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秋の午後の過ごし方 【シロクマ文芸部】
秋と本と、他に何があるだろうか。喫茶店でお茶をすることに散歩することに…と、色々と思い浮かべたところで、私はお気に入りの本を持って散歩をする事にした。今思いつく自分の好きなことを、全部やってみようと思ったのだ。
近くの公園まで行こうと思い、私は歩き始めた。道中、色づき始めた葉っぱに秋を感じる。秋は私の好きな季節だ。空は高く青く、日差しは柔らかく暖かい。まだ遠くで金木犀の香りが残っている。そんな気持ちの良い秋晴れの午後。
目的地に到着した私は公園内をゆっくりと散策する。公園には沢山の人が居る。みんな私みたいにお散歩に来た人たちだろうか?
私は芝生へ行き、思いきり手足を伸ばした。芝生の上は暖かくて、いい匂いがして気持ちがいい。このまま、眠ってしまいそう。
そうだ、と思い出して私は持ってきた本を取りだして読書を始めた。明るい日差しを受けて、ページが眩しい。日陰に移ろうかと思ったけれど、折角の明るい太陽の光。私はそのまま、暖かく眩しい日差しの元で読書を続けることにした。
どのくらいの時間、読んでいたのだろうか。私は読書を中断して、公園のすぐ近くにある喫茶店を目指した。喉が渇いたし、甘いものが欲しくなったからだ。
喫茶店の中は賑やかだった。私は迷わずカウンターの隅の席に座って、温かい紅茶とチーズケーキを注文する。賑やかにお喋りをしている人の声が耳に届く。スマホを見ている人もいる。私は静かに喫茶店にいる人たちを見ていた。みんな思い思いにくつろいでる様だ。大好きなチーズケーキを食べ終えてから、私はまた読書を始めた。
店内にオレンジ色の光が差し込んできた。思いもかけずに長い時間、本を読んでいたみたいだ。私は慌てて喫茶店を後にして家路に向かう。
自分で自分のご機嫌をとる。小さな事だけど、私の気持ちは穏やかだ。また来よう、そう考えていた。
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シロクマ文芸部さんの企画に参加しています🌱
過ぎてしまったお題ですが…
読んでくださりありがとうございました😊