岡山大学歯学部編入試験
今日は、歯学部編入試験について書いていこうと思います。
私自身受験をする際に、ほとんど情報がなく、対策にとても困った経験があったので、読んでくださった方のお力になれれば嬉しいです。
私は、受験が最も早い岡山大学歯学部のみを受験したので、具体的な受験内容は岡山大学についてのみ書きたいと思います。
ちなみに私は文系学部出身です。岡山大学歯学部編入は特に文系の方も受験しやすい内容となっているので参考にしてみてください。
1.歯学部編入試験
1-1.歯学部編入試験実施大学
現在、歯学部編入試験を行っている大学は国立3校(岡山大、新潟大、徳島大)、私立16校(北海道医療大、岩手医科大、奥羽大、日本歯科大、日本歯科大新潟、昭和大、東京歯科大、日大、日大松戸、鶴見大、神奈川歯科大、明海大、朝日大、松本歯科大、大阪歯科大、福岡歯科大)が実施しています。(現時点の情報ですので、新しい情報を確認してください。)
国立大学編入では、2年次より入学となります。
1-2.国立大学歯学部編入試験日程・内容
国立3校の2024年実施の編入試験の日程・内容は以下のようになっています。(年度によって実施予定日程等が変更する場合もあるので、新しい情報を確認してください。)
①岡山大学
・出願:2024年5月7日(火)から5月13日(月)まで
→提出書類に基づいて一次選抜(募集人員の約4倍)が行われます。
・試験:2024年 6月22日(土)小論文・面接
②新潟大学
・出願:2024年9月4日(水)から2024年9月6日(金)まで
・試験:2024年10月5日(土) 小論文・面接
③徳島大学
・出願:2024年10月15日(火)から2024年10月25日(金)まで
・試験:2024年 11月30日(土) 小論文(日本文及び英文。 なお,科学的知識につ いての出題も行う。)
2024年12月1日(日) 集団討論及び個人面接
2.岡山大学歯学部編入試験の特徴
岡山大学歯学部編入試験の特徴は、何といっても一次試験のハードルの高さにあると思います。
いくつかの入試情報サイトを見ると、一次試験の書類審査で合格できなかった例がいくつか散見されました。
これから述べていきますが、岡山大学歯学部編入試験は就職活動の試験に似た部分があると感じています。
二次試験では、文系・理系、年齢問わず、皆と馴染め、やる気があり、勉強についていけそうかという観点から選抜を行っているように感じたため一次試験をクリアできると、合格可能性はぐんと上がると思います。
3.岡山大学歯学部編入試験の内容
ここからは、岡山大学歯学部編入試験の内容、実際に受験した感想などについて述べていきます。
だいぶ前の記憶になってしまうので、参考程度に読んでください。
3-1.志望理由書
一次試験で最も大切なのが、志望理由書です。
志望理由書は指定の用紙に以下のように指定されています。
私が志望理由書を書くときに意識した内容は、自分が他の受験生と差別化できる内容をいかに分かりやすく伝えるかです。
自分の強みを箇条書きにして、そこから肉付けするという形で書きました。
これから述べますが、面接試験は志望理由書に基づいて行われるので、強みや面接で話したいことを志望理由書でアピールしましょう。
また、先生方は何枚も志望理由書を読んで選抜するため、個人的にはできるだけ分かりやすく、論理的な文章を書くことも重要になると考えています。
(個人的な感想ですが、文系と理系の方の文章の書き方は少し異なると思っています。私も文系なので少し情緒的な文章(伝わるでしょうか。。)を書きがちですが、理系の方の文章はもっと理由や結論が明白に読み取れるものが多いと感じます。文系の方には特に論理的で伝わりやすいか、という観点で再度読み直してみることをおすすめします。)
3-2.小論文
小論文は私が受験したときは、A3くらいの紙1枚に文章があり、大問1題の出題で、数百字で答えるという形式だったと思います。
(だいぶ前の記憶なので、正確性に欠ける部分があると思います。)
時間は、2時間ありますし、問題自体の難易度としてはそこまで高くなかったと思われます。
3-3.面接 ①個別面接
学生募集要項には、「面接」とだけ書かれていますが、面接には個別面接と集団面接があります。
特に医療系だと圧迫面接などがあるのではないかと不安になる方もいるかもしれませんが、少なくとも私が受験した年は全くありませんでした。
個別面接、集団面接共にとても穏やかな雰囲気でした。
まず個別面接では、先生2人に受験生1人という形式で行われました。
内容としては、岡山大学の志望理由、なぜ前の経歴から歯学部に入学したいのか、自分の経験をどう生かせるか、勉強にはついていけるか、歯科医師となってどのように活躍したいかなどオーソドックスな質問がメインでした。
基本的には提出書類に書かれたことから質問されます。
私の場合は、特に志望理由書からの質問が多かったので、他の方も大体そうなのかなと思います。
3-4.面接 ②集団面接
≪形式≫
①まず、受験生が1グループ6~7人の3つのグループに分けられます。
②集団面接の会場には先生方が5~6名おり、受験生は楕円形のテーブルの対側に座ります。(机上には紙と鉛筆があり、自由に使えます。)
③まず、それぞれが簡単に自己紹介をします。
④次に先生がテーマをおっしゃり、それについて話し合いが開始します。
先生はテーマを伝えるのみで、その他の指定は特にありません。
※内容は忘れてしまいましたが、医療に関するテーマではありませんでした。
→司会進行や書記などを自分たちで決めて、ディスカッションが進んでいきます。
≪個人的な感想≫
私は、就職活動用の本を読んで対策していました。その本には、「進んで司会者になろう!」と書かれていたので、やってみるかと思い、司会をしました。
ただ、司会でも書記でも、はたまた何の役割を担わなくても、結局どの役割を行うかということはあまり結果には関係ないと感じています。
事実、同じグループで、役割を担わなかった方も合格しています。
むしろ大切なことは、誰かが意見をしているときにしっかりと聞けるか、また意見を求められたら文脈に沿った自分の意見を伝えられるか、という立ち位置や振る舞いだと思っています。
ですから、集団面接で何の役割も出来なくても、しっかりと誠実に議論に参加し、取り組んでいれば、先生方はそこを評価してくれます。
特に臨床では、患者さんの主訴をいかに聞き、自分の見解を伝えるかが重要になると思うので、そういった姿勢も見ているのかなぁと個人的には感じています。
4.岡山大学歯学部編入試験のための対策
私自身は、予備校に通ってもいませんし、全くの独学で対策を行いました。
小論文用に1冊、面接用に1冊参考書を買ったのですが、使った本などは捨ててしまっているので、覚えている範囲でお伝えします。
まず志望理由書は、文書を書くことに苦手意識があったため、1度書いて友人に意見を求めました。分かりづらい点があれば指摘してもらい、2度ほど修正しました。
次に小論文の対策ですが、「医療系 小論文」などで検索をすればいくつか参考書が出てくると思います。私もその中の1冊を使っていた記憶があります。
手書きで文章を書く習慣がない方は、そういった参考書を1冊買って、練習をしてみるといいと思います。
最後に面接対策ですが、こちらも「医療系 面接」などで検索をすればいくつか参考書が出てくると思います。この中の1冊を使っていた記憶があります。集団面接があることを私は直前に知ったので、図書館で就職活動用の本を1冊借り、最低限の流れや振る舞い方を学びました。
小論文や集団面接は最低限の流れ、ルールなどは参考書等で知っておく必要があると思いますが、個別面接が事前準備が最もしやすいと思います。
ですから、特に志望理由書に書いた内容について、突っ込まれた質問をされても答えられるよう、考えておくことが大切です。
5.最後に
個人的には、岡山大学歯学部編入試験は、就職活動の試験に似た部分があると感じています。
岡山大学では、合格者の年齢も比較的広く、文系・理系や学歴、前職問わず様々なバックグラウンドを持つ方が合格されています。
歯科医師という職業に興味がある方は、岡山大学歯学部編入試験も考えてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。