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52.神戸風景③(生田神社)

昨日、今日と少し暖かい。その為、午後から振り始めた雪も、牡丹雪として舞っている。

待ち人来るまで、時間があったので、生田神社に参拝する。神戸3大神社(生田、湊川、長田)の1つで、生田(いくた)さんの愛称で親しまれる神社になる。

生田神社は、突如、三宮の街中に現れる、都会の神社だ。都会の神社と言っても、東京にある、山王日枝神社の様な官公庁にある神社とかでなく、新宿歌舞伎町近くの花園神社にタイプが近い。

生田神社の右横には、東門街、それを越えると北野エリアがあり、三宮の飲屋、飲食店街が多数連なっている。

もう随分前になるが、学生時代、生田神社の真裏にあった結婚式場で長い事アルバイトをしていた。アルバイト終わりには、近道になる生田神社を通り、東門を抜け、北野界隈へ向かった。

しかし、新年詣以外、まともに生田神社に詣る事は無かった気がする。結局、身近でありながら、殆ど何も知らないまま神社だった。折角なので、今回、社殿奥まで足を踏み入れてみる事にした。

神社入口の木の鳥居(こちらは二の鳥居)
一の鳥居は、生田ロード入口に位置する

神社入口の木の鳥居を抜けると、「手水舎(てみずや)」がある。手水舎は、生花で覆われており、手を清める際、匂い立つ花々の香(特に百合)に、少しむせた。冬の手水舎は寒々しいので、花(色)があるだけで、鮮やかになり、気持ちも盛り上がる。

春が近づき、手水の水も少し暖かい

神社内に入ると、赤い大きな鳥居がある。鳥居から本殿迄、結構な距離がある。

朱色の大鳥居(三の鳥居)

社務所横には、梅と桜の木がある。桜は、まだ1カ月以上先だが、梅は直近の陽気でもう八分咲き迄咲いている。

陽気から、梅の花も八分咲き

社務所横には、立派な楼門がある。何度も来たことがある神社だが、これ程立派な楼門があるのは気づかなかった。当たり前の景色になる、慣れは怖い。観光客視点で散策する事で、初めて気づいた。

楼門を抜けると、やっと目当ての本殿に到着する。通常の土日であるが、参拝客が意外と多い。結婚式、子供のお宮詣り以外にも、観光客もかなりの数が参拝している。

本殿前にある、楼門

これだけ立派な神社だし当然だが、改めて観光客視点で見たとき、当たり前に見ていた、地元の良さや魅力に気づく事も多い。

本殿前にて

本殿右側には、東門街へ抜けれる道があり、稲荷神社が併設されている。桜の時期は、並ぶ鳥居と桜のコラボが、幻想的で多くの方が写真撮影している場所になる。

併設されている稲荷神社
桜の時期の稲荷神社(昨年の4月)

東門街に抜ける道にある、楠の神木。
太い幹周りは、大人二人で手を拡げた位はある。

楠の神木(表側)
楠の神木(裏側)

普段はここまでしか来ないが、観光客気分で、本殿奥まで足を踏み入れる。本殿奥には、生田の森がある。ここは、全く雰囲気が変わり、昼間でも薄暗く、随分と神秘的な雰囲気がある。Wikiで知った事だが、この森は『枕の草子』にも登場するらしく、また幾多の歌にも詠まれたらしい。

生田の森
生田の森内の御神木
金龍泉 有馬温泉と同じ色
金龍泉横、御籤が綺麗に結ばれている
神社内にある池、水鳥の姿もあり
奥手にある社の1つ

視点を変える事で、同じ景色でも随分と見え方が変わる。観光客視点で、地元を見るのも良い経験だった。

改めて、地元の良さを再発見出来ればと思う。

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