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Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 41曲目 ラストダンス

少し期間空いてしまいました。ケンイトウです。
なかなかバタバタしてました。いやはや。

今回は41曲目『ラストダンス』。
こちらもアルバム「C」収録曲。アルバム最後の山ですね。

↑なんかリンク表示変わったね!?

曲名はドラマ「古畑任三郎」から。古畑、僕も好きです。

【曲・歌詞について】

アルバム終盤を飾る大曲。
歌い上げるサビとAメロの小気味いいカッティングやキメの演奏が対照的です。

この曲がクライマックスに配置されていることで、『C』というアルバムがただの軽快なロックアルバムではなく、締まった作品に昇華されているなと。

それも最終曲で崩されるのですが・・・(もちろんいい意味)

本来アルバムのトリを飾るような曲だと思いますが、ここでアルバムが終わらないのが『Base Ball Bear』ですね。

それでは歌詞について。

最後のダンス 踊るふたりは ただただ、笑う
ラストダンス ふたりは踊る 廻る、廻る 拍手は無い

曲入りはサビパートから。
この曲もアルバム『C』のコンセプトである「DEATH」と「LOVE」を象徴していて、
最後」、「拍手は無い」という2ワードで終末感、二人だけの世界を端的に表現しているのが素晴らしいですね。

「夏」が付く名前の少女と 永遠のしばしの別れ
終わりの始まりを始めよう 肌寒い風を合図に
見惚れてた あなたのすべてが揺らぐのを
物語に変わりゆく 君色の記憶

AメロからBメロ。
冒頭の引用ツイートにもありますが、「しばしの別れ」は古畑から。
永遠」⇔「しばし」、「終わり」⇔「始まり」と細かいところでも対照的な言葉を並べているのが小出節。

Bメロの歌詞も『HIGH COLOR TIMES』期から『C』期に通ずるノスタルジアを感じる歌詞。

街が今夜を着飾っていく また逢える そんな嘘まで
死んでも忘れない気がしてる 死にそうな程潤んだ目を
見つめてた あなたが檸檬を見上げるのを
俺は今、生きている 君色の夜に

2番のAメロ、Bメロ。
1番に引き続き「死んでも忘れない」⇔「死にそうな程潤んだ目」と、対照的なワードを並べていて、美しい歌詞構成だなぁと思います。
ここでの「檸檬」は「」ですね。

一枚羽織った季節に 街中が乱舞る
言葉のいらない距離で 黒髪が舞い踊って、いま

Cメロ。
一枚羽織った季節」、「乱舞る」とこの言い回しだけでお釣りが来ますね。儚い風景が浮かぶような、美しい描写です。

最後のダンス 踊るふたりは ただただ、笑う
ラストダンス ふたりは踊る それはそれは、最高のダンス
踊るふたりを街が見てる

デスとラヴ渦巻く夜に それはそれは、最高のダンス

君色の舞う街に
デスとラヴが渦巻き
踊り続けるふたり
拍手は聞こえない

落ちサビから畳みかけるようなラスサビ。
ここまでの歌詞で出たフレーズを散りばめていて、大サビに相応しい集大成感。

本当にトリに相応しい楽曲と歌詞だなぁと思います。



まだ大トリが控えてますが・・・

【まとめ】

この曲もアルバムコンセプトを象徴した一曲だなと。
アルバムを締めるに相応しい曲ですが、この曲で終わらないのがBase Ball Bear。(何回も書いてる。)

というわけで次回は42曲目『SHE IS BACK』。

2023年もなんだかんだ4月になってしまいました。
引き続きよろしくお願いします。

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