コンプレックスの克服には言葉の再定義から始めると良い説。

「君に必要なのは”母性”と”父性”の克服だ」

これは先日、私に向けられた言葉だ。
今日はその話をしたい。

私は「親、きょうだい」の話題を見ると気が触れそうになることがある。
そういった話題は大半がSNS。
内容に関係なく、その話題自体が嫌悪の対象だ。創作物でも物によっては忌避する。

私は生きづらい。
リアルでもネットでも、出生家族の話は突如現れる。それを話す人々は絶対に悪くないのでやり過ごすしかない。私が歪んでいる。

この「親、きょうだい」への感情は「私自身が人の親になる未来」への不安や嫌悪感にも繫がっている。育ちにコンプレックスがある人は共感してもらえると思う。
つまり私の過去が、現在と未来の生き辛さを生み出しているわけだ。

私はこれを克服しなければ前へ進めない。
私はこの感情を乗り越えたい。

そんな折に冒頭の一言を言われた。
言った彼いわく、トラウマ、コンプレックスの対象を他の言葉で再定義することができれば、それへの捉え方が変わってくる、とのこと。

彼いわく、私が上で書いた負の繋がりは、自分の母性と父性を”出生家族との記憶に重ねている”からであり、母性と父性を再定義すれば、自分が親になる未来を受け入れやすくなる。自分と過去を切り離して客観視できる。伴って日常に潜む”家族の話”が気にならなくなる、と言う。もちろん、可能性の話。

ここに書いたのは、”言葉の再定義”が認知行動療法に沿っていると感じたからだ。

正直、”再定義”よりも相応しい呼び方があると思う。しかしこれは彼が編み出した本人なりの実践だから、この呼び方を尊重する。
少なくとも私には闇雲に「考え方を変えろ」と言われるよりピンときた。

過去は変えられないが、過去の解釈は変えられる。”再定義”はそれを行う1つの方法だ。




〈余談〉
最後に、彼自身の母性と父性の定義は何かと訊いてみた。
答えは「母性=物自体、父性=理性」。
……数学屋の言葉は理解が難しい。

もちろん踏み込んで解説してもらったが、
まあ書かなくて良いだろう。






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