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銀座K's Gallery『第16回マスだ!展』&醍醐さん・田鶴浜さん・オーナー増田さんと4人飲み
こちらはX(旧ツイッター)での投稿
銀座K's Galleryの新春恒例『第16回マスだ!展』へ。それぞれの作家さんが工夫を凝らした作品が並ぶ。個人的には日比野猛さんのマス内部にレンズを浮かせた作品がベスト。醍醐イサムさん、田鶴浜洋一郎さん、オーナーの増田さんと4人で楽しい時間
— ハート・トゥ・アート 🔥 わたなべ (@heart__to__art) January 21, 2025
展示の感想などはリンクをhttps://t.co/xrAKRFCaFv pic.twitter.com/9PuWIe6PWY
こちらは少し長文(ハート・トゥ・アートFacebookページ)
2025年1月17日(金)、銀座「K's Gallery」の新春恒例『第16回マスだ!展』へ。もっと早く立ち寄る予定だったが、結局は最終日の前日に。以前にも投稿したけど(...
Posted by ハート・トゥ・アート(Heart to Art) on Monday, January 20, 2025
リンクに飛ぶのが面倒な人もいるでしょう。全文を貼っておきます。
銀座K's Gallery『第16回マスだ!展』&醍醐さん・田鶴浜さん・オーナー増田さんと4人飲み
2025年1月17日(金)、銀座「K's Gallery」の新春恒例『第16回マスだ!展』へ。もっと早く立ち寄る予定だったが、結局は最終日の前日に。以前にも投稿したけど(https://www.facebook.com/HEARTtoART/posts/pfbid0JyUJo7aoUz3vQ6bjNzTewDBhauAqNBcBbPymJpjT7uUaKJCZ1GXZQJFZjdoJvZS7l)、総勢60名以上の作家さんが参加する新年会的な展示。普段の作品をマスに凝縮させたもの、お祭り的なスタンスの意外性ある作品など、いつものことだが、それぞれの作家さんが工夫を凝らした作品が並ぶ。K's Galleryで展示をされない方の仕事も新鮮だった。個人的には日比野 猛さんのマス内部にレンズを浮かせた作品がベスト。アイデア、仕事の細やかさ、作品を通して広がる不思議な世界など、いつもながら感心させられた。
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偶然、大ベテランの醍醐イサムさん&田鶴浜洋一郎さんがいらっしゃり、オーナーの増田さんと4人で楽しい時間。美味しい日本酒とアート関連の深い話(作家さんの制作姿勢、いままでの歴史など)で会話が途切れなく続く。大野一雄氏や土方巽氏、野見山暁治氏との関係など、はじめて聞くエピソード満載で驚かされることばかり。印象に残った言葉はたくさんあるが、“ 誰がこんなことを言った ” と勝手に書き並べるわけにもいかない。なので、印象に残った言葉をひとつだけご紹介。それは、『具象画を突き詰めていくと抽象画になる』という言葉。誰が話されたかは伏せておく。
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「美術に限らず、どんなことでも形で表現しないと伝わらない。しかし、正確に伝えることだけでフィニッシュになるとは言い切れない。作品づくりに限らず、言葉や音・動きなどで伝えていく行為の奥には、表現者の体験や心・哲学という形のない真理が潜んでいる。形で表現できない存在に気づくと、おのずと抽象的要素が入り込んでくる」といったニュアンスか。真意はわからないので、これはあくまでも私個人の解釈。もちろん具象画の批判でもないし、抽象画讃歌でもない。私にとっては作品を見る際の新たな視点となったのは言うまでもない。
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以前、ホリエモンの『寿司職人や義務教育に長い年月をかけることに意味はない』という投稿が炎上したことがある。技術面から言えば正論だ。形だけを真似して作る技術の習得自体は、できるだけ短時間で済ます方がいいだろう。しかし「仏作って魂入れず」という言葉がある。目に見えない要素を表現の中に入れることは、簡単ではない。宮大工の棟梁・小川三夫という人物の言葉をまとめた『棟梁』(https://amzn.to/42lw7AU)という職人技の伝承や後継者の育成について書かれた本がある。単純な作業を長時間続ける。すべてが合理的ではない環境の中で叱られ、悩む。それでも愚直に続ける。そこで形ではない何かに気づきはじめる。試行錯誤からの気づきによって、さらに技が磨かれ、人物そのものが育っていく。そんな内容の一冊だ。
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とはいえ何かわからない気配を感じる力は、見る人によっても異なる。合理的至上主義となると、気配の価値も軽んじられていく危険がある。そんな状況をぼんやり眺めているわけにもいかない。だから、書く。できるだけ言葉にしていく。大風呂敷を広げるわけにいかないが、自分なりにアートと接している意味を形にしていきたい。自分なりの覚悟?で言葉を捻り出そうとしている。
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「プリントアウトして大事にとっておいているんだ」。ふいに醍醐さんが私が書いた文章のことを話してくださった。なんと畏れ多い言葉。思いがけずお年玉を頂いた気分。いつしか金銭へと変わっていってしまったお年玉だが、そもそもは年神様の生命とされる鏡餅を家長が分け与える行為だった。お金もモノも私は分け与えることはできないが、言葉のお年玉を配るような心持ちでこれからも書いていこう。簡単なことではないが、気持ちを新たにする時間だった。感謝!
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