大切なのは自分のトリセツ。~自己分析は就活のためだけじゃない~
とある学校での出張授業の模様を抜粋しました。先生からいただいた課題は「実習先で日常的な挨拶は出来るが、それ以上のコミュニケーションは苦手。」これはすべての学生・生徒さんに共通する課題。さてコミュニケーションを円滑にし、活き活きとした社会人生活を過ごす方法とは?
さて、突然ですが、このブタくん(パペット)とお友だちになるにはどうしますか?
ブタくんのことをよく知らないとお友だちになれないですよね。
会社も同じです。みなさんのことをよく知らないと、
どのようにあなたに接して、どんな仕事をお願い出来るのか分かりません。
だから、みなさん自身で自分のことを伝える必要があります。
では、この中で実習に行った人はいますか?
どんな風に挨拶したかな?
「□□□□の〇〇です。よろしくお願いいたします。」
これだけじゃ。どんな人なのか伝わらないですね。
自己紹介って結構大変です。
みなさんは自分のことがよく解っていますか?
「そんなの分かってる!」といっても正確に相手に伝えないといけません。例えば、嫌いなことは何ですか?
じゃ、反対に好きなことは何ですか?
怒りやすいですか?負けず嫌いですか?
夢は何ですか?やってみたいことは?
休みの日は何をして過ごしますか?
残念ながら会社の人は一緒に暮らしてきた家族とは違います。
だから、最初のうちはあなたのことが分からないので、
上手く接することが出来ないのです。
しかし、仕事をしていると何らかの「困ったこと」が出てきます。あなたが落ち込んでいる時に、どのような声掛けがいいのか?会社の人は、それが知りたいのです。
言い換えれば、あなたの気持ちのリセットボタンが何処にあるのかが解れば
会社の人もあなたと上手くやっていけるのです。
これから就職を目指す生徒さんは、自分自身を伝えることを意識してください。
会社の人に自分のことをよく知ってもらえると、「相談」もしやすくなります。
「報告・連絡・相談」って聞いたことがありますか?
「報告」は頼まれた仕事がどのような状態なのか、結果や成果を伝えたり、お客さんからのからの意見や指摘などを上司や先輩社員などに伝えることを言います。
「連絡」は決まったことを関係する人々に伝えるために行うものです。直接対応している人だけでなく、まわりの人にも伝えします。
「相談」は自分一人では判断に迷った場合に、詳しい先輩や上司に判断を仰ぐことです。
就職したばかりの、みなさんは一番大切にしなければならないのは「相談」です。だけど、なかなか出来ないのも「相談」です。
相談の仕方や伝え方がわからない
相談の必要性を理解できていない
失敗を必要以上におそれている
自分のことに精一杯で余裕がない
上司が苦手で話しかけられない
上司へ気をつかうあまり、タイミングを失っている
問題を一人で抱え込む傾向がある
だから「自分の変化」を知ってもらうことが大切。
そのためには、日常との違いに気付いてもらう必要があります。
では何をするか?自分自身を発信することです。そのためには自分自身をしっかりと理解しなければなりません。
まずは自分自身を知ろう
「カッコつけても意味ないよ!」本当の自分じゃない姿を見せると後で苦しくなります。
これから就活を始める人は特に気を付けないと「自分じゃない自分」が就職することになります。
自分に向かない仕事をしないために
以上のことはすべての学生・生徒さんに言えることです。そして自己分析は就活のためだけに行うのではなく、社会人として周囲と上手くやっていくため、自分のやりたい仕事(部署)に近づくために必要な手段です。
「飲みにケーション」という言葉をご存知ですか?酒好きの上司が部下を連れまわすというイメージがありますが、出来る上司はお酒の席で、部下の考え方や悩みを理解し、仕事や人事に活かしてきました。令和の時代になり、その文化は無くなりつつあります。
だから、自ら発信することが必要な時代です。待ってばかり、発信しない限り、自分に向いていない仕事をやり続けることになります。
「自己分析は就活のためだけじゃない」
自己分析(自己理解)は自分がやりたい仕事に就くため、自分の適職を見つけるため、もっと言えば自分を守るものです。
これから就活を始める方、まだ何も手を付けてない方は下記の「就活カフェ」でお待ちしています。
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