hinceには物語が詰まっている
どうも。
うつが悪化してたからか世の情勢のせいかわかりませんが、しばらくコスメへの興味を失っていた時期がありました。
でも去年から少しずつコスメ欲が回復しつつあります。
hinceを見つけたおかげです。
hinceは韓国のコスメブランドで、グレーなんだかパープルなんだかピンクなんだかよくわからない色のコスメをたくさん展開しています。
正直、hinceに出会うまでは韓国コスメにあんま興味なかったんですよね。
韓国コスメといえば「色彩の正拳突き」「光源グリッター」「難攻不落ティント」というイメージが強くて、私には合わんかなと思って使わずにいました。派手なメイクも好きだけどね。
良い子ではあるが共通点が皆無で近づき難いギャルみたいな、そんなイメージを持ってました。
hinceに出会うまでは。
hinceは私みたいな日陰ダンゴムシにも優しい良い子でした。
hinceは真面目というよりかは知的という言葉がぴったりな、大人びていてベタベタしたコミュニケーションはとらないが、場を持て余している人がいたらスッと寄り添って世間話をしてくれるスマートな優しさを持っている。そんな人ですね。
図書委員長兼弦楽部副部長で、好きな作家は泉鏡花、担当楽器はヴィオラです。
要約すると、華美ではないお洒落さが魅力のコスメブランドです。
韓国コスメでこういう雰囲気のコスメがあるのかと、浦島コスメ太郎の私はかなり驚きました。
数年前までニュアンスカラーなんて概念なかったよね???コスメの進化ってすごいです。
ちなみに他の韓国コスメブランドも調べてみたのですが、色展開やパッケージの見た目、雰囲気も含めてhinceが一番好きでした。
hinceの公式HPにブランドコンセプトが書いてあるのですが、
これでもかと良さげな言葉を掲げていますね。
hinceはムードとか世界観とかを大事にしているブランドだよ。あなたの持つ美しさを引き出して、ムードを演出するようなコスメを作っているよ。
というふうに私は解釈しました。
このナラティヴって言葉をよく知らなかったので調べてみたのですが、「物語」「語り」って意味でした。
すごい。
何がすごいって、ブランドコンセプトを読まずともコスメ一つ一つに物語を宿していることが伝わるんですよ。
hinceを知らない人はぜひ一度hinceのコスメを見てほしいのですが、たぶん私が言わんとしてることがわかると思います。
雰囲気ってこういうことかと。
物にすら雰囲気って宿せるのかと。
ガチゴチの感受性でも受け取れるメッセージが込められているんですよ。
イメコン診断を受ける人が増えてきたからか、最近のコスメ選びは良くも悪くも「似合うか否か」が重視されている気がします。
パーソナルカラーや顔タイプに合わせたメイクはやはり綺麗ですし、迷ったときの指針としては便利だと思います。
ただ私個人としては「似合うか否か」を軸にコスメ探しすると心が動かないんですよね。
何言ってんだこいつと思うでしょうか。
でも、「これ似合うから買お」より「これ好きだから買お」のほうが心の納得度合いが高い気がします。
実利や分析に基づいて選択するほうが良いときもありますが、趣味に関しては「心が動いたから」という情緒的な理由で選択したほうがなーんか腑に落ちるんですよね。
とはいえhinceのリップ買うまでに1,2ヶ月は検討しましたけど。パーソナルカラーも考慮しましたね。
それでも一番の購入理由は「心惹かれたから」です。
何を伝えたいかというと、コスメ選びは「物語」で決めるのもアリってことです。
実際hinceはそういう選び方ができるブランドです。
今後はそういうコスメブランドが増えていくんじゃないかな。あるいは知らないだけでたくさんあるのかも。
選び方は何も一つじゃなくていい。
そういう話でした。
さて……。
そろそろ私が買ったhinceのリップスティックを自慢してもいいよね????
じゃ自慢するわ。
購入したのはこの2点。
風呂の前で撮りました。写真が不得意。
新品だとリップの表面にロゴが刻印されているのですが私の唇でやすりがけをしたので消えました。
マットのほうは青みくすみピンク(唇に乗せるとくすみローズっぽい)色で、hinceの代名詞的なカラーです。これ以外でもアリュール〇〇みたいな名前のものがたくさんあります。
キャンメイクとかレブロンとかの洗い流さないリップスクラブを仕込んでから塗ると、乾燥しないし発色も塗り心地も良くなります。
かわいくてお転婆なピンクというよりかは、落ち着いた色香のあるピンクという印象です。
知的でありつつもイノセントな雰囲気を纏えます。
シアーのほうはミラーライクという名前の通り、多色ラメがチラチラと鏡のように輝くリップです。
一見濃ぃ〜色に見えますが、シアータイプなので一度塗りなら発色薄めに仕上げることもできます。何度も塗ると葡萄っぽい発色になりますが、それでも透け感は損なわれません。
季節やファッションに合わせて色味の調整ができるところが、シアータイプの良いところですね。
ゴージャスというよりかは、華があるという言葉がしっくりきます。
凛とした佇まいから滲む華やかさを演出できるリップです。
この2点を去年の11月から使っています。
マジでおすすめです。お洒落なのにめちゃくちゃ使いやすい。
次はムードインハンサーリキッドグロウのプライムかアリューリングを購入しようかなと思っています。
あとニューデップスアイシャドウのオネスティも気になりますね。ベージュ系に苦手意識あるのですが、hinceだったら良い感じに仕上がるんじゃないかな。
hinceの弱点を挙げると、日本の取扱店舗が少ないことと、実物と公式画像で色味が違うことです。
TUできる機会は少ないので、購入前に他人の購入画像見漁ったり成分表チェックしたり、情報収集はしたほうがいいです。
気になった方はぜひ一度hinceの物語を纏ってみてください。
いつもとは違った雰囲気の自分と出会えるかもしれません。
お洒落の楽しみ方はたくさんありますから、悠々と遊んでいきましょう。