埋もれる前に観てほしい。映画「トランスフォーマー/ONE」

こんにちは!稜です。
今回は映画「トランスフォーマー/ONE」を取り上げます。

※ネタバレありです!


1.予習状況

一応映画版は全て目を通してはいるものの、シリーズ自体に特に思い入れがあるというわけではないです。
映像の素晴らしさが目立つマイケル・ベイ監督作も好きですが、「バンブルビー」や「ビースト覚醒」など、近年の明るいトーンの作品が僕は好みです。
観る前の期待値は正直なところ低く、特にシリーズを観返す事なく鑑賞しました。

2.感想

それを踏まえた感想ですが、意外な部分もたくさんあり、かなり楽しむ事ができました。
「バンブルビー」「ビースト覚醒」と比べるとやや盛り上がりには欠けるかなとは思いつつも、この映画はドラマパートが素晴らしいです。
シリーズファンも喜ばせつつ、ライト層も楽しめる、よくできた作品であると感じます。

2-1 格差にまみれたサイバトロン

彼らが登場した際、やけに小さく感じました。まるで大人と子供のようです。最初はかなり違和感を感じましたが、物語が進むにつれ、彼らは変形できない状態なのだと分かります。
この設定はかなり良かったですね。サイバトロンでいかに階級格差が広がっているのかが伝わってきました。
またオライオンパックスとD-16は鉱山労働者として働き、バンブルビーは登場時、地下でひとりぼっちでした。これまでのシリーズではかっこいい存在として描かれていた彼らの、意外な過去を知ることができました。

2-2 魅力あるキャラクターたち

真っ直ぐで行動力のあるオライオンパックスや、軽快なギャグを連発するビーなど、いつも通りの姿を見せてくれてよかったです。
ですが本作で最も魅力的だったキャラクターは、メガトロンこと、D-16でした。彼は、信奉していたセンチネルプライムが裏切り者であると分かり、彼への復讐を誓うようになります。少しずつ目の色が赤に変わり始め、センチネルプライムと対峙した際には完全に道を踏み外してしまう。そして親友であるはずだったオプティマスにさえも、手を差し伸べなくなる。彼が徐々に復讐心に支配されていく様子は見ていて辛いと同時に、共感できる部分もあると感じました。彼がダークサイドに落ちてしまう瞬間が、この映画の最も面白かった部分です。

2−3 物足りなさ

アクションシーンには、少し物足りなさを感じました。
終盤、メガトロンのブラスターやオプティマスの光る剣などはかっこよかったのですが、その他は特に印象に残ってないです。ビースト覚醒では、ビーが曲に合わせて空から登場するシーンがありました。このような印象的なシーンは本作には無かったです。あくまでこの映画の主軸はドラマなのだと感じました。

2-4 その他

・オライオンパックス役にクリス・ヘムズワース、エリータ役にスカーレット・ヨハンソンなど、馴染みある俳優の声が聞けて良かったですね。字幕版、おすすめです。
・SOSの座標を示す地図、まるでスターウォーズのルークの隠れ家を示す地図を思い出しました。他にもホログラムなど、スターウォーズから影響を受けた部分が多々あるように感じました。

まとめ

シリーズファンに向けた目配せもあり、前日譚としてファンが楽しめる作品になっていると思います。
またシリーズにあまり馴染みがない方でも、気軽に見れる内容です。

Scoreは6点です。

今日から「憐れみの3章」「ビートルジュース ビートルジュース」など、注目作が続々公開されるので、埋もれる前にぜひ観てほしい1本です。


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