SSUの終焉。映画「クレイヴン・ザ・ハンター」
こんにちは!稜です。
今回は、映画「クレイヴン・ザ・ハンター」を取り上げます。
※ネタバレありです!
SSUに関しては、ヴェノム1、2だけ観ました。賛否が分かれているモービウス、マダム・ウェブは観れていないです。
主演のアーロン・テイラー=ジョンソン(以下ATJ)は「ブレット・トレイン」や「フォールガイ」など、脇役ながら存在感があり、好きな俳優です。
彼を目的に、本作を鑑賞しました。
そんな本作ですが、基本的には満足しました。
ですが、引っかかった部分も多い映画です。
アクションシーンはどれも良かったです。
パルクールを用いた躍動感ある動きに加え、ユーモアを交えて殺しを実行していくクレイヴンの姿は、観ていて楽しかったです。
そして、ATJはクレイヴンにぴったりでした。
ラッセル・クロウ演じるセルゲイからの男らしさの押し付け、母親を精神疾患で失った過去、弟に対する罪悪感など様々な問題と対峙し、複雑なキャラクターに仕上がっていました。
彼の生い立ちに関する物語が、この映画の最も良かったポイントです。
ここからは、いまいちだった部分について話します。
この映画では、ヴィランとしてライノとフォーリナーが登場します。
特にライノは「アメイジング・スパイダーマン2」にも登場し、かなり好きなキャラクターです。本作では、2回程変身しかけたのちに、姿を表します。ですがもったいぶって登場した割には、インパクトに欠けるビジュアルに仕上がっていました。個人的には「アメイジング〜」の機械っぽいビジュアルが好きだったので、本作でのハルクのようなビジュアルには少し拍子抜けしてしまいました。
精神攻撃を繰り出すフォーリナーの方が印象的でした。特に森での蜘蛛の幻覚を見せるシーンが印象的で、パワーvsマインドの相性の良さを感じました。こちらに絞った作りでもよかったのかなと思いました。
そしてこの映画、大半のキャラクターに魅力を感じなかったです。
セルゲイは裏社会どの程度権力を持っているのか分かりにくいですし、弟のディミトリはなぜか父のモノマネがうまかったり、急に「Sign of the Times」を歌い出すなど、笑っていいのか分からないシーンが繰り出されます。
クレイヴンが力に目覚めるきっかけとなるカリプソも、クレイヴンに薬をあげる人、ライノに合わせるための人といった具合に、どちらかというと物語を進めるための人という印象を受けました。
また、弟は最終的にカメレオンを名乗り、明らかに続編を匂わせせるシーンがあります。
クリフハンガーはもはやアメコミ映画の定番となっていますが、すでに打ち切りが決定した状態で見てしまうと、悲しい気持ちになりました。
モヤモヤを言語化できないのが悔しいですが、なんとなくSSUに漂う特有の雰囲気を掴めた気がします。
Scoreは5点です。
本当にATJを愛でる映画だと思います。
いろいろ書きましたが、その一点においては楽しめる映画です。
ぜひ劇場で観ることをおすすめします。