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貞操逆転世界

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こんばんは、疾風 遥です☆彡

最近は、通所に就活に、慌ただしく動いている日々です。
しかし、コロナの再流行もあり、外出が不安でもあります…。

これからの男の子たちへ

夏の終わりに買った本を、ようやく読み終えました。
私は本を読むのが遅いうえに、色々な本を同時並行で読むという不思議なタイプですので、1冊を読み終わるのに時間がかかります。。

私が小さい頃(2000年代)は、女性差別や、性被害など、主に女性をメインにした題材が多かったように思います。

しかし、この本の切り口は、これから男性社会に出ていく「男の子」たちへ、現代社会にこびりつく固定概念を見直す価値観を身に着けるための本でした。

「無意識に男性が優位である」
このことに男性である私も異論は全くありません。
データでも色んなことが男性優位であることは事実だと思います。

私は、病弱で気弱な幼少期を過ごしたこともあり、周りの男の子から「男の子」扱いをされてこなかったし、私自身も野蛮な「男の子」になるつもりはないような、そんな子どもでしたから、男の子と女の子の間にいるような感覚がいつもあります。

それこそ女性側から言われる「男のくせに」みたいなものは、逆に男性優位社会を逆説的に肯定してしまっていて、両性ともに「らしさ」の押し付けを止めることが大事な部分なのかなと考えています。

性別に関係なく社会で活躍して良いし、
性別に関係なく家事をしたって良い。
性別に関係なく苦手なものは苦手だし、得意なものは得意。

ただ、統計的にみた平均値でみれば、「男の子っぽい」こともあれば、「女の子っぽい」こともあるだけで、それを目の前にいる子どもへ「らしさ」の押し付けをして良い理由にはならない。

貞操観念、という呪縛

この本を読み、昔読んだマンガを思い出した。

表紙こそ「男性向けマンガ」なので抵抗がある方もいるかもしれませんが、読んでみると、思っている以上に現代における貞操観念が自分自身に定着し、色んな事に慣れてしまっていることがわかります。

まぁたしかに、マンガですので、過激に描写されていて、子どもに見せるわけにはいかないような代物ではありますが、大人がインストールしてしまっている「当たり前」が、とっても恥ずかしいことであることは、よくお分かり頂けるのではないかと思います。
(私も改めて電子書籍で読んでみました)

同時に、男性が無意識にしてしまっている女性への差別、
さらには女性から見れば、何とも思っていない当たり前の世界が「言われてみれば」と感じる部分すらあるような感じがします。


特に、痴漢に関して言えば、大学時代の女友達に、痴漢について質問したところ「誰でも1回くらいはあるでしょ。手の甲で触れるくらいならまだましだよ」みたいなことを言われ、愕然とした記憶があります。

同じ男性として、そんなことをする奴がいることを知ってはいたけれど、身の回りにいる同世代の女の子が、慣れてしまうほど痴漢被害に遭っている事実に暗澹たる気持ちになりました。

女性専用車両も一定の効果はあるのかもしれませんし、大事なことではありますが、なぜ被害を受ける女性が対応しなければならないのか。と言った点に、大きな疑問を感じます。

と同時に、男性だって被害に遭う可能性もあり、じゃあ男性と女性で分ければ問題ないかといえば、そんなことは無いわけで、そもそも「加害を無くす」という概念がすっぽりと抜けていることに恐怖を感じます。

私自身も、学生時代や幼少期を振り返って、無意識に女性を傷つけた経験だったと思い返すこともあり、過去のそういった自身へのいら立ちもありつつ、こうやって価値観のアップデートを図ることが一番大切なことだと思います。

「男の子なんだから」
「女の子なんだから」

どちらも、性別に呪縛する言葉でしかありません。

競争社会から、共存社会へ少しずつでも移行していきたいですね。

疾風 遥

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