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「予測力」 #3
現代GKにおいて予測力は欠かせないものです。
たとえば、相手チームが自チームのDFの裏に相手チームのFWを走らせるようなボールを入れたとします。そのボールを前に出てクリア、またはカットして味方につなげるキーパーとそれができないキーパー。その差はどこにあるのでしょうか?
能力の関係も少しはあるかもしれませんが、僕は6割は「予測力」だと思っています。
あなたは相手がボールを持っている時に何も考えていないキーパーといろいろな予測を立てて準備しているキーパーのどちらがいいキーパーだと思いますか?もちろん答えは後者です。
僕のスタイルは攻撃的GKなので試合中にさまざまな予測を立てています。ポジショニングは一般的なGKよりも高くとっています。そのため、相手がボールを持って顔を上げたときにゴールを狙ってくる選手も少なくありません。しかしグラウンドの広さや正確な大きさ、長さを知っているためいくら速くて鋭いボールがきてもダッシュで戻れば余裕を持ってキャッチしたり、最悪弾くことのできるポジショニングをとっています。それも相手がシュートを打ってくるという予測がなければ実現することはできません。
裏に出してくるボールも同じです。予測があればある程度は対処できます。DFが処理できないパスでこれはGKと一対一の大チャンスだと誰もが思う局面。しかし予測があれば、そのシーンを作らせる前に裏に抜けてきたFWより先にGKがボールに触ることができるかもしれません。
その予測力はどう鍛えればいいのでしょうか?
答えは簡単です。日常生活の中で鍛えればいいのです。たとえば、鳥のフンが自分の頭に落ちてきて最悪だ、なんてことだと思ったことがある人は多くいると思います。しかしよく見てみると上の電線にはたくさんカラスがとまっていたり、自分の一歩先の地面には鳥のフンがたくさん落ちていたりと、予測できる要素がたくさん詰まっていることに気づくことができると思います。他にもガードミラーなどをみてどこから車がくるかなどを予測することや個々の信号はあとどのくらいで変わるかなどの予測をすることができると思います。
この予測力ひとつでチームのDFはめちゃくちゃ助かると思うし、試合中の背後への心配や負担を少しでも減らして試合をできると思います。
失点しないGKになるためには予測力は欠かせないとは言えないかもしれませんが、チームを助けて信頼されるGKになるためには欠かせない要素だと思います。
今日も最後までご愛読いただきありがとうございました。
みなさんも予測力を身につける日常トレーニングをしてみてください。
写真の引用.https://web.gekisaka.jp/photonews/worldcup/detail/?142342-142342-pn&photo_no=3