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分離から統合へ、「ユニティ」の感覚を恋愛に生かし、心の充足感を大切にした生き方を ONE & ONLY TAO 株式会社代表 田尾真一さん

<田尾真一さんプロフィール>
出身地:神奈川県
活動地域:東京にサロンを構え全国で活動している
経歴:高卒。精神世界を探求するため様々な仕事に関わる。
現在の職業及び活動:カウンセリング、コーチングを通した人の心を豊かにする方法の探究も啓発
座右の銘: 「人間万事塞翁が馬」

 お金ではない豊かさを、日本にも世界にも広げたい


記者:田尾さんのビジョン、夢は何でしょうか?

田尾真一さん(以下、敬称略):一番大きなところから僕の夢をお話しさせていただきますと、今、時代が大きく変わっていく転換期にある中で、人の価値観自体が大きく変わらざるを得ない状況があるわけですよね。それは、スピリチュアル的に言えば、地球が次のレベルに移行しているところだと思います。
僕自身子供の時から、学校の在り方ですとか、親の考え方、大人たちの考え方というものに疑問しかなくて、学校の先生ともケンカになってしまうことが多かったんです。違和感しかなくて勉強にも全然身が入らなくて、別に不良というわけではなかったのですが、どうしても学校に馴染めなかったんです。

記者:そうだったんですね。

田尾:いま僕は奥さんと、「恋愛」と「スピリチュアリティ」を混ぜたスクールを運営してて、夢としては、お金以外の豊かさを日本に伝えていきたい。昔は、お金以外の豊かさが日本人にはあったと思うんです。でも、戦後の復興を頑張りすぎて、バブル期を越えて、みんなお金有りきの人生観になってしまった。お金はもちろん必要ですが、お金にプラスして、お金じゃない豊かさに目覚めていくことが、これからの日本に大切なことだという感覚が、僕は子供の時からありました。それが違和感だったんですね。

勉強しなきゃいけない理由が見当たらなくて、よく考えると、学校での教育は、いい学校・いい大学に入って、いい会社に就職するためで、そこに意味が見出せなかったことで、僕はちょっと路線を外れてしまった。
お金以外の豊かさも大切だったということにいま気づいて、その活動をしていくと、そこに対して響く人が多い。
お金以外の豊かさに価値を見出せるからこそ、お金も大きくなっていくということを、ある程度僕たち夫婦も体現できてるので、そっちのほうが順序的に普通なんじゃないかなということを、日本だけじゃなく世界にも広げていきたく、そういう活動ができればと思ってます。

記者:「お金ではない豊かさを、日本にも世界にも広げたい」ということですね。

田尾:そうですね、まさに。ニュースを見ていても、DVやストーカーも多いですし、幼児虐待も深刻です。そういうフラストレーションというのは、みんなやっぱり心を邪険に扱っているから起きていることだということは、僕自身は確信として思っています。そこのバランスがあまりにも欠けてしまっている。そこをちゃんと埋めるということを、学校教育でもどこでも教えない。今、「恋愛」も活性化してませんし。

 心の充足感をプライベートで求めていくことが大切になる


「スピリチュアリティ」と言ってるだけだと、ちょっと胡散臭い。実際に変な奴らもいっぱいいるわけですよ、スピリチュアリティ業界というのは。
僕はスピリチュアリティも大切だとは思ってるんですけど、誤解が多い言葉でもあるので、「恋愛」というところをベースに活動してます。まずは「恋愛」から入ってもらった方が、お伝えしやすいんじゃないかなという部分もあって。

なぜ恋愛がいいかというと、プライベートの生活の部分を安定させることに意識を向けてもらうためには、恋愛は一つ重要なポイントになるんじゃないかなと思っているからです。

記者:仕事でお金を稼ぐだけではなく、プライベートの恋愛に意識を向けるということですか?

田尾:そうですね。心の豊かさと言ったとき、どこでその心の豊かさに意識が向くかと言えば、仕事場ではない。これから変わっていくかもしれませんが、仕事場は心の豊かさはあまり重視しなくていいところなんですよね。
今の現状の日本社会の仕事場においては、感情や気持ちということは除けて、仕事に没頭しなきゃいけない、自分を犠牲にしなきゃいけないみたいな感覚の社会になってると思うので。これからどんどん変わっていくと思いますけどね。
AI時代になれば、やっぱり心の時代になっていくと思うので、仕事自体も心が大切になってくると思うんですけども、今の現状においてはやっぱり、仕事場では、心というのは二の次になってしまう。だから、その心を、生活の中でちゃんと取り組んでいく必要があるんじゃないかなと。

なぜ生活の中で取り組んでいく必要があるのかと言った時に、男性と女性、同性愛でもいいんですけれども、どこでどういうふうに人と人とが寄り添っていけるのか。
それは形にこだわる必要はないと思いますが、今それが価値観として見出せないから、結婚の必要性がちょっと薄らいでると思うんですね。それをちゃんと思い出すためには、心の充足感をプライベートで求めていくことが大切になっていくんじゃないかなということが、活動の基準ですね。

 恋愛相談や営業経験が今の仕事に生かされている


記者:どのような経緯で、今の活動をされるようになったのですか?

田尾:僕は数学が得意でコンピューター会社に就職したんですよ。当時のコンピューターはソフトを冷やさないといけないので、大きなボックスにフワワワワワ~ンって音が鳴るところに配属されたんです。敏感なので、その音が憂鬱でしょうがなくて。20年以上前で、まだMacなんてなかった時代ですからね。その環境に耐えられなくて、悩んで、もう辞めてしまおうと思って辞めたんです。
まだ若かったので、どうしていいかわからず、いろんなアルバイトをしながら、自然の中でやってくことが自分に合ってるんじゃないかなというインスピレーションがあって、スキー場で住み込みで働くようになったんです。スキーは冬場しか仕事がないので、夏場は鎌倉の海の家で店長をやらせて頂いてました。僕の父親が鎌倉の出身なので、コネクションがあって。

店長だったので、海の家に来る若者たちにいろいろと教えたりしてあげたりする時に、恋愛の相談に乗ってあげるということが起きて。女の子たちもいっぱい来て、けっこうイケてる海の家だったので、TVの撮影もよく来て、オールナイトフジの収録を一晩中やったりだとか。バブル期の名残もあって、有名なタレントさんを呼んでファッションショーをやったり。
そういう中で、女の子達も出会いを求めてきてるので、バーベキューを常に開いてあげて、若者の交流ができるようにしてあげたりしてて、その時に、今の活動にも繋がる経験をすごくしてたと思います。

そのあとは、アパレルメーカーのブランドを立ち上げた社長さんに引き抜かれて、営業を始めました。ところがそのあとにバブルが崩壊して、そのブランドが倒産するんですよ。
それで、そこから僕は営業の能力を生かして不動産の営業を始めたんです。でも上司と合わなくて精神的にやられてしまって、辞めました。そこからまた悩んで、飲食業で花を咲かそうと思って、そのとき一番イケイケだった飲食の会社に入ったんですよ。
そこで3年頑張ったのですが、結局ぜんぜん芽が出なくて、もう辞めようかなと思ってる時に、一部上場の企業の店長として就職することができたんですね。そこで4年くらいみっちりやったんですけども、きつくて鬱病になってしまって。そこからの流れで今の活動に至っています。

記者:かなりいろいろな経験をされたんですね。

田尾:そうですね。自分でやってきた経験が、いま本当に生きているなあと思いますね。

記者:海の家で働いていたときに、恋愛相談もされていたんですね。恋愛相談はいつ頃から得意だったのですか?

田尾:子供の頃からちょっと変わっていて。小学校の1、2年の時の担任の先生に、朝礼で立ってたらいきなり首根っこをつかまれて、校舎の裏に連れていかれて、ボコボコに殴られた記憶があるんです。なんでそうされたのかぜんぜんわからないのですが、たぶん、僕じっとしてなかったと思うんです。通知表には「落ち着きがない」と書かれていたくらいなので。今でもじっとしてられないところはあって。
その一件で、大人に対して不信感しか持てなくなって。その反面、感性を使うことは得意で、3、4年の時は詩や絵を表彰されたりして。感覚がアーティスティックで、感受性が強くて、人を見抜ける感覚というか特性が小学生時代からあったと思います。

 いろんなものとの繋がりの中で、豊かさを見出していく生き方を

記者:「お金ではない豊かさを広げていきたい」とおっしゃっていましたが、田尾さんご自身はどんな生き方をしたいと思っているのですか?

田尾お金以外の豊かさとは何かというと、僕は、人と人との繋がりだと思うんですね。自己啓発系の本やカリスマ経営者の本を読むと、「ご縁」という言い方になると思いますが、僕はそれだとちょっと手ごたえがない感じがして。もっともっと深い繋がりが、これからは大切だと思っています。
その深い繋がりを、どういうふうにバランスよくもたらすかということが、これからの人生で大切だと思っていて、それをちゃんと伝えて生きていきたいし、そのためのスピリチュアリティであり、そのための恋愛学という感覚なんです。
人と人との繋がりだけでなく、人と自然、人以外の動物との関係、もっといえば、万物における繋がり。道具一つも大切に扱って気持ちよく持てることができるようにする。そういう、いろんなものとの繋がりの中で、豊かさを見出していくということを大切にしたいですね。

記者:3年後、5年後の目標について聞かせて頂けますか?

田尾:今まで運が良くて本当に忙しくやってきたので、あまり先のことを考えられなかったんですよ。本を出して、起業して、法人にしたのが3年前で、まだ創業期だったので目の前のことをやるのにいっぱいいっぱいで、やっといま慣れてきたところで、そのへんの展望はないんです。
ただ漠然とあるのは、今やっているスクールのスクール生が活躍できるようになるところまで、僕らが力をつけていきたいなと。そのために、セミナーから個人セッション、スクールまでのパッケージを作りたいと思ってます。毎回50人くらいは集められるように知名度を上げていくのが、ここ3年から5年くらいかけてやりたいことです。
去年スクールを立ち上げていま1クルーできたので、このままうまく継続させて、それに伴って自分たちの活動も広げていきたいと思っています。

記者:恋愛の本も出版されましたよね。

田尾:はい。昔から、女性からも男性からも、よく恋愛相談されていて、男性の気持ちも女性の気持ちもわかるので、この本も、男性と女性の両方を理解した視点で書いています。それが他の恋愛本との差別化になっていると思います。
女性は、何か一つのことに共感しあうことで関係性をつくっていく。男性はまったく違うんですよ。男は「俺はこうだ」とお互い自己主張することで、関係性をつくる。そういうことも子供のときからわかっていたので、周りからは変わった子だと思われるタイプでした(笑)。

 相手の好きな部分も嫌いな部分も包括・抱擁していく「ユニティ」の感覚


記者
:どんなことを意識して、スクールをされていますか?

田尾:スクールで大切にしているのは、「ユニティ」という統合の感覚で、それをお伝えしています。いろんなものを統合してバランスがもたらされていくと、自分の中からいろんなものが湧き上がってきます。いわゆるチャネリングというもので、インスピレーションとして情報を受け取れるようになるんです。そこを目指してスクールをつくっています。そのために必要なのが、内面にある葛藤や信念体系、潜在意識の顕在化です。

日本人はみんな自分を抑えちゃう。その前提に、「自分を出しちゃいけないんだ」という何らかの信念体系を、子供の時に親に言われたり学校で言われたりしてるんです。社会人になっても、上司から「公私混同するな」とか厳しいことを言われたり。
だから、みんなずっと自分を抑えることを学ばされて、それでプライベートで自分を生かす時にどうしたらいいのかわからないという状態になるんですね。それは、信念体系が「自分を抑えないといけない」と思っているから。
その信念体系を外せばいいんだけど、外し方がわからないと外せないので、それをワークでやるんです。

記者:「ユニティ、統合」の考え方について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?

田尾:統合の反対は分離ですよね。これまで地球は分離的な感覚が強かったと思うんです。分離経験の感覚が強いから、他民族を攻撃して戦争が起きるし、他宗教を肯定できない。
それが統合に向かうということは、他民族を尊重できるようになって、隣の人を尊重できるようになる。女性が男性のことを尊重できるようになる、ということになっていく。分離からの統合へのパラダイムシフトですね。
他人を尊重することと、自分を尊重することはイコールなので、今スピリチュアリティ界隈では、「自分をちゃんと大切にしましょう」という流れになると思うんですよね。

記者:なるほど。

田尾:二極的な考えが分離なんですよね。ネガティブは良くなくてポジティブは良い、陰は悪くて陽は良い、闇は悪くて光は良い。そういうふうに良い・悪いで二極化を強めてしまうのが分離的な感覚です。それが統合になってくると、ネガティブとポジティブは同じとこにある、好きと嫌いは同じとこにあるんだと。
だから、恋愛でも、好きな相手が好きであればあるほど、反面に嫌いな部分は必ず起きる。それをちゃんと包括するというか抱擁できるような考え方が統合という感覚にはある、と思ってるわけですよ。
良いも悪いもない、ネガティブに反応することもあれば、ポジティブに反応することもあるんだと、両方をちゃんと受け入れられるから、人と人は寄り添える。人との関係にそういう統合の感覚を落とし込むのが、「ユニティ」の考えですね。

記者:なるほど、すごくよく見えてきました!

田尾:本当ですか!スクールで皆さんにお伝えしていることは、前提として「全てを受け入れられるところからスタートしないと、恋愛はうまくいかない」ということです。
男性に全てを受け入れてもらえて、その上で愛しく感じてくれたら、めちゃめちゃ楽じゃないですか。理想が高いように思えるかもしれないですけど、そんなことないと思うんですよね。
時間はかかるかもしれません。僕は奥さんと、お互いすべてを受け入れられる状態になるまで、とことんワークしました。僕たちは2~3年かかりましたが、すべての人が僕たちのようにワークをやる必要はないと思うんですよ。僕たちが経験してきたことを伝えていけば、その人達は同じようにワークしなくても、絆を深めていく方向に向かっていけるんじゃないかなと思ってます。

記者:「ユニティ」が広がっていくことで、戦争や争いもなくなっていくということですよね?

田尾:そういう風にある意味信じてますね。例えば、ここで僕たちが数名であったとしても、そういう平和な活動をしていれば、それはどこかに影響して、ISみたいなテロ組織にも良い形で影響できると信じてる部分があります。それくらい地球というのは一体化してて、繋がってるんだと思ってます。

記者:では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

田尾:今もし信じられなかったとしても、人生は、良き方向にしか向かっていないので、それを自覚できるように、視点を変えていけるような行動をとっていくこと。どんな状況でも必ず希望はあるし、絶対に良い方向性は見出せると思うんです。
松下幸之助さんも「道はあらゆるところにある」と言っています。どんな状況でも必ずポジティブな要素はあるので、そこを見ていけるようになることが大切だと思います。

記者:なるほど。今日はありがとうございました。

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田尾真一さんの情報はこちら↓↓↓

https://ameblo.jp/sin4ichi3/



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【編集後記】

今回インタビューさせて頂いた陣内、石川です。田尾さんの第一印象は、とても繊細で子供のような純粋なエネルギーでした。お話を伺うと、アーティスティックな感覚があったり、子供の頃から他人の気持ちがわかってしまったりするという、ちょっと変わった面があったそうで、なるほどと繋がりました。
今の活動をされるまでの経緯もとても興味深くて、お話もとてもわかりやすくて、引き込まれました!
周囲の人たちとの関係性に葛藤しながらも、あきらめることなく追求し続ける中で、お金以外の豊かさを見出していく生き方を自ら実践し、ご夫婦で理想的なパートナーシップを築いていらっしゃる田尾さん。
これからのご活躍、心から応援しています!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。

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