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全くもって分からない!「外化」と「投影」の違いをハッキリさせるべく書きましたNO4

これは心理学用語「外化」と「投影」の違いを明確にしようと自分の為に書きました。

前回は「外化-②」の定義づけと「自己蔑視」について書きました。今回は「自己蔑視はなぜ起きるのか?」を書いていきます。

↓前回の記事はこちらから読めます↓

4・自己蔑視はなぜ起きるのか?

自分で自分を馬鹿にしてしまう、自分の事が大嫌いだ。なぜ、こういう気持ち自己蔑視が起きるのでしょうか?下記のブログを参照にしました。

これを読んで見ると親が

・いいこにしていると愛してくれた

・条件付きの愛だった

・ありのままの自分を愛してくれなかった

こういう事が書かれています。ここでも加藤諦三先生の名前が出てきます。日本の精神分析の大家ですからね。しかし、加藤先生の言っている事は専門用語が多く難しく感じてしまうんですよ、わたしには。

これをかみ砕いて分かり易く書くと

・その時の自分の話したいことを真摯に聴いてくれなかった

・その時の自分の喜怒哀楽の感情を受け止めてくれなかった

となります。しかし、まだ分かりにくいですね・・・・。もう少し分かり易く書いてみます。お母さんと子供の会話形式で書きます。

『子供の話より自分(母親)の希望を優先させる聴き方』
子「朝、あいさつがないって、先生に怒られちゃった」
親「怒られたの?」
子「うん」
親「なんであいさつしなかったのよ」
子「だって・・・・・」
親「あいさつくらいできるでしょ?何やってるのよ、もう」
子「・・・・・」
最初の段階であいさつができなかったことを責めてしまうと、話のテーマがこの子の気持ちではなく、親の叱責になってしまいます。
また、たとえ言葉はぐっとこらえることができたとしても、親が叱りたい気持ちに支配されていると、子供がそのとき伝えたかった感情にしっかり心のアンテナを立てられません。
敏感に「自分の気持ちをわかってくれない」「自分のことを否定的に見ている」と感じ、それ以上話をしようという気が失われてしまうのです。

子供のやる気を引き出す「聴き方」のルール:著者:松本文男先生

p34,35より引用

つまり、子供の気持ちや感情は無視して、親の気持ちや希望を子供に押し付けるわけです。こういう会話が日常になれば、子供は自分の気持ちや感情は一切無視されて、親に誉めてもらうには親の気持ちや希望に応えなければなりません。

そして、少しでも親の期待にそぐわなければ責められてしまいます。

親「あなたはそんなこともできないで、駄目じゃない、駄目じゃない、駄目じゃない」

と毎日のように責められれば親に依存するしかない子供は

子「こんなこともできない自分は駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ」

と、自分を責めることが習慣化してしまいます。その結果自分は駄目なんだという自己イメージが出来上がって定着していくのです。その結果が自己蔑視です。

なんとか、かみ砕いて分かり易くしてみたつもりですが、伝わるといいですね。次回は、なぜ自己蔑視から自己憎悪がおき、自己憎悪から外化がおきるのかを書きます。引き続き読んでいただけると嬉しいです。


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