病気と過ごす日々に思うこと。
ごく私的なことをちょっと書こうと思います。別の記事で、一昨年メンタルの病気を患って業務委託契約で働いていた会社を辞めた話を書きました。実は長年、反復性うつ病を患っており、それを拗らせてしまったというのがその真相なのですが、自分が気づかないうちに、他にもいろいろあったよ、というお話です。
ある時、朝目が覚めて体を起こすと、体が痛むことに気付きました。起き上がると、身体中がぎしぎし痛むみたいな感じで、おまけにだるい。体に負担がかかるような仕事はしていないのに。しかも何日経っても良くならず、立ったり座ったりする時にも体がゴワゴワするように。なんかおかしいけど、もう長いこと使っている、ベッドのマットレスが良くないのかな? と思って、マットレスを買い替えました。でも、あんまり状況は変わらないまま。
もともとメンタルの病気もあるから、だるくなったりするのは良くあることだし、ストレスがかかると背中を痛めたりというのもしょっちゅうだったので、まあそんなことだろう、と思ってそのままスルーしていました。時々ひどい痛みが出た日には、どうにもならなくてロキソニンを飲んだりしたんですが、それが全然効かない。痛かったり、こわばったりするのは変わらずだったので、ストレスなのかな、と思っていました。
しかも、全然良くならないだけでなく、そのうち、最寄駅から自宅までの10分ほどの距離を、ひどいだるさから、途中で何度か休まないと歩けなかったりするようになってしまいました。でもそういう状態が毎日ではなかったので、なんとなくそれもやり過ごしてしまい。時々立ち止まりながら、必死に歩いて会社に通っていました。
自分の体の痛みとだるさが、これはさすがにおかしくない? と気づいたのは、去年の5月のこと。右腕が筋肉痛になって、デュラレックスのタンブラーに入った飲み物を持ち上げると、痛みで持っていられなくなったのがきっかけでした。最初は、スマホのいじりすぎかなとか思っていたんですが、それにしたって筋肉痛がとれない。しかも振り返ると2週間も。普通の筋肉痛なら、いくらなんでも治っているはず。これはおかしいと思い、医療関係の友達に相談したところ、まずはかかりつけ医に相談して、副作用のありそうな薬を排除しないといけないと言われたので、心療内科の主治医に相談しました。
主治医に相談すると、まずは、炎症反応の副作用が出る可能性がある薬をやめて様子を見て、他の原因がないか検査を受け、その上で何が原因なのか考えましょうということになりました。服用しているエビリファイを段階的に減らして止め、薬効が切れてから代替の薬を服用する。その上で他の薬を試してみる、というもので、エビリファイは長年服用して安定していた薬でもあったので、かなり不安がありましたが、やらないとこの痛みはなくならないわけで。やるしかありません。
そんなわけで2週間かけてエビリファイを止め、1週間あけてから、代わりになる薬を服用開始という、これまで経験のなかったことをしている間に、内科で直近に受けた血液検査の結果を聞き、整形外科で検査を受ける、というのを、同時に進めていく感じでした。
内科のかかりつけ医に行き、体の痛みがおかしいと気づく直前に受けた血液検査の結果を改めて聞くと、特にこれといった問題がないということがわかりました。筋肉の数値も悪くなっていないし、10年ちょっと前から患っている、甲状腺機能低下症も状態が安定しているので、その影響はないということに。それで、次に整形外科で相談すると、レントゲンを撮ってもなんともないし、神経の症状でもないと。整形外科からは筋肉を緩める薬を出してもらいましたが、めまいが出たのですぐ服用中止。薬を飲んでも痛みはとれなかったので、どうも違うらしいね、という話になりました。
心療内科の方でも痛み止めになりそうな薬を試しました。もともと服用していたサインバルタには痛み止め効果があるのですが、それだけでは痛みが取れていないということなので、葛根湯などを試しましたが効果なし。いよいよ原因もわからないし、ということになり、神経内科でリリカを処方してもらうように言われました。おそらく線維筋痛症でしょう、と。神経内科を診察することになるまで、気がついたら4ヶ月ほどの時間が流れていました。その間、痛みやだるさは悪化し、寝たきりのような生活に。ネットスーパーや通販があるので、それでも生活ができていたことや、会社を辞めていて、スケジュールにゆとりがあったのは不幸中の幸いだったかもしれません。
線維筋痛症のことは、右腕の痛みが続いておかしいと思ったときに、ネットを検索して知っていたので、不思議には思いませんでした。腕の痛みが出るまでを振り返ってみても、痛みが一定のところにあるわけではなかったし、1日のうちでも痛みが出る場所が変わったり、症状が変わったりしていたので、多分そうじゃないかな、と思っていたのもあったからです。
なので、リリカが出れば、痛みが楽になるかも、という期待は大きかったです。近場の総合病院にある神経内科に初めて行って診察を受けたとき「うちでは設備がないから、確定診断はできないけれどどうする?」と聞かれたんですが、仕事を増やしたかったし、これからのことを考えても、確定診断をもらうことよりも、痛みを止めることが大切だと思っていたので、ともかく薬を出してください、という話をしました。
心療内科でいわゆる神経系の薬を処方されていることや、サインバルタを服用していることもあり、かなり慎重に処方が始まりました。最初は1回25ミリから。2週間試して、副作用が出ないか確認してから1回50ミリに増やし、1ヶ月様子を見てから1回75ミリまで増やしたところで、腎機能に問題がないか、血液検査をして、その後を決める、という感じ。
ところがここでまたしても問題が発生します。血液検査は普段かかりつけにしている内科の開業医の先生のところでお願いしたのですが、検査結果を聞きにいったら、今度は違う問題が出ていたのでした。
これが実際の検査結果。主治医もびっくりするほど甲状腺機能が低下していたんですね。「これじゃあ体調がいいわけがない」と言われ、検査結果の詳細を聞くと、甲状腺機能が低下しているので、それに引っ張られてコレステロール値や筋肉の数値がかなり悪化していて。こんな事になっているとは思わなかったんですが、それがチラーヂンSという、甲状腺機能低下症のお薬を1錠増やすだけで改善するというからすごいなあと思ったりもして。薬を増やして2週間ほどで、自分の周りだけ重力が4倍位かかってるんじゃないかと思うくらい、体が重く感じて辛かったのが、半分くらいまでに改善されたので、あー、いい薬だなあと思ったりしました。
でも、痛みは相変わらず。リリカを服用する前の痛みやだるさ、こわばりなどが10だとすると、まだ3~4割残っている感じです。少し楽になったとはいえまだ辛い。コロナ禍で診察頻度を減らさないといけなかったんですが、どうにも我慢ができず、薬を増やしてもらいに行きました。とりあえず1日300ミリまでに増やしましょうね、ということになりましたが、すべての痛みが取りきれるわけではないということも伝えられました。そうですよね。
反復性うつ病に、甲状腺機能低下症に高血圧と、付き合う病気がどんどん増えたところに、原因のわからない病気まで増えちゃって、厄介だなあと思っています。甲状腺機能低下症や高血圧のように、薬を飲んでいれば一定程度問題がない病気と違って、ハンドリングが難しい病気だ、というのが憂鬱の種です。反復性うつ病だって、不調になる傾向はわかるから、原因を避けたりできるのに、線維筋痛症の場合、原因がわからないし、突然調子が悪くなったりするので、そこが難しいなと思います。ただ、疼痛コントロールが上手く行って、ガッチリ働いている人もいるようなので、希望が持てるなとは思っています。多分大丈夫。なんとか生きていける、と。
病気と共に生きていくって、すごく大変なように思う人も多いと思うのですが、これさえなければと思うようなことに追い込まれたことは、今のところあんまりないし、病気をクローズにしていたとしても、なんとかやっていけるというのが今までの経験から得られたこと。これからも、自分なりにできることにベストを尽くしつつ、病気と付き合っていこうと思います。それしか答えはないから、一番の最適解に基づいて行動するのみ。適当にがんばります。