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「子供も大人もリラックスしていられる安心基地みたいなコミュニティスクールをつくりたい」セレンディピティ・ラボ所長 豊川真規子さん

現在、2人のお子さんの子育てをしながら、世の中のお母さん像にはまらず、子供や大人にとってもありのままの自分でいられる安心の場所作りをされている、豊川真規子さんにインタビューさせていただきました。

豊川真規子さんのプロフィール
出身地:
三重県
活動地域:横浜を中心にオンラインで全国
経歴:子供の頃から、周りから注目・信頼される「光の時代」と、心身共にバランスを崩し生き辛い「影の時代」を繰り返す。「自分を救いたい」と心理学・自然療法・ヒーリングなどを学び始める。自己治癒のプロセスと共に、自己肯定感・自尊心を育てながら、のびのびと自分らしく望みを実現していくメソッドや『感情の扱い方』の数々を習得。その後、自身の経験を活かしたセミナー・講座を主催し、小規模ながらも遠方からの参加者も多く好評を得る。
現在の職業および活動:個々の才能や使命を自覚し実践できる個性活性化ツール『ヒューマンデザイン』を使ったコンサルティングを提供し、教育関係者やリーダー職のクライアントから「学校にも導入されたら生徒にも教師にもいい!」「経営者やマネージャーは知った方がいい」などの好評を得ている。セレンディピティー・ラボ 主宰。
座右の銘:自分を生きる・私たちは孤独だけれど1人ではない

「子供も大人もリラックス出来るコミュニティスクール」

Q.豊川真規子さんの今、描いていらっしゃる夢やビジョンは何ですか?(以下   豊川   敬称略)

豊川 夢はコミュニティスクールみたいなものをつくっていきたいと思っています。私自身が、小学生と保育園児の子供二人を核家族で子育てしているのですが、子供が学校に行きたくないとか、保育園に行きたくないと言った時に、私は仕事に行かないといけないけれど、子供を一人置いてくわけにもいきません。受け皿がない状況やイレギュラーなことが起こった時に安心していられるような場所は、今本当に限られているように思います。
それと、大人もリラックスして本当のありのままの自分で過ごせる場というのが少ないと思います。テクノロジーが発展して人とのつながりが薄くなってきているから、生身のふれあいとか温もりとか、人がいるということの温かさを感じながら共に居れる、何をするわけでもないんだけどそこに居てくつろげる、そんな場があったらいいなと思っています。さらに、学びたいとか元気のある人達は、色んなことをシェアし合ったりできる場があったらいいですね。要は、教育、学びというのがすごく大事だから、色んな多種多様な人達が集まって安心していられる、安心基地みたいな感じのコミュニティスクールが作れればいいかな

子育てしていると、私たちの幼少期の環境と今の子供たちの環境は全然違うし、子供たちの性質も変わってきているなと思います。そして私は働きたいと思っているので、コミュニティスクールみたいなのがあったら、安心して子供たちも居られるし、外に出るお父さんお母さん、保護者の方も安心して自分の活動に専念できると思います。そんな場がないなら作ればいいかなって。こうした取り組みはすでにされている方もいらっしゃるかと思うんですけど、まだ身近にいっぱいあるという感じではないので、私もできたらいいなと思っています。

「コミュニティスクールの園長先生になること」

記者 どんな目標計画を立てていらっしゃいますか?

豊川 私、目標を持ったり計画を立てるのがすごく苦手でして、できなくもないとは思うんですけど、それで今までうまくいった試しがないんです。よく目標達成型と展開型と言われていますが、どちらかというと展開型なのかなと自分では思っています。そんな私ですが、今思うのは、私が60代後半から70代位の時に、コミュニティスクールの園長先生みたいな立ち位置にいれたらいいかなと思います。

子育ても自分がしてみないとわからないですね。今、上の子が8歳なんですけど、中学生になった時、そしてさらに上の高等教育になった時の子供と自分の様子というのは、その時にならないとわからないなと思っていて、そういう経験を通していきながら、ゆくゆくは子供達や色んな大人達と安心しながら色々創造できる場があるというのが目標です。きっと今、私が考えているものよりも色んな肉付けがされていってそこに到達するのかなと思うので、何となく自分の感覚として、あまりかっちりこれを作っていきたいという固定化する感じではないんですよね。でもやっぱり、そういうのがあったらいいなという感じで動いていったら、自然とそっちの路線にいくかなという感覚なんです。

「自分にくつろいで、自分を知って、自分を楽しむ」

記者 どんな基本活動や活動指針をお持ちですか?

豊川 クライアントさんに対するコンセプトとして、まず自分にくつろいで、自分を知って、自分を楽しむという体験を、人生の中に増やしていくお手伝いをしています。セッションやコンサルティングを通して、クライアントさんの自己肯定感や想像力を掻き立てるように、クライアントさんの持って生まれた熱量みたいなものが着火するように、お話を聞いたり、こちらから情報提供させていただいたりしています。
私が活動する中で一番いつも心に止めていることは、「問題はない」ということ。クライアントさんはお悩みを抱えていらっしゃるんですけど、それが本当は問題じゃないんだよということを、セッションを通じて気付いていただきます。お話を聞きながら、その問題をどう解決しようかというアプローチではなくて、そもそも問題はないというところを意識してお伝えしています。

「出生情報を元に自分を知れる」

記者  コミュニティスクールをつくろうという夢に勝負するようになったきっかけには、どんな発見や出会いがありましたか?

豊川 私は、セッションのサポートツールとして、その人の持って生まれたものを可視化できる出生情報(個性の設計図のようなもの)を使っています。問診するわけではなく、一つのものさしとして使います。これは、私が育児ノイローゼになったことがあって、その時に出会ったコーチングの方から教えていただきました。自分の出生情報を知った時、本当の自分がわかってとても楽になったんです。
出生情報を使うと、例えば、本当はリラックスするのが好きなのに、シャキッとしなくてきゃいけないと思い込んでいて、「シャキッとできないんです」というのが悩みだとします。そして、出生情報を見て、そもそもリラックスしているほうが得意な人だとわかった時に、「なんだ、シャキッとしてなくてもいいんだ」と思って、シャキッとできないという問題がなくなるんです。その人は小さい頃、「シャキッとしなさい」と先生やお母さんから言われてたんです。人からの条件付けを信じ込んで、自分のものさしにしていたんですね。ですから私の仕事は、自分が心地よいものさしって何だろうというのを、クライアントさんと一緒に探すことです。

皆さん本来必要なものは持って生まれてきていると思います。自分がなんとかしてあげようということではなくて、その人をそのまま信頼してあげようということです。それと、私自身もそのままでいるということです。要は、「自分を生きるために必要なものは、全て持って生まれてきている」という私の美学とか哲学的なものでいうと、私がそのままでいないと、結局、エネルギー交換や情報交換が起きません。意識的には、丹田に意識を置いているという感じで、そうやっているとこちらから色々やらなくても勝手にクライアントさんが話したり、気づいたりして、場が進んでいくという感じなんですよね。その方が私も疲れないし、変な依存も生まれず、それぞれに循環が生まれて、二人でつくっている場という感じになります。

「ありのままの自分でいいんだ」

記者 その発見や出会いの背景には何があったのですか?

豊川 小さいころから、自分でも変わっている子だなと思っていたんです。すごく考える子で、感受性豊かで、考える力もしっかりしていて。人と一緒は嫌とか、同学年の子達とでは物足りなくて、小学一年生なのに小学二年生の本を買うんだと親に言ったりして、親からは理解不可能な子だと思われていました。
自分でも変なことを言っているのかなとわかるんだけど、止められないという感じでした。親の世代は戦中戦後生まれなので、画一的で真面目で、しっかりコツコツとみたいな育て方しか知らない中で、出る杭は打たれるように、おかしいと言われ続けてきました。だから、おかしいところは見せちゃいけないんだと思い、気ごころ知れる友達にはそれも出せるけど、パブリックな場では出さずにまじめにやる路線でした。
それで、色んな学びを経て、自分が感じている心や自分の感性は大事にしたほうが幸せになれると知って、だいぶ解放してきました。けれど、小さいころから母親との確執が酷かったので、親子関係というのは知らないうちに傷つけあうこともあるから、私は子供も産まないし結婚もしないって、39歳の時に決めていたんです。
それがなぜか、猛烈に出産という経験がしてみたいというフラッグが立ってしまって、その時巡り合えたのが今の主人なんですけど、39歳で初産です。妊娠も出産も大変で、産後もボロボロでした。出産という経験は本当にしてよかったと思ったんですね。でも、子育て無理ーーー!と(笑)。

記者 そうだったんですね!

豊川 もともと、一年生の時に二年生の本を買うような子が、世の中のお母さん像にハマるわけがなく、子育ての責任というところまでは考えていなかったんです。それでも子供一人ぼっちではかわいそうだと思い、夫に相談してチャンレンジしてみたら、二人目を授かったんです。そしたら上の子の赤ちゃん返りが酷くて、長女から「弟を捨ててきて」と言われたんです。ママを独り占めできない、ママが取られるから弟なんていらないと。私としては、あなたが一人ぼっちになると思って良かれと思って産んだのに、と思いながら。

私も長女で、弟が2人いて、母が弟たちに取られるという怒りも悲しみも十分に感じてきたので、娘の気持ちがわかるのです。長女の気持ちがわからなかったら、お姉ちゃんなんだから我慢しなさいと言えたかもしれませんが、私自身の経験で同じことを言われて自分の気持ちを抑圧して育った私としては、自分の娘にはそういう事を言わないと決めていました。娘の気持ちを尊重しながら赤ちゃんの世話をする板挟みの中、ついに育児ノイローゼになり、このまま失踪しようかなというとこまで追い詰められていました。

そんな時、たまたま出会ったコーチングをしている方から、出生情報を元に、「あなたは本来こういうことができますよ、こういうことが得意ですよ、こういうことは苦手ですよ」というのを可視化できるツールを教えていただいて。それを一緒に眺めた時に、人と違ってもいいんだと自分を許すことができました。そのままの自分がわかって、受け入れることができたんです。
そうすると、既存の形にハマらずに、新しいものをつくっていけばいいんだという、創造性のモチベーションがすごく沸いてきました。そこから勉強し始めたら楽しくなってきて、独身時代にもセミナーをやっていましたが、そこの生徒さんからそういうツールがあるなら自分もやってみたいと言われて、私が勉強したものをセッションとして提供するという形になりました。

世の中には、「自分は人とは違う」と思うことが多い方もいれば、反対に、「私は突出するものがなくて」という方もいて、波乱万丈になりたくなくても波瀾万丈になる私と、波乱万丈になりたくても平穏な人生を送るA子ちゃんという人がいるわけです。皆それでいいということを受け入れながら、それぞれの持ち味で、ジグソーパズルの凸と凹が重なって、一つの絵を描くことができればいいなと思います。そういうコンセプトで、学びの場やコミュニティができたらいいなという思いが、コミュニティスクールという夢に繋がっています。

記者 素敵ですね。では最後に、読者の方に向けてのメッセージお願いします。

豊川 一人ひとりの命が尊いなと思うし、本当に人生って愛おしいなと思います。私の人生の支えはそれです。自分の人生を楽しむため必要なものは、みんな持って生まれてきていると思っています。自分を知ったり、自分を楽しんで生きていくということをやっていきましょう。私も引き続き頑張ります。

記者 貴重なお話ありがとうございました!

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豊川真規子さんの詳細情報についてはこちら。
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◆セレンディピティー・ラボ
http://serelabo.com/

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【編集後記】
今回インタビューさせていただいた陣内、清水、澤田、塚崎です。本来の自分を知り、ありのままの自分を受け入れて生きていくことでどんな変化が起きたのか。ご自身の経験を通して実感されていることを、とても楽しく聞かせていただきました。誰もが安心できて、いろんな創造が生まれるコミュニティスクール、できたらいいですよね!これからの豊川さんのますますのご活躍、応援しています!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン"美しい時代を創る人達"にも掲載されています。

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