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5000円でタチハラを買った話。

2025年も気づけば1ヶ月過ぎ、節分を迎え、ヴァレンタイン・デーを素通りして2月も中旬へと差し掛かってしまいました。どうも、やまみそです。

私は以前より大判フィルムを使用した撮影に手を出し始めており、まあ、その、順調に沼に入っていったわけです。最初にSinar Fを、その機動性の低さに悩まされてWista45Dを購入しています。レンズは2本。ジンマー150/5.6とフジノン90/8だけ。

そんな調子でカメラを楽しんでいたワケですけれども。つい先日、4月から入社する会社の研修へ行ったあと、暇ができたのでK都駅のKMRのKTMRへと伺いました。
写真こそないので分かりづらいですが、そこのショーケースの片隅にあったひしゃげた蛇腹、ややくたびれた木材の「大判カメラ 5000円」。
しかしそこいらの古カメラにしてはグラフロックのホルダーが付きそうな雰囲気。レンズボードも多分リンホフだし……なにこれ?と。
でもなんか、私の中でなにかビビッときてお買い上げしてしまいました。ただでさえ月半ばでお金ないのに。

まあ買ってしまったものは仕方あるまい。とりあえず精査してみましょう。
といっても私は木製のフィールドカメラに大して詳しくはないわけです。ウィスタフィールドやディアドルフくらいならわかるんですが……。

困ったときはFFの皆様に頼るしかない……!!
教えてエロい人!!!

……

……

………

………

………!!!

タチハラだこれ!!!!!!!!

学友が見つけてくれました。持つべきは友やなって。いや、見るべき人が見たら本当に一瞬でわかるんでしょうが。

そんなこんなでやっとこ全貌です。レンズは自前のジンマー。
パット見別にきれいなんですよね。各部動作に瑕疵はなく、ピントグラスもしっかり見ることができます。フレネルも入ってる!!!
多分だけど、タチハラのホープという機種のはずです。すくなくとも3-5万はくだらない品物のはず。

じゃあなぜ安かったのか。タチハラのカメラはピントグラスの部分に銘板が貼ってあるのが基本のはずなのですが、何故かソレがついていないわけなのです。

本来は右上or右下のあたりに長方形の銘板が付いています。

ソレがないからって店員が気づかないはずも……うーん?

ただ、決して状態が良いわけではなく、蛇腹はヤレてピンホールが多くあり、なんなら買った時点でパーマセルまみれでした。

そうはならんやろ。

ま、傷が多いってことはそれだけ実用されていたってことです。むしろ安心感すらある。とはいえこのままでは実用に値しないので交換は必須ですね。蛇腹単品で1万超え……とほほ……。

木製大判カメラはその小型軽量さなどを含め、高級ながら大変人気なカメラでありました。現代でもその人気は衰えず、ローズウッドやエボニーを使用したカメラは、依然として高額で取引が行われています。
しかし!それが手元に来た今、使わずしてどうするのか。これからのフィルムカメラライフは大判中心へと大きく傾倒することになりそうです。
ともあれまずは蛇腹周りのOHからだなあ……。

こんなところでしょうか。ではまた~!


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