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アクティブママの幸せの源②

母の背を見て子は育つ?!

昨年の7月に30年勤めた会社を早期退職した。
3年前に母が左脳出血で倒れ右半身付随と失語症になり、完全介護の老人ホームに入ったことで実家が空き家になったのが大きな理由であった。
今住んでいる家から実家までは同じ市内だが車で20分くらいかかる。
週末に換気のために実家に通う。隔週でも続けているとそれなりに負担になるものだった。
ある時、ここを職場にすれば良いのでは?という考えが浮かんでから退職するまで、それほど時間はかからなかった。

16年前にヨガのインストラクターの資格を取得し、仕事をしながらヨガの教室を開いていた。
60歳で定年退職したらヨガのインストラクターで生計を立てようと思っていたので、今回の早期退職はそれが数年早まっただけのことだった。

退職してからヨガスタジオを本格的にオープンするまでに、まずは自分をもう一度見直そうと、オンラインで研修を受けた。
「〜夢や目標を実現させるために〜ブレない信念を作り出す実践型ワークショップ」と
「〜本気で人生を変えたい人は必見!〜理想の未来を実現するための目標設定ワークショップ」という、なんともワクワクするネーミングの研修2本立てである。

研修では”感情が人を動かす”ということで、最初に自分が人生で欲しい感情は何かを書き出し5つに絞り込んだ。
私の場合は「ワクワク感」「楽しさ」「感謝」「喜び」「愛しさ」だった。
次に、どんな時にその感情になるのかを書き出す。
自分がご機嫌でいるために、誰とどこにいて何をしているのか、どんどん具体的になっていく。

そんなワークを繰り返していくうちに一つの疑問が湧いてきた。
私は海がとても好きだ。
20代の頃は趣味でボディーボードやダイビングをして海で過ごすことが多かった。徐々にボディーボードもダイビングもしなくなっていったが、夏になると海水浴場で泳いだり、南の島に旅行に行ってシュノーケルを楽しんだりしていた。が、ここ数年海に行っていない。
理由ははっきりしていた。息子が足の裏に砂がつくのを嫌ったため、川やプールにばかりいくようになったからだ。
あんなに海が好きだったのに海に行っていない現実。
海に行きたい。どうしたら海に行けるんだろう・・・?

この疑問に対する私の答えは、海で仕事をすれば良いのでは?だった(笑)
私が海でできる仕事といったらなんだろう?海でヨガを教える?それならSupヨガなんてどう???
オンライン研修の最終日、最後の挨拶で私は
「4ヶ月後にあるSupヨガインストラクターのティーチャーズトレーニングを受講しSupヨガのインストラクターになります!」と宣言していた。

4ヶ月後のGW明け、私は沖縄にいた。3泊4日のティーチャーズトレーニング。
道具の説明や扱い方、漕ぎ方の指導、海でのリスクマネジメント、Sup Fitの指導法、Supヨガの指導法、などなど・・・
ヨガの指導以外は初めて尽くしである。
朝早くから海上や陸上で実習し、夕方宿に戻るとお風呂と食事を済ませ、その日の復習とテストに向けた練習を遅い時間までする3日間。
一緒にトレーニングを受けた仲間は10人。50歳を過ぎて、まさか初対面の人たちとこんな合宿生活をするなんて思ってもいなかった。
正直、キツイな〜、純粋に沖縄の海を楽しみたいな〜なんて思いもしたが、みんなで励まし合ってなんとか乗り切ることができた。

最終日、Supヨガのテストは合格。しかし、Supの漕ぎと誘導(初心者のお客様と海に出てSupを楽しんでいただき戻ってくるまで)のテストは不合格だった。
大自然を相手にする仕事だ、そう簡単に合格点はもらえなかった。
しかし、この3泊4日のティーチャーズトレーニングでSupヨガよりも純粋にSupを漕ぐことにハマった私は、沖縄から戻ってきてからというもの、週に2日熱海の海に通いSupを漕ぐ練習をし、7月末に逗子で行われた再試験で見事合格を手にした。

こうして、早期退職してから1年、私はSupとSupヨガのインストラクターとして熱海の海で働くことになった。
再就職の職場は海!!最高!!
大好きな海でお客様とSupを楽しむ日々。なんて幸せなんだろう♡

そんな私を見て、息子が一言。
「楽しそうなことばっかしてんな〜」
ふふふ^^好きを追求すると毎日が楽しいのだよ。君も自分の好きを見つけてね。と私は心の中で呟く。

現場からは以上です。

植松知子
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定コーチ


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