心の余白
明けましておめでとうございます。広島の和木です。
2025年がスタートしましたね! 一瞬で終わってしまった去年を振り返りながら、今年は何を大切にしていこうかと考えがまとまったところです。
今年私が大切にしたいのは、「余白のあること」です。どんなことにも心に余白を持って取り組もうと思っています。
私は物事に対しても、人に対しても、ゆったり行きたいタイプなので、文字にして改めて見ると、自分にぴったりの私らしいものだなと、なんだか1年うまくやれそうな気がしてきました(笑)。
さて、この「余白のあること」を大切にしたいのには、もちろんワケがあります。
私は今、9歳と2歳の子育て真っ最中。下が強めのイヤイヤを発動し、上も「自分がしたいこと」をはっきりとさせ行動に表すようになってきました。そのなかで私との衝突(というと少し大げさかもしれませんが)、「え、なんで?」ということが増え、そのイライラを子どもたちが受け取ってしまったのが目に見えるようになったからです。
カッと怒りそうになったとき、自分に
「何もしゃべらないで!」とストップをかけるのですが、その時の表情管理はまだまだできておらず、きっと鬼面なのです。さらに口にストップがかけられず、「ねぇ! ちょっと!」と大きい声で言ってしまったときも鬼面で、その後自分を落ち着かせようとしているときの顔も鬼面なのです。
2歳の子が私の機嫌を伺うように顔を覗き込んで「おかあしゃん?」と心細そうににこっと笑ったとき、心がぎゅっと締め付けられて、まずいと思いました。
実はお姉ちゃんが小さかった頃にも同じようなことがあり、「子どもに顔色をうかがわせるような怒り方をして」と申し訳なさで悩み、心が苦しかったことがあります。
でも今は、なんとかうまくできるようにならないかと考えることができるようになりました。その結果が「余白のあること」なんです。
私には心に刻んでいる5か条があり、特にその中の2つが常に頭の中にあります。
それは、
・否定の裏には肯定がある
・子どもは常にベストを尽くしている
この2つです。
1つ目は、「どんな否定的な行動の裏にも肯定的な意図がある」ということで、この言葉を聞いたとき1度ではスッと入らないほど、今までの自分にはない考え方でした。
2つ目は、「他の方法や選択肢を知らないだけで、子どもたちはいつもその時のベストを一生懸命にしている」ということ。これも当たり前なのに、まったく考えたことがなかったことでした。
お姉ちゃんは、物事を隠すことがたまにあります。以前友だちと遊びに出かけた時に、こっそり約束以上のお小遣いを持っていき、友達の分までお金を出していたことがありました。
「なんでそんなことを! だめじゃないの! もうお金は持たせない!」と言わなかったのは、本当に大正解で、話を聞き「自分がお母さんにしてもらったとき楽しかったから、友達にも同じように楽しませたかった」という裏の意図を知ることができました。
この時、怒らず話が聞けたのは余白があったから。その余白は自分ですぐに作ることができました。というのも、自分の成功体験があったからです。その時の体験がすぐに思い出されました。
ポップイットというおもちゃがあるのですが、お姉ちゃんが100こあるポコポコに全部、1から100までの数字を油性マジックで書いたことがあるんです。
当時0歳だった弟のお気に入りのおもちゃなのに!と怒りそうになりましたが、ちょうどハートフルコーチ養成講座を受けている時期で、どうにか立ち止まり、「見て♪」に対して「…書いたのね。何個あった?」と言うことができました。
こちらが怒っていないので、娘は萎縮することも隠すこともせず、「100まであったよ!教室の子が分かりやすいと思って」と話してくれて、誰かのためにしたということが分かりました。
その時の「あぁ!こういうことか」という気持ちはすごくよく覚えています。
怒れば子どもは何も言えなくなる。それが一番によぎり、持って行ったお小遣いの範疇を余裕で越えている楽しそうなショッピングの話を聞きながら、娘がどう話してくれるのかを待ちました。「お小遣い足りた??」とちょっとカマをかけましたが、私の心の準備はOKでした。
弟の方はというと、「子どもは常にベストを尽くしている」を体現していると思っています。
何事にもフルパワーで向かうのに、したいけどできない、わからない。できると思っていたのにできない。だからギャンギャンするんですよね。そのギャンギャンも、他に伝え方が分からないからなんだと思うと、なんだか不憫で可愛く見えてきます(笑)。
ただ、裏の意図を聞くことができたり、ギャンギャンも可愛く見えるのは心に余白があるときだけ。
自分がいっぱいいっぱいの時なら、やっぱり鬼面になるし、声のボリュームも強さもイライラボルテージもグンと上がります。そうなったら誰にもメリットはなくて、後味の悪さだけが残るのがイヤすぎて…。
今年大切にしたい心の余白を、どんなふうに作っていくのかはこれからです。
作戦を練り、学びも深めていきたいなと思っています。
2025年が始まって4日目。今のところ、順調です。
よし。
最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。
2025年1月6日
広島県/和木 郁
NPO法人ハートフルコーチ
★★★第21回「泣き笑い日記 オンライン・ホッとカフェ」★★★
【日時】2025年2月2日(日)10~12時
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)
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日記を読んだ後、ちょっと誰かと話したくなることはありませんか? 感想や気づき、さらに知りたくなったことなどなど。
このカフェでそれを気軽に実現できます。筆者や他の参加者たちとおしゃべりしながら、自分の毎日に活かすヒントも持ち帰ることができます。
2025年最初のカフェのテーマは「"聴く"効果とコツ」、取り上げる日記は菅原典子さんの「気づいたときがその時」です。
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