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どうして恋をするのかな?TEDの講演より

寂しかったり
会いたかったりの
休みの日の朝

好きという気持ちは
会わないと、収まる気がする日もあり、でも時には大きくなることも多くて
気持ちを持て余し
好きってどこから産まれてくるのか、科学的に知りたくなって
TEDで色々なジャンルの著名人の、恋愛についての講演を見てみることにした。
倫理的に間違っているこの気持ちに何か理由や答えはあるのでしょうか。

英語はわからないので日本語訳されたものに限られてしまうけれど、
人類学者や、夫婦関係や不倫などの問題に詳しい心理療法士の講演などから
、、、!と思うことがあったので
書きとめておきたいと思います。

色々な講演を一気に見たため、混じったり少し違っているところもあるかもしれません。

人類学者の方から見た愛。

愛の形には3つの形があるそうです。
性欲
恋愛
長年連れそったパートナーへの愛着

人は子孫を残すために生まれてきたので

性欲→あの人は可愛いな。すごく美人がいるな。通りすがりの全く見知らぬ人にもわく性欲は、自分の子孫を残す可能性を数多く広げるために必要な感情

恋愛→恋に落ち、相手を中心に世界は回っているかのように感じる。欠点は目に入らなくなり、相手の全てが素敵だと思う。もっと知りたい、もっと一緒にいたい、自分のことを知ってほしいと感じる。
これは、共に子孫を残す相手を、よく深く知り、つながるために、必要な感情

愛着→(少なくとも)子供が一人前になるまでの期間長く連れそうために必要な感情

そして、人は同時に2人を好きになることができてしまうそうです。
だから夫婦間の愛着はあるのに、好きな人ができてしまい恋愛感情を持ったり、はたまた第三者に欲情したりすることもあるという状況に陥ることもある。
人は幸せになるために生まれてきたのではなく、子孫を残すために生まれてきた。だからこんなふうに困った状況になってしまうこともあるのです。

こんなふうに、理性と矛盾した感情が生まれてしまうのも、子孫を残したいという潜在意識や本能のせいであり、だからそんなつもりはなかったのに恋に落ちて悩む人がたくさんいるんだなあと腑に落ちたり。
パートナーは1人と古代から決まっていたところが多かったそうだけど、ずっと同じ人だけを愛することが難しいこともある中で、どうしてその決まりが採用されたのかなあとため息をついたり。だけどやっぱりそれが一番平和だったのかなあと思ったり。
世界中の人が同じように、困った愛に悩んでいるんだなあと思いました。動物は悩まないのに人間って大変だ。

次に、
パートナーが不倫をしてしまい、苦しむ、多くの夫婦の相談にのり、夫婦間の再構築を試みるサポートをしている心理療法士の資格を持つ作家さんの講演。

これは、既婚者だから、好きという気持ちを言葉に出したり伝えることはできそうにもなく、何もなく終わるであろう人や私にも、まだ起こっていない問題です。
でも恋に落ちてしまった理由については
もう、まさに、そういうことか!と
と連続で字幕をスクリーンショットしてしまいました。
同じ悩みを持つ方にぜひシェアしたいです。

昔は結婚とは一生涯パートナーと一緒にいるものでした。
今は結婚とは、ある一定期間パートナーと一緒にいるもの。にかわりました。
女性が社会に進出して、結婚に依存しなくても生きていきやすくなったこともあるし、
寿命が伸びて昔に比べれば、恋愛が愛着に変わってからの期間が倍に伸びているせいもあります。

そして何より今は、
自分らしさ、自分らしく生きたいという思いが強くなっているからです。

ふとパートナーではない人を好きになってしまった時に、
今の生活でいいのか?これ以上はないのか?
この先何十年もずっと同じでいいのか?
あの感覚はもう味わえないのか?
と自分探しがはじまります。
実は他の人を探し求めているのではなく、
別の自分を探し求めている。
自分のパートナーから目を逸らしたいのではなく、
自分の現状から目を逸らしたいのです。

不倫に一歩足を踏み入れてしまった人は、
まさか自分が不倫をするとは思ってもいなかった人が多いそうです。
そして、パートナーを深く傷つけ、悲しむ姿に激しい罪悪感を覚えます。
誰も信じられなくなり、自分すら信じられなくなるほど傷ついたパートナーに与えてしまった苦痛と裏切りは一生消えることはなく、崩れた関係性は1から新しく構築していく必要があります。

その一方で、実は情事の経験そのものについてはあまり罪悪感を覚えていないそうです。
不倫には苦痛と裏切りの面と、成長と自己発見の面があり、
不倫の経験で、生きていると感じた。感情的な繋がりを感じた。という人も多い。

人は体の関係そのものよりも、日常からの解放、自己決定、情熱、自分は特別だと感じたい欲望、注目されたいという欲望、誰かの大切な存在だと認めてもらいたい欲望を満たして、生きる感覚を取り戻したいのです。

そして人によってはそれが良い方向に向かうこともあります。

禁じられている恋だからこそ、自分が本当にやりたいことをしているんだと、思いやすく
不完全で曖昧な関係が手に入らないものを求めたくなる理由になるとのことでした。
また、限りある命を意識するほど、不倫がまるで特効薬のように感じることもあるそうです。


全部本当に、まさにそうだなと思いました。
子育てもひと段落してきて、
何のために生きているんだろう
って、考えると、子供の幸せが1番で。
そこに急にふと、自分を好きになってくれた人が現れて。
世界が輝くように見えて、自分も特別な人に思えて、束の間の夢をみる。生きている喜びを感じる。残り少なくなった自分の寿命を考える。
自分とは。自分の幸せとは。
確かにいつもそれを考えている。
だけど家族の幸せも大切で、だから迷って悩む。

人は子孫を残すために生まれてきたのだとしても、
猫や犬が日向ぼっこをしたり、風を感じたり、人の膝の上で幸せそうな様子を見ると
子孫を残すためだけではなく、
動物の人生だって、毎日の幸せがあってそれが積み重なってできているし、幸せになるために、そして自分以外の誰かを幸せにするために生まれてきたのではないかなと思う。
人間もそうだと思う。人は動物よりも複雑で、だけどやっぱり幸せになるために、誰かを幸せにするために生まれてきて、試行錯誤してゆくのだと思う。悩みながら。時には恋をしながら。

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