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振り返り②~初めての会社~

冬の朝の、寒い朝のにおいも好きです
キンと冷えた、何も混ざっていないような澄んだ空気
息を吸うと鼻の奥がツンと痛くなるような
耳が冷たくて痛い
耳を「ギョーザ」のように折りたたむと冷たさが顔にも伝わってくる
手袋をはめた手を口元にあてて「はぁ~」と息を吐く

暖かい場所に入ると溶けていくかのように体の緊張がほどけていく感覚が好きです

風邪が流行っているようです
手洗い、うがい、保湿で気を付けましょう


さて、進路指導の先生にすすめられるままに臨んだ就職試験に見事(?)合格し、当たり前のように入社しました。
当時は女性の年齢をクリスマスケーキに例えるような時代でしたから、今思うと、仕事に意欲を出すというより「恋愛至上主義」的な感じでしたね。(もちろん私の主観です)

当時の私も例に漏れず頂いた給料で遊んで(プライベートを充実させて)ました。自己投資なんて言葉は知りません。書籍を買うのはもっぱらファッション誌。
あえて言うなら「意中の人に告白される方法」とか「素敵な人と思われるには」みたいな本には投資してました(笑)

お仕事はといえばただ与えられた仕事をこなしていました。
当時の私はしばらく後輩がいなかったこともあって、見本でいなければ、というプレッシャーのようなものもなかったので、ある意味先輩方には甘えやすい環境にありました。
なんせ仕事で評価してもらおうという考えは全くなかったので、仕事に対する向上心などまるでない、いかに遊びに行くかしか考えていなかったと思います。言葉は良くないかもしれないですがいわゆる「欲がない」という感じかもしれません。
でも当時の私を擁護するわけではないですが、さすがに与えられた業務に対して間違いのないよう、遅延しないようということはもちろん守りましたよ。

一方で、同性の先輩からもし嫌われたら困ることになるんだろうなということは野生の勘で察したので、媚びるわけではないものの半歩前のことを考えて動いていたかもしれないなと思います。
ありがたいことに先輩にも同僚にも恵まれて楽しく過ごさせてもらったので純粋に助けになれば、との思いでやっていたけれど。


会社にはいろんな人がいらっしゃいます。
私の部署の課長は親しみやすい感じ。
隣の部署の貿易部の方々は自分とは別世界でなんだかカッコいい。
別の部署の先輩はうんと年上で話しに聞きなれない言葉がたくさんあったり。
さすがの私も目上の人には敬語でしたが、自分の話すそれと部長や課長が使うそれは全然違って、大人の人たちが口にする言葉がやたらかっこいいなと感じたのを覚えています。

例えば「できかねます」「いたしかねます」などは
「できません」ということですが、語尾が「ません」「ない」と否定ではなく「ます」と肯定のようになっているので、”どっちなんだ?”ってなりますよね(私だけかも 汗)。
話しの前後でどういうことなのかは判断はつくかと思いますが
当時の私はカッコいいから自分も使おう、と先輩を相手に「できかねません」と言って笑われました(失笑でした)。

この時の恥ずかしい体験で少しずつですがちゃんとした人になろうと思い始めたのです。(失笑だったのでより恥ずかしかったです 汗)
初めての会社ではいろんなことを経験し、学ばせてもらいました。
BBQしたり、旅行に行ったりね~って楽しいことだけじゃなくて(^^;)
ここで経験したから次への転職が成功したのね、といってもいいくらいと自分では思っています。

私にとっては充実した数年間。
なにかの気づきがあるかな。
次回は掘り下げてみたいと思います。

お読みくださりありがとうございました。



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