破綻した京都大学を建て直すには?

背景

京都大学には、熊野寮という寮がある。この寮は学生が運営する「自治寮」だが、自治は機能不全に陥っており(京都大学は熊野寮自治会について「自治会としての責務を果たす意思と能力がない」との判断を公表している)、京大の学籍がない部外者が居住していることや、毎年のように(今年に関しては既に2回)警察の強制捜査が入ることが知られている。

しかし、熊野寮をこのような状態に維持し、学生に対して住居として提供しているのは京都大学である。大学当局もまた機能不全に陥っていることは明白である。

例えば、京都大学の規程には、入寮選考は副学長が行うと明記されているところ、歴代の副学長はそれに違反し、職務を果たして来なかった。その結果が無学籍者の居住である。

学生(熊野寮自治会)の問題だと思われている多くの事象は、実は職員(大学当局)に責任がある。

さらに、京都大学は機能不全を自己修復できずにいる。京都大学の監事の監査報告書には、業務の実施は適切であるとか、役員の職務遂行に不正行為は認められないと書かれており、問題は全く隠蔽されている(副学長の規程違反等が隠されている)。

寮に無学籍者が住んだり、警察に強制捜査されたり、自治が破綻している状態のどこが適切なのか?監事にも機能不全が認められる。

つまり、寮自治会も、それを監督すべき大学職員も、その職員を監査すべき監事も機能していない。

これが京都大学の破綻である。

どうやって建て直すか

一度、センセーショナルな事件・事故でも起こるしかない。

大学は、憲法で保障された「学問の自由」を口実とする「大学の自治」によって、外部から制御しにくいようになっている。そして、先述のように京都大学は内部からの自己改善も見込めないという絶望的状況にある。

これを解決するには、相当に大きな力が必要だ。


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