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やりたいことを見つけて、好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」 塾長 かさこさん

ブログを毎日更新し続け、好きを仕事にする道を切り拓き、パラレルキャリアを実践。好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長のかさこさんのお話を伺いました。

かさこさんプロフィール
出身地 静岡生まれ、横浜育ち
活動地域 主に全国、海外でも活躍中(ニューヨーク、ニュージーランド、タイ、フランス、オランダ、イタリア)
経歴 1975年静岡生まれ、横浜鶴見在住。埼玉県立川越高校、中央大学法学部卒業後、1997年から大手サラ金に約2年勤め、総額10億円以上を融資するトップセールスマンに。1999年にサラ金退職後、「深夜特急」に憧れ、アジアを4カ月放浪。2000年~2012年まで編集プロダクション3社に勤め、編集、ライター、カメラマンとして仕事をするかたわら、ホームページ(現ブログ)の毎日更新を続け、個人で20冊の本を出版するなど、パラレルキャリアを実践。2012年2月よりフリーランスに。国内外で取材・撮影をしたストックを生かした記事の提供、写真貸出などを行う。海外旅行38カ国、58回。(2019年1月現在)。写真集13冊、一般書籍7冊、合計20冊の著書(2019年1月現在)。2014年には映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」で監督デビュー。2014年2月より、好きを仕事にする大人塾=かさこ塾をスタート。
2019年5月時点でかさこ塾は1~90期実施し、1852人の塾生を輩出。
現在の職業および活動 好きを仕事にする大人塾=かさこ塾塾長。
写真も撮影できるライター=カメライター。
国内外で取材・撮影するトラベルライター。
月間約35万アクセスを誇るブロガー。
生き方を伝えるメッセージソングライター。
学校などで生き方働き方を話すキャリア教育講演家。
日本セルフマガジン協会会長。
年間160回以上の講義・講演をこなし、セルフブランディング&ブログ術を教える。
座右の銘 才能とは持続する情熱である、死を思え


好きなことを仕事にしたほうが人生楽しい

記者 最初に、現在のかさこさんの活動について、お聞かせいただけますか?

かさこさん(以下、敬称略):中心にやっているのが、「好きを仕事にするかさこ塾」です。主に個人事業主さん向けで、好きなことを仕事にして売り上げをアップしたい方、会社員で独立起業を考えている方、主婦で子育てが落ち着きそうなので好きなことを仕事にしたい方、趣味をお金にしたいという方などに、ブログの書き方や名刺の作り方、発信の仕方を教えています。

記者 かさこさんご自身も、ブログは相当前から書かれていますよね。

かさこ 2000年2月21日からなので、19年ですね。毎日更新しております。あと、カメラマン、ライター、取材、執筆、撮影、編集、冊子作り、会社案内、プロフィール作りなどをしています。ライターの仕事は、広告関係の企業さんに取材へ行き、社長インタビュー、社員インタビューをやっています。

記者
 音楽活動もされていますよね。

かさこ はい。去年からメッセージソングライターとして音楽活動をしてまして、オリジナル曲を作って、去年だけで24曲、全国20カ所くらいライブやっています。今のところ、その3本柱ですね。

記者 そのようなお仕事や活動を通して、どのような夢を叶えたいと思っていらっしゃいますか?

かさこ 自分自身が、初めは、好きなことなんて仕事にできないんじゃないかって。普通に大企業に就職して普通に仕事をして、ときどき趣味を楽しめばいいって思っていたのだけど、やっぱり好きなことを仕事にした方が人生楽しいんじゃないかと思い、19年前にホームページを立ち上げて、今に至るまで、毎日記事を更新しているんです。
そしたら、本の出版ができたり、ライターになれたり、カメラマンになれたり、海外に取材に行けたりと、やりたいことが叶うようになって。そうしているうちに、その方法を教えてほしいという人が2014年くらいから増えてきて、好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」を始めました。
自分自身もそうですけど、他の人も、悶々と働いているより、楽しいことを仕事にした方が、お客さんにとっても本人にとっても社会にとっても、幸せなんじゃないかってことで、大人塾をしてます。

好きなことをやっている人を増やすことが未来の課題

記者 かさこさんが描いているのは、大人が好きなことをやっている、そんな社会ですか?

かさこ 今までは、好きなことを仕事にしようということをメインに言ってきたんですけど、最近、AI(人工知能)が出てきたときに、結構相当な進化でいろんなものが置き換わってくる可能性があって、AIで残る仕事、残らない仕事みたいなことが言われてますけど、僕自身は、仕事は全部なくなるんじゃないかと思っています。逆にいうと、仕事をしなくても楽しめる時代になるとすると、「好きなことを仕事にする」じゃなくて、「好きなことを人生で楽しむ」でいいんじゃないかな。
今は仕事にフォーカスを当てていますけど、別に仕事にならなくても、例えば好きな音楽をやって人に聴いてもらいましたとか、好きな写真を撮っていいねが増えましたとか、そんなことでも、いい時代になっていくんじゃないかな。
ただ、好きなことがないとか、仕事だけに追われているとか、本当はやりたいことがあるんだけど、勇気を持って踏み出せないとか、そこをなんとかして、好きなことに気づけるように自分が講義をやるみたいな、そっちにシフトしていこうかなと。
自分が講義をやる中で、いくらそういうことを話しても、心にひっかかりがあると踏み出せないんです。親から勉強しなさいと言われたことがずっとトラウマになっていたり、働かなきゃいけないという常識から抜け出せないとか。そんな時に、音楽だったら、こうしなきゃならないというよりは、メロディと歌詞を聴いていくうちに、「ああ、好きなことやってもいいんだ」って思えるようになったらいいなってことで、音楽に力を入れています。
私自身が音楽をやり始めて、周りの人が驚いているんです。昔から音楽をやっているわけではないし、バンドもやったことないし。セミナー講師のイメージしかない人が、とたんに音楽をやり出したり、知識もなく独学でやるのを見て、やってもいいんだってなる人が増えてきて。お金にならなくても、知識がなくても、やってみようという人が増えてきて、好きなことをやっている人を増やすことが未来の課題なのかなと思っています。
みんなお勉強から入っちゃう。準備してからやろうとするけど、やりたいことだったら、やってみて、これが足りないからこれを勉強するって、その順番でやってほしいなって。ライブやるといって、まずボイストレーニングに通ったり、ピアノ教室に行って準備してからやろうとか、それは後でもいいかなって。

記者 まずやってみる。それはすごいですね!

かさこ 自分でやりたいことはやっちゃえばいいってことでやっていて。一昔前の人は、ちゃんと習わないと機械が難しくてできなかったところがあるけど、いま写真でも音楽でも、技術が進化しているので、別にカメラ学校に行かなくても、スマホで十分撮れちゃったり。あと、音楽の世界でも、いわゆる音源をつくるのは、何百万もするスタジオを借りて生の楽器を叩いていれてとかだったのが、今はiPhoneのアプリとかで何十種類の音源がある。昔よりもプロとアマチュアに差がない。アマチュアでもプロ並みのことが簡単にできる時代なので、習うよりやってみるっていうのがだんだん強くなってくる気がしてます。

記者 実際歌ってみてどうでしたか?

かさこ 初めは本当にめちゃくちゃ緊張しました。やっと一曲歌えたみたいな。ちゃんと練習しないといけないんだなって思って、そこから毎日練習するようになりました。やってみると、人からアドバイスをもらえたりするんです。ライブをやって、ネットで動画をあげてみたら、2年くらい会っていないプロの方から、こうした方がいいよってアドバイスを受けたり。もっと高い音が出ると言われて、そんなわけないと思っていたけど、レッスンしたら本当に高い音が出るようになって。今までとは全然違った声が出るようになったんです。自分で課題を見つけるだけじゃなくて、人に見せることで課題を指摘してもらうこともあるんだなと。

記者 行く行くはどういう風になっていきたいと思っていらっしゃるのですか?

かさこ 大きなことは考えていません。とりあえずどんどん曲を作って、Youtubeでどんどん流して、やってほしいと呼ばれればライブにいくというスタンスで考えています。

記者 どんな目標・計画をもっていらっしゃいますか?

かさこ あまり答えにならないかもしれませんが、昔は計画を立てて本を出すとか、ライブをやるとか、ライターになるという目標から逆算してやっていましまたが、今は長期的な目標は立てずに、今やりたいことをやって、その時代や流れに合わせてやっていこうと考えているので、長期的ビジョンはまるでありません。1年後になにしているのか、自分に聞いてもわからない。
ただ、好きを仕事にする大人塾を、100期生で辞めるっていうのは決めています。そこで区切りをつけて、なにをやるかは決めてませんが、また何か違うものが入ってくるのかなと思っています。
最近ちょっと増えてきたのが写真関係ですね。写真を僕が勧めているのは、一人でもいつでも楽しめること。ネットに公開して、いいねを押してもらうことで、意見交換もできるし、人とも関われる。写真がいいのは、キレイなものに目がいくようになること。こんなにかわいいノラ猫がいたんだとか、ポジティブな目線になる。プロになるとかそういうことではなくて、前向きになるきっかけとして写真は良いのかなって。

損得ではなくて、楽しいかどうかでやるかどうかを決める

記者 日々どんなことを意識して活動されてますか?

かさこ 今はとにかく、楽しいかどうかを基準にしています。毎日ブログを書くことによって、日々自分がインプットしたことをアウトプットしています。その反応をみて、社会の人はこういうのに興味があるんだ、これは興味ないんだとか。日々気づいたことを発信して、フィードバックしてもらって、流れをよんで、方向性を微調整しながら、自分が楽しいかどうかで判断してやっていく。損得ではなくて、楽しいかどうかでやるかどうかを決めてます。

記者 楽しいというのは、具体的にどんなイメージですか?

かさこ くだらないことでもなんでも構わない。今、夢中になっているのは卓球とトランプです。卓球は1円にもならない、単なる趣味なんですけど、いろんなことを忘れて夢中になれる。
トランプは、3ヶ月に1度くらい鹿児島にいって、2泊3日で徹夜でトランプやるんです。ナポレオンというゲームがあるんですが、マイナーなゲームなので、知っている人があまりいなくて。そこに行くと何人かできる人がいて。寝る間も食べる間も惜しんで夢中になれる。
どんなに忙しくても、夜中に曲を作り始めてしまうとか。そういうことが楽しいなんだろうなって。大人になるとそういう無駄なことはやっちゃいけないとか、お金にしなくちゃとか、仕事にしなくちゃだとつまらなくなる。ブログが続かない人が多いのは、楽しいことじゃなくて仕事としてやっちゃうから。楽しいからやればいい。
例えば、お酒好きな人がいて、お酒のことなら毎日更新できるからと書いていたら、小さなお店まで持つようになったんです、バーのようなもの。仕事にするために発信するんじゃなくて、お酒が好きだからやっていたら、お店が持てたとか、そういうのが理想なのかなと。
これから特にAIが出てくると、追い風になるんじゃないかなという気がしていて。つまらない事務作業や面倒くさい作業は、全部機械にやってもらえるようになる。それで仕事が奪われるんじゃなくて、働かなくてもお金ができるようになったり、楽しむことしか人間やらなくなるんじゃないかな。今のうちに、楽しいことをなんでもいいので探しておいた方がいいのかなと。特に日本なんかだと、「仕事せねば」みたいに、楽しんじゃいけないっていうのがあるから、そこに気がつけない人も多いですよね。

記者 かさこさんが普段意識して取っている情報はありますか?

かさこ 個人的に興味があるのは、心理。どんなトラウマがあって好きなことができなくなるのかとか、誰かになにかを言われたからできなくなっているのかとか、心のメカニズムがこれからのキーワードになっています。本を買って読んだり、そういうブログを読んだりして、アンテナを張っているというか。楽しいことを見つけられない人もいれば、あるんだけど踏み出せない人、急にできなくなっちゃう人もいるし、急にやれるようになったりとか、色々ですね。
塾では宿題があって、今までの人生を振り返る自分史を書くというのをやっていて。それを見ていると、結構壮絶な人生の方もいて。例えば、小さい頃親を亡くしてしまったことをずっと引きずっているとか、ひどいいじめにあっていたとか、大人になってから会社で嫌がらせにあっているとか、そういうことがあって、やりたいけどできない人が増えているのかなと。親との関係性が多いですね。
別に悪い親じゃなくても、勉強熱心な親だと、逆に過保護になって考えられなくなっちゃうとか、親が喜ぶからやるとか、呪縛になってしまう。そこをどう解きほぐすかが難しい問題なのかなと。

記者 今の活動をされるようになったきっかけは何ですか?

かさこ ブログで発信していたら、好きなことが仕事になっていったんです。ブログの読者から、セミナーをやってほしいというのがきっかけ。初めは1回限りのセミナーで、1時間半とか2時間くらいやって終わりにしていたんですけど、そこでやっていたイベント担当者から、塾の形でしたらいいんじゃないかと言われて。聞いて終わりじゃなくて、課題を出したり添削したり、一回で終わらずに何回かシリーズでやって、コミュニティにしたら良いものになるんじゃないかと。
半年くらいは断っていたんです。塾なんかやらなくても、単発のセミナーに全部詰まっているから、わざわざやらなくてもいいんじゃないかと。でも、やったほうがいいってずっと言われ続けて、そこまで言うんだったらということでやってみたのがかさこ塾です。そしたら、自分も面白くなってきて。一回限りだとその場で終わってしまうんだけど、塾生とも仲良くなれたり、今まで知らない職業の人と関われたりして、面白いなって。そこから塾に力を入れるようになりました。

明日死んでも満足できる生き方をしたい

記者 そういう経緯だったんですね。好きなことをやろうと思ったきっかけは何ですか?

かさこ 大学卒業して、全然好きではない仕事をしていたんです。それでもいいかなと思ってて。でも、この先の長い人生考えた時に、そんなに好きでもない仕事を人生の時間の8割やって、2割で趣味をする。仕事自体を好きなものにしちゃえば人生の8割が楽しくなる。そう思えたので、好きなことを仕事にした方がいいんだと思って、カメラマンに転身しました。
きっかけになったのが、好きな旅行をずっとしていたんですが、会社で働いてたときに、高熱が出て寝込んで、行けなくなったんです。そのときに、なんのために仕事しているんだろうって。趣味の旅行をするために仕事をしているのに、仕事が忙しくなって体調が悪くなって行けなくなってしまって。楽しみにしていた旅行に行けなくなったのがすごくショックで。それだったら好きなことやっているほうがいい。
極端な話ですけど、明日もし死んで、こんなこともできなかった、あんなこともできなかったと後悔するよりも、明日死んでも、満足できる生き方をしたい。やりたことを老後にするんじゃなくて、やりたことを先にやるのがいい。だったら好きなことしようと。
子どもの頃はそういうこと考えていませんでしたね。ただ勉強していい高校に入って、いい大学に入ればいい企業に入れる、人生安泰だって、ぬるま湯的な考えだったから。
就職するときに、就職氷河期だったから、それがよかったのかもしれなくて。その何年か前だと、バブル入社の時代だったので、深く考えずにいい企業に入って、人生それでいいと思えていたかもしれません。自分の望む会社ではなかったから、人生を考えるきっかけにはなったのかもしれないですね。

記者 では最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

かさこ ブログをやってほしいなと思います。ただ、日々流されてしまうのではなく。別に仕事にしなくても、日記でもいい。今日はこんなことがあったとか、楽しい店があったとか、素敵な写真が撮れたとか。自分の棚卸しになるし、気づきにもなる。
SNSでもいいけど、流れていってしまうので、ブログがおすすめです。そこでリアクションがあったり、アドバイスがあったりするから、自分だけじゃなくて、社会との繋がりにもなる。これはウケるんだとか、ウケないんだとか、こういった意見もあるんだとか。仕事じゃなくていいから、自分のためにやってほしいなと思います。

記者 今日は、とても素敵なお話、ありがとうございました!

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かさこさんについての詳細情報についてはこちら
↓↓↓
■好きを仕事にする大人塾かさこ塾 https://kasako.jp/
■塾長ブログ https://ameblo.jp/kasakot

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【編集後記】
インタビューを担当した陣内、村田、名倉です。質問に対して、とてもわかりやすく丁寧にお話してくださったかさこさん。日々の仕事に流されてしまうことなく、後悔しない人生を送るために深く考えることや、一歩踏み出すことの大切さなど、素敵なメッセージをたくさん頂きました。また、なかなか一歩を踏み出せない人に向けて、歌でメッセージを伝えているかさこさんのとても繊細で愛情深いお人柄にも魅力を感じました。素敵な曲を作っていらっしゃいますので、気になった方は、ぜひ、YouTubeでチェックしてみてくださいね!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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