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雨風に打たれたハーブの苗を助けるために。
雨風の激しい朝、ベランダ菜園の担当者から早朝業務連絡が入った。
ベランダで始めた家庭菜園=ベランダ菜園は順調に進んでいます。
土と植物と水とそして世話する人の心があればすくすくと育つということを感じている日々。
我が家のベランダ菜園の担当者は小学生のスファ君です。
そして責任者は私。
リビングのソファーにくつろぎながら、横をみると窓ガラス越しに担当しているハーブが育っているのを見るのが好きだと言っています。
ハーブの苗は繊維でできた持ち運びの手のついた面白い作りの植木袋に入っています。
そして、その植木袋の下には苗のセットが入ってきた時の段ボールがまだ置かれています。
なぜこの段ボールがまだ置かれているかといいますと、それは緊急時になったときにすぐにおうちの中に運び込めるようにするためなんです。
担当者曰く、風が強い日には苗が飛んできそうだし、折れそうだから家の中にいれてあげなくてはいけない。
そのとき、段ボールがあったら家の中も汚れないし便利でしょう。
ハーブの苗が我が家に届いたときから幾たびも風の強い日がありました、そのたびに担当者に呼ばれて家の中に苗を入れてきました。
家庭菜園の責任者の仕事は重たいのです。
そしたら、今日は朝の5時前頃でしょうか、夜もそれほど早く寝たとは言えない時間帯に大人と一緒に眠りについた担当者君が「ママ ママ」と慌てた様子で起こしてきます。
そしたらベランダが雨にさらされて、ハーブの苗も根本のほうから雨に打たれて倒れています。
担当者はこのハーブを段ボールごとはやく家の中に入れてほしいということでした。
段ボールはすでに、水びたしになって家の中に今までのように入れてあげられる状態ではありません。
遠足の時に使っていたシートがいいかもしれないけど、いったいどこにしまったっけ
ぼんやりとした頭で考えるも、担当者と一緒にベランダへいってハーブの苗が風になぎ倒されている様子をじっとみて
「ママ、早く」とせかされながら。
そういえば今日は段ボールをゴミに出す日だから、他の段ボールを下に引けるかもしれないと、集めてカットしてあった段ボールを調べることしばらく。
ハーブの繊維袋がドンっとおける大きさのある段ボールは、すでに雨に濡れているものばかり。
小さくカットした段ボール四枚をなんとか袋の底から見つけて並べて家の中に引くことで決着がつきました。
担当者も私も寝起きでベランダ全開の雨風の中を右往左往したので、寒くなってしまったし、「少し休みたい」と、
一緒にギュッとしながらベッドに寝転がったら熟睡しました。