中学生からのインタビュー
最近パンにポテトサラダを挟んだだけのサンドイッチにめちゃくちゃハマっています。食べたい、と思ったら挟むだけで、野菜も食べられて腹持ちも良く、朝食や作業の合間にぴったりでオススメです。
さて、昨日なんですが、知り合いの女性の娘さんから、学校の課題で「憧れの職業の人にインタビューする」というのが出て、僕にインタビューしたい、と連絡をいただきました。今日はそのことについて話したいと思います。
その娘さんはイラストを描く事が大好きで、「まうん」さんというペンネームもすでに持っているとのこと(ペンネーム掲載許可いただきました)。僕がイラストレーターでもあるというのを知って、インタビューしたいと言ってくれました。
僕なんかで良いのかな?と心配になりつつも、3つ質問の対して文章を書いていたら、僕自身「自分てこんな風に思ってたんだ?!」と発見がたくさんありました。
インタビュアーのまうんさんにご許可いただき、そのインタビューの内容を載せたいと思います。(かなり長文です、すみません…)
Q.やりがいはなんですか=
結論をまず言ってしまうと、「描いてて楽しいから」です。
ただ、この言い方が生む誤解というのがあって、「好きなことばっかりやってて楽しそうだね」「楽しいことばっかりで上手くいくわけないから、その内失敗するよ」と昔からよく言われます。
私がイラストを描いているのは、それしか出来ないからです。楽しくて、描いてると夢中になって仕事に遅刻しそうになったり、フライパンに火をかけていたのを忘れてご飯を黒焦げにしたりします。
もう、薬物中毒と同じくらい、脳みそが、絵を描くことに依存してるんだと思います。
よく、「人の喜ぶ顔が見たいから」とか「社会の役に立ちたいから」と言える人がいるんですが、多分私のやりがいは、お恥ずかしい話ですが、「自分が描きたくて仕方ないから」が1番の理由だと思います。
それを上手く仕事に応用出来てるので、結果イラストレーターという肩書きがついているのだと思います。
Q.1つの仕事の流れ=
イラストの仕事をする時の流れは以下の通りです。
1.依頼の内容を確認して、金額と納期を決める
2. 依頼者の話を聞いてラフを描く(リテイク=描き直しの部分があるか確認する)
3.清書する
4.お届けする、請求書を発行する
5.入金を確認する(先払いの場合もあります)
大まかにこの流れです。
Q.専用の部屋はありますか=
本当は分けたいのですが、今は居住スペースと作業場は1つの部屋です。
それだけだと気持ちの切り替えができないので、自分で色々工夫してます。
まず、仕事をするパソコンをスタンディングデスクにして、椅子には座りません。夢中になるので立ってても全然疲れません。これは健康にも良いです。座る時は休憩の時とご飯の時だけです。ベッドがありますが、休憩の時は絶対ベッドに座ったりせず、寝る時だけ使います。
また、時間帯も分けています。
私は朝5時に起きて、お風呂に入ったり洗濯をした後、8時半までイラストの仕事をします。
9時半からそのまま夕方まで、デザインの仕事をします。(間に昼ごはんを食べます)
19時半頃夕飯を食べて、そこから23時くらいまでハンドメイド作品を作って寝ます。
質問への答えは以上です
↓こちらからは個人的メッセージ
インタビューの依頼をしてくださってありがとうございました。多分私は、想像しているような素敵なイラストレーターさんとはちょっと違うかもしれず、期待にお応えできなかったら申し訳ないです…。
私は今、イラストやアニメの専門学校の臨時講師で、高校生に体験授業をする仕事もしています。
みんな、絵は好きだけど仕事にするのは難しいと思う事が多いようです。でも、やり方次第だと思います。そしてそれは絵が上手い下手は関係ないと自信をもって言えます。なぜなら私自身が絵が下手だからです。
私は、絵が好きで夢中になれる集中力があることこそ、かけがえのない才能だと思います。
あとはそれを大人がちゃんとサポートしてあげることが大事なんですが、中々そういう大人に出会うのも難しいことがあります。そんな時、絵とかクリエイティブな仕事にもし興味があったら、
①絵が描ける才能を育てる(自分でたくさん描く、発表する)
②その才能を上手く仕事に活かせる方法を調べたり、情報を集める(本とかネットの記事を見る、人に話を聞く。クリエイターの配信ライブを見たりしても良いかも)
これをしていくととても良いと思います。
私はお母さんに以前とてもお世話になって、その時の職場の皆さんに支えてもらって今があり、本当にありがたいなあ、と思っています。レポート作り、頑張ってください。
また、この内容を、私のブログに紹介しても良いでしょうか?(この文章だけですので名前とかは全く触れませんのでご安心ください)
どうぞよろしくお願いします。
イラストレーター南姫(なみ)
知り合いの女性(お母さん)も、「まうん」さんもとても暖かく好意的なリアクションをいただき、本人の文章でお礼のメッセージをいただいたのもとても嬉しかったです。
実は知り合いの女性は僕が若いときにアルバイトしていた職場の先輩で、娘さんの七五三の似顔絵イラストを依頼してくださった事があり、昔から僕の活動をかげながら応援してくださっていたんです。
今回その子が中学生になり、僕にこんなインタビューまでしてくれるくらい成長したこともすごく嬉しかったし、絵とかクリエイティブな仕事に興味を持ってくれていることになんだかジーンとしました。
勉強も、絵も是非頑張って欲しいです。