他と比べて落ち込まなくていい
私はお外に出て
木々を眺めることが大好きです。
風に揺られながら太陽の光で
きらきらと輝いている木々たちを見ていると、
なんだか心が癒されます。
いつものようにお外に出て、
風にあたりながら
ぶらぶらしていた時のお話です。
その日はなぜか悲しくて、
泣きたくなってしまう日でした。
お外に出ていたら
気分転換になると思って、
お散歩していたんです。
そしたら、
いきなりどこからか
ものすごく威圧的な
エネルギーを感じました。
なになになに、、、
悲しかった感情が
一気にそのエネルギーに引っ張られて、
涙も引っ込みました。
どこからそのエネルギーが
出ているんだろうと思って、
出所をたどったら、
目の前にある桜の木でした。
「おい!!」
ものすごい嫌悪感で、
私に怒りを向けていました。
うううう、、、なになになに、、、
そんなエネルギー
出さなくてもいいじゃん、、、
私何もしていないのに、、、
意識を合わせないと
怒りは収まらないと思ったので、
意識を合わせてみることにしました。
私:「何?何か言いたいことあるの?」
桜:「なんでそんなに自信がないの?!!」
私:「え??」
桜:「なんでそんなに落ち込んでいるの?!
落ち込む必要ないじゃない!!」
ものすごく怒っていました、、
私:「だって、、
しょうがないじゃん、、
落ち込んじゃうんだから」
桜:「なぜ他と自分を比べているの?
みんなそれぞれ違うからいいんだよ!」
私:「うん、、、(泣)」
桜:「私を見て!」
桜は自分の身体を見るように言いました。
幹は薄茶色で白の斑点模様があって、
根っこの近くには蔦がはってある。
桜が伝えようとしていることを
私はなんとなく理解しました。
みんなそれぞれ異なるからいいんだって。
私がそのことに気づいた様子を見て
桜は穏やかなエネルギーに戻りました。
桜:「みんな違うから素敵なんだよ。」
今度は周りを見渡してみました。
いつも見ている木々たちも
よくよく近くからみてみると、
葉っぱも幹の色も、形も本当に様々で、
そんな木々たちを
私はいつも綺麗で素敵と
言っていたことを思い出しました。
桜:「あなたは他と比べて
落ち込まなくていいんだよ。
だってあなたは本当に素敵なんだから。」
桜が声をかけてくれたおかげで、
いつの間にか悲しみは
なくなっていました。
いつもお花見でみている
桜の木よりも少しだけ小さかったので、
まだ大きくなるのか
ちょっとだけ聞いてみたんです。
そしたら、
桜:「私も成長途中だよ!」
と言われました。
お花見で見るような
あの大きな桜になるには
少しずつ年月を経て、
あそこまで人を魅了するお花が咲くわけで、
まだまだ成長途中だからこそ
落ち込むこともあるんだということを
教えてくれたのだと思います。
泣きそうだった私でしたが、
桜のおかげで穏やかな気持ちを取り戻し、
「ありがとう」と言って
その場を後にしました。
植物が何か伝えたいことがある時は、
「おいおい!!」というような
気づけ――というエネルギーを
向けてくる時があります。
いきなり植物から怒られるのは
正直嫌な気持ちになりますが、
それ以上にいつも
素敵なアドバイスをいただけるので、
本当に良きガイドさんです。