子どもが変わる時
奈良の清瀬です。
我が家の末っ子次男は小学6年生の男子。
学校でもいちばん小さくて、自由人で、ずっと面倒を見てもらう可愛い子ポジションです。
長男や長女ではありえなかった、信じられないようなびっくりすることばかりが起こって、怒ってしまうこともありますが、それでも、上の子たちからの学びのおかげで、あるがままを見て、受け入れるように意識しています。
そして、面倒見の良い長女(3つ上)が私よりも母のように過保護に育てました。
だからなのか、とても幼いなぁと感じたり、このままでいてほしいとも思ってしまいます。
しかしながら、当たり前だけれど、目に見えないところで成長していたようでした。
昨年末、祖父の葬儀の際、長女がインフルエンザにかかってしまいました。
長女はいつも小さないとこ達を遊んでやったり面倒を見ています。それができない状況でした。
いつもは気まぐれで一緒に遊んでいるだけだったのに、必然的に面倒を見ることになってしまいました。とはいっても、一緒に遊ぶだけですが、いとこたちは頼れる長女がいないので次男に懐くし、なんだかんだお世話をしているのです。
葬儀の際も状況を察知して、礼儀正しく振る舞えていました。
出棺の際も棺を持たせてもらい、役割を果たしました。
あの日からちょっと顔つきや雰囲気が変わりました。
いとこたちとの関係も、ただ気まぐれで遊ぶ相手ではなく、お兄ちゃんという立場のような、遊んであげる、信頼感のある関係に変わりました。
初秋にボーイスカウトのキャンプがありました。
いつもいる同級生や先輩が休みで、最年長の1人になってしまいました。
お迎えに行った時、幼い時から知っている隊長達からの称賛の嵐でした。
次男が、すごく頑張っていた、小さい子を気にかけていた、いままでと全然違う、成長した。
そして、いつもなら楽しい顔や疲れた顔をしているのに、なんだか清々しいく、達成感のある顔をしていました。
私といえば、ちゃんとできるかな、失敗や迷惑をかけてしまうかなという心配、不安、恐れがほとんどなかったように思います。
長男の時は、未来への心配、不安、恐れから早くしっかりした子になって欲しいとあれこれ口やかましく言ってしまいました。
子育ての経験と学びから、そんなものは弊害でしかないと気づきました。
焦らず、あるがままを見ようと関わり続けることで、子どもを信じられる親になってきていたみたいです。
そんな在り方で、「いとこたちと遊んでね」「年下のスカウトをよく見てね」とお願いしたり、「頑張って」と応援したり、いつもとは違う環境を見守る事ができたように思います。
環境が人を作る、成長させると実感しました。
できると信じてもらいながら、見守られ、任されたり、頼られたりは自ずと主体性が育まれ、ありたい姿に変化していくように思います。
今回はつい甘やかされてしまう環境の末っ子が、突然このような環境になったので、急な変化、成長が見られたと思います。
今回の子どもの姿もまた、「子どもには力がある」「自ら成長できる」と思えた出来事でした。
2024年11月18日
奈良県/清瀬美帆
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ