【北欧 カフェ巡り旅行】その3 白い帽子で溢れるヘルシンキの特別な日
みなさんこんにちは。
今回は、北欧旅行・現地1日目。
フィンランド・ヘルシンキでの観光の様子と、たまたまヘルシンキで目撃した素敵な光景についてのお話です。
前回はこちら
スオメンリンナ島へ向かう前に…
ホテルで荷物を預けた後、歩いてフェリーターミナルに向かいました。
時間を確認したところ、船の到着まで少し時間があったため、近くにある、ウスペンスキー大聖堂を見にいくことにしました。
フェリーターミナルからは、歩いて3分。
まばゆい朝日に、サングラスをかけながら、大聖堂へ向かいます。
近づくと、目を惹く美しさに感動します。
先ほど観てきた、真っ白なヘルシンキ大聖堂とは対照的。
小高い岩盤の上に建築された煉瓦造りの大聖堂は圧巻です。
動画もあるので、動画版旅行記でも紹介しようと思います。
フェリーに乗船
定刻通り、スオメンリンナ島行きの船に乗船しました。
こちらの運賃は、空港の駅で購入したデイチケットにも含まれているため、チケットをスタッフにお見せしました。
早朝ということで、乗客は数名程度。
風は冷たく、体感的には日本の3月初旬のような寒さを感じました。
デッキの好きな場所から、港の街並みを撮影することができました。
建物と木々が見えてきました。
岩礁なのか、思ったよりも標高は高くなさそうです。
スオメンリンナ島
スオメンリンナ島は、建築群が世界遺産に登録されており、砲台や要塞が残っています。
ヘルシンキからのアクセスもよく、この地の歴史を学ぶには、うってつけの観光地です。
マップに沿って、名所のキングスゲートを目指します。
キングスゲートまでおおよそ半分の位置にある、カフェ併設のスオメンリンナ博物館に到着しました。
こちらで歴史を学ぶことができます。
残念ながら、オープンは10時と言うことで、今回はスキップしました。
所々に、白鳥よりも大きい、デカい鳥(カナダグース/カオジロガン)がいて、生息する動物の違いを楽しんだり、今も残る砲台跡などを散策しつつ、目的地まで歩きます。
キングスゲート
1番の名所である。キングスゲート(王の門)に到着。
ここは、要塞の迎賓門として、約270年前(1753-1754)に建築されたようです。当時の王様が建築の際に、ここで船の錨を下ろしたことで、ここに門を建てたとのこと。
現在時刻は、朝の8時半。
島に降りてから、ここまで1kmほど歩きましたが、住民らしきの人しか居ませんでした。
祝日の朝であるためか、本当に観光地なのだろうか、と思えるほど人はおらず、通っていくのは、住民らしきワンちゃんを連れた親子たちのみ。
最近の、日本のオーバーツーリズムとは対照的で、快適な散策だな、と感じました。
穏やかな風。まばゆい日差し。きらきらと照らされる水面。
最近の日本の息苦しさが嘘のような、楽園でした。
フェリー乗り場への帰路。お腹が空いてきます。
祝日の早朝であるためか、カフェやレストランは全く空いておらず、自動販売機もありませんでした。
早朝に訪れる際には、こ注意ください。
フェリー乗り場近くのカフェで初カフェ
フェリー乗り場付近は、マーケット(ヘルシンキマーケットスクエア)になっており、さまざまな食べ物やお土産などが販売されていました。
このうちの一つのカフェで、フィンランド最初のコーヒーをいただきました。
ここでは、この後控えている、カフェ&シナモンロールラッシュに備えて、食事は摂りませんでした。
ようやく一息ついた感じになり、フィンランドにやってこれたという実感と興奮を噛み締めました。
白い帽子で溢れる、ヘルシンキの特別な日 Vappu
いよいよ、カフェ巡りをしようと思い、最初のカフェ「SUCCÈS」へ向かう途中。あることに気づきます。
街中で、多くの人が白い帽子を被って歩いているのです。
これは、様子が変だ。
ネットで調べてみることにします。
どうやら、今日(5/1)はVappuと言う、フィンランドでも最も重要な祝日らしく、みなさんが帽子をかぶって街を出歩いたり、集まって楽しむ日のようです。
もう少し具体的にお話しすると、5/1はメーデー(労働者の日)ということで、労働の喜びを分かち合うと同時に、ようやく訪れた春を祝う日であるようです。
フィンランドでは、高校卒業時に白い帽子を貰い、これをVappuの際に被ります。
どうやら、汚れているほど良いらしく、白い方がダサい、とのこと。
体感では、街の半分くらいの方々が帽子をかぶっており、特に年齢が上の方ほど参加しているように見えました。
初めて見た奇妙な光景に、僕は、映画のトゥルーマンショーを思い出しました。
僕以外の皆が演技をしているのではないか。
そう思ってしまうほど、人々が当たり前の様に帽子を被って街中を歩き回る様子は、どこか奇妙でありつつ、不思議な光景でした。
加えて、もう一つ、気付いたことがあります。
朝、ヘルシンキ大聖堂前の階段が、あんなにも酒瓶で溢れていたのは、Vappuの前夜祭だったためではないか、ということです。
それほどまでに、フィンランドの人たちが楽しみにしていた日に、初めてフィンランドに来れたのは、とてもラッキーだな、と思いました。
日本にはない、Vappuの素晴らしさ
初めての光景に、自分の目には面白おかしく映りましたがで、よくよく考えてみると、Vappuはすごく素敵なイベントだな、とも思いました。
なぜなら、全世代が帽子を被る、というちょっとした行為でイベントに参加できるためです。
一方、日本では、労働者の日を国民全体で祝う、ということはほとんどありません。
近いもので言うと、成人式、でしょうか。
しかしながら、これもフィンランドのVappuとは対照的です。
日本の成人式は言わば "点" で、祝うのは、成人の年齢のみ、かつ本人と親族のみです。
一方、Vappuは "線" であり "面"です。年齢問わず、誰もが毎年祝うことができます。
こういった意味では、老若男女問わず、毎年祝うことができ、気軽に参加できるイベントが、年末年始以外にあることは素晴らしいなと感じました。
こうした文化の違いを、初めてのフィンランドの初日に、肌で感じ取ることができたことは、本当に良かったなと思いました。
まとめ
初めてのフィンランド。初日に出会った、変わった祝日はカルチャーギャップを知ることができ、素敵な機会になった。
一方、最近の日本のオーバーツーリズムとのギャップも感じ、フィンランド観光の心地よさも顕著でした。
次回、ヘルシンキ定番カフェ巡り編
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