生まれてくる前のお空の世界
子どもの頃は眠りにつく前、
意識が頭のてっぺんから
吸い上げられるように
お空の世界に
飛んでいってしまうことが多かった。
そしていつもたどり着いていた
景色がある。
そこは丸太で囲まれた
お空が見えるお部屋。
5畳くらいのスペース。
丸太の間から顔を覗かせると、
晴天のお空が見える。
春風のような風が
お部屋の中を通って、
本当に気持ちがよかった。
いつもここまでで
意識は途切れていたけれど、
今度は夢の中で同じような
景色を見ることがあった。
でも今回はそのお部屋がある
もう少し上の空間にいた。
地面が雲になっていて、
そこには先生のような
天使さんのような方がいて、
子どもたちがたくさん
わちゃわちゃしている。
これからどこかの星へと
旅立っていく前の
子どもたちが大集合している
という感じだ。
そして私は丸太のお部屋を見つけた。
先生と子どもたちがいる空間から
雲の階段で枝分かれのように
何部屋も繋がっていた。
誰でも使える個室空間で、
会議室のような勉強部屋のような
使われ方をしているみたい。
子どもたちが
出入りしているのが見える。
私も入ってみることにした。
雲の階段を下りて、
お部屋に入るとあの丸太で囲まれた
風が通る気持ちの良いお部屋だった。
うん。あの景色だ。
目の前には木のテーブルがあって、
そこには日誌のようなノートがあった。
自分のこれからの
人生の計画を書くみたい。
そしてものすごく
悩みながら書いていた。
よしっ今日はこの辺で終わり!と思って、
また雲の階段を登っていったら、
さっき雲の上にいた先生が待っていた。
「どうだった?」と
優しく聞いてくれた。
私は悩んでいるような感じで答えた。
そしたら、
紹介したい人がいると言って、
両親になる人を紹介してくれた。
そのとき私は
少し不安げな顔をしていたと思う。
でも父と母になる人と抱きしめ合って、
意識は離れていった。
いまいち顔が見えなかったから
今の両親だったかはわからないけれど、
何となくそんな感じがする。
地球に生まれてくる前に
自分の人生を計画してくると
聞いたことがある。
7歳まではその計画通りに進むとも
聞いたことがある。
お空の世界に
意識が飛んでいったときに、
計画を立てている様子を見たので、
なんとなくそうなのだと感じる。
ただ実際に生きていると
その計画通りにはいかないことも
あるだろう。
眠りについているときに
お空の世界に意識が戻っているとも
聞いたことがあるから、
その時にまたその計画は
少しずつ変化しているように感じる。