ケニア旅行 -マサイマラ編-
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まだ真っ暗な中、気球サファリへ出発。
気球は初体験なので、ワクワクが止まらない。
空気をバーナーで熱しながら、気球を膨らませていきます。
ママはこの旅行はあくまでもプライベートツアー、貸し切りにこだわっていたのだけれど、さすがに気球は3人じゃ重量のバランスが取れないと言われ、ホテルの従業員まで気球に乗り込むことに。
早朝からお付き合いいただきありがとうございます。
宿泊しているホテルを横目にゆっくり上昇しながら、
サバンナの上空へ。
気球って同じ時間帯にあちらこちらでいくつも飛ぶものだと思っていたのだけれども、この時に飛んでいたのは私たちが乗っている一機だけ。もしかしてママ、サバンナの上空まで貸切ったのか。
なので飛んでいる気球の写真を撮ることができず、あるのはビックリマークみたいな気球の影が写った写真のみ。(あれから10年以上経った今は、撮影部隊が車で並走してくれて、下から撮った写真やDVDを売りつけてくれるサービスもあるみたい)
時間帯によって見られる動物が違うみたいだけど、この日私たちが気球サファリで確認できた動物はバンビのみ。
気球の影の左側に見える白いサファリカー。このサファリカーは私たち3人の朝食の準備のためにサバンナを駆け抜けてくれています。
この後、気球は下降を続け、ズザザザザーっと地面に引きずられながら着陸。着陸時になかなかの衝撃を受け、倒れたバスケットからどうやって出ていいのかわからず、ひっくり返ったまま救助を待つパパ。
ママも無事救出。
バスケットの中はこんな感じになっています。
朝日を顔面に浴びながら、しぼんだ気球をバックに家族写真。
そしてサバンナでの朝食タイム。
早朝7時からシャンパンで乾杯。
「こんな大自然の中で朝食が食べられるなんて、贅沢ねー!」とご機嫌なママ。
私たちが優雅にピクニックを楽しんでいる間に、気球はコンパクトにたたまれ帰り支度を済ませてました。
帰りは車でホテルまで送って頂き、午後のサファリまでしばらくホテルでのんびり。
パパ、ケニアまで来て千円札を数えている!
こんなに自然を堪能する旅行、この先もうないかもしれない。
午後のサファリでは、カメラに目線をくださるキリンさん
ケニアに来て初めてお目にかかるチーター!
絵になる!
昨日見た、ヌーが命がけで渡る川に行ってみると、
今日は至るところにワニがいらっしゃる。
すると次の瞬間、おそろしい光景が目に入ってきた!
うじゃうじゃいるワニ!
そしてその中央にいるのはカバ!
カバの方がワニよりも体格も大きく力も強いため、普段はワニがカバを襲うことはないという。でもこのカバは何らかの理由で弱っていたため、ワニが寄ってたかって集団リンチを企てたもののと思われる。カバはなんとかこの状況から脱しようともがいていたけれど、360度囲まれてしまってどうにもならない。これぞまさしく四面楚歌!万事休す!
「あのカバはどうなっちゃうの?」とガイドに聞くと、「明日になればわかるよ。」とのこと。
そうだよね。誰かが助けてくれるわけでもないし、聞くまでもなかった。
昨日ママがこの川を見て、たいしたことないと呟いていたけれど、やはり動物界を舐めてはいけない。みんな日々命がけで生きている。
その後もサファリを続けると、ライオンの子供たち!
両親が狩りに行っている間、おとなしくお留守番してるのね。と思ったら、
ん?
育児放棄して夫婦仲良くお昼寝してた。
するとここでママが突然、
「私、おしっこしたい。」
「いや、ここでは無理です。ホテルまで急いで戻るのでそれまで我慢してください。」とガイド。
「何分で戻れる?」
「30分。いや飛ばせば20分で戻れます。」
「あーもうそんなの絶対無理。漏れる」
「いや、そう言われてもここには見ての通りライオンもいるし、いつ襲われるかわからないからサファリカーからは出れませんよ。」
「いや大丈夫!っていうかもう無理だから。」と勝手にサファリカーから降りておしっこタイム。
草原の向こうには象のファミリー。
久々に登場したハイエナも、邪魔してはいけないと悟ったのかじっと見守っていました。
翌日はいよいよ最終日。この日は朝が早かったし、翌日も夜明けからサファリということで早めに就寝。
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そして迎えた最終日。
またしてもまだ外が暗いうちにこの旅最後のサファリに出発。
燃えるような朝焼け。
早朝はチーターに会える確率が高いみたい。
このチーターはなまめかしいポーズや
お座りポーズまで披露してくれた。
昨日とは違うライオンのファミリーも。ライオンキングダム。
チーターとライオンとじゃっかんのジャッカルを見て、サファリ終了。
昨日の草原ピクニックが気に行ったママのリクエストで、本日の朝食はブッシュの中で。ママ、日本でも代々木公園あたりでピクニックしたら?
食後、私は川の近くでヨガ。
昨日のワニとカバがいたところにも行ってみたけれど、ワニもカバもいなくなってた。
ママはひとりでとなりのトトロごっこ。
パパはずっと何もいない川を撮ってた。
マサイマラも十分に堪能し、またこのセスナでナイロビに戻り、
ランチはカーボニアレストラン。
人生初のシュラスコ!
ワニだのバッファローだの色々食べたけど、この旅の最後の最後でようやく美味しい食事にありつけました。ちなみに数年前まではシマウマやキリンの肉も提供していたそう。
この後、ケニアの空港までお見送りに来てくれていたピーターさんとのび太とお別れをして、またしてもドバイ経由で無事に帰国しました。帰りはドバイの乗り継ぎで持て余すほどの時間はなかったので、空港内でおとなしく過ごしました。
====おわりに=====
この旅でかかった費用は私ひとりで約60万円(往復エコノミークラス利用)。両親は往復ビジネスクラスなので、もっとかかっています。
両親はお金に余裕のある人種ですが、子供には厳しいので、今回の旅費も当然自腹。
当時薄給だった私にとって、60万円の出費はそれはそれはドキドキしましたが、今となってはあの時無理をしてでも行っておいて良かったと思います。だって両親との最高の思い出ができたし、色々な経験ができたから。
家族との旅行、友人との旅行、できる時間は限られています。刻一刻と置かれている状況は変わっていきます。そんなことを自分に言い聞かせながら旅行ばっかりしています。私の終着駅はどこなんだ。