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エミリー愛してる

Linkin Parkが復活した。
新たに女性ボーカルを引き連れて。

メチャクチャ良かった。本当に良かった。見てる間ずっと泣いてた。何年note書いてんだってくらい単純な言葉しか出てこないが、とにかくSO GOODだ。余計な装飾は必要ない。

チェスターが死んでから7年経った。その間何の情報も仕入れていなかったので、まさかメンバーを追加して再始動するとは思わなかった。しかも女性ボーカルだ。名前はエミリー・アームストロング。


チェスターと比べる必要はない。確かにエミリーの声は骨太で力強く、チェスターと近しいものを感じるが、例えエミリーが綿毛のようなウィスパーボイスだったとしても私はエミリーを支持していたと思う。エミリーだってジェネリック・チェスターをやろうとしているわけではないだろう。彼女の本質は、そこではない。

エミリーは1986年生まれのシンガーだ。生前のチェスターと親交があったのかは知らないが、世代的にもチェスターの死に心から涙した一人であろう。
彼女はきっと全部分かっている。世界がチェスター・ベニントンという傷だらけの宝石を失った絶望も、Linkin Parkと過ごした灼熱の思い出を氷漬けにして留めておきたいという傲慢さも、「なんで俺らのリンキンに女なんかが」という地の底から噴き出す怨嗟も、何もかも。

Livestreamも見た。
エミリーの歌うNumbが聴きたかったからだ。

新生Numbは本家とキーが違う。きっとエミリーのためだ。『分かってる、分かってるよ。あんたの苦しみも悲しみも、全部分かってる』エミリーはそう歌っているように聴こえた。
Numbは決別の歌だ。チェスターはこの世を去り、エミリーはそれまでのLinkin Parkに境界線を引く。長い長い追悼は、今終わったのだ。

エミリーから我々ファンへの恩返しはもう十分に済んだと感じる。願わくば、新生Linkin Parkでは彼女がやりたいことをやってほしい。

愛してるよエミリー!これからもよろしく!


おわり


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