魂のラ・カンパネラ
ある日
台所で夕食の支度をしていたとき
つけっぱなしにしていたテレビから
ピアノの音が聞こえ
鳥肌が立ちました。
心が震えだし
慌ててテレビを見に行きました。
テレビの中で
一人の女性が魂で弾いていた
ラ・カンパネラ
なんども聞いたことがある曲が
まるで生きているようで
ピアノの音に鷲づかみにされて
動けなくなりました。
それがフジコヘミングさんを
初めて知ったとき。
人生で後悔することの一つは
彼女のコンサートに行かなかったこと。
本当に行きたかった。
大切なことを後回しにしているうちに
チャンスは失ってしまうのだ。
そんなことは分かっていた筈なのに・・・。