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ぶつかって倒れても、後ろに預けて、また走ればいい

わたしはラグビーが好きです。

ぶつかって、倒れるのが当然とされるスポーツだからなんだと思う。
ちからいっぱいぶつかって、倒れて仲間に預ける。
時に相手をすり抜ける瞬間を願って、
プレーを続ける。

ファンであるレッドハリケーンズ大阪
出典:https://docomo-rugby.jp/photo/game/detail.html?id=236

わたしは高校時代は小学校から始めた野球が大好きで、ベタベタに甲子園を狙って高校も選びました。夢は叶わず、地方大会のベスト8までで、夢は果てました。

ふと、グランドのとなりでカラダとカラダをぶつからせで、仲間とじゃれあうように息を交えるラグビーをいつも、そばから見守っていました。
息使いの荒ぶる、ぶつかって、ぶつかっても、諦めないスポーツがそこにありました。

父はラガーマン。

父がラグビーを本気でやっていた姿は見たことがありません。
しかし、わたしの瞳に映る父の仕事ぶりはラグビーのようでした。

目の前にある問題に真正面から逃げることなくぶつかる。
失敗を重ねても、恐れず、自分で考えて、違う方策を見つけてきてはぶつかって、倒れていました。
子供なりにも「泥臭いなぁ」と目を覆いかぶせたくなる光景でした。
しかし、そこから光を探そうとしている父の姿がありました。

私は父に似て不器用です。

わたしが初めて入職した職場では仕事が効率的に行えず、ベテラン事務員さんから、いつもレセプトの計算間違えを指摘されました。事務員さんは朗らかな女性でしたが、その時だけは目が釣り上がります。私の記憶では目がつり上がってるのがその事務員さんの顔でした。

人生を仕事で振り返ってみると、現実に対して逃げたくなることがあります。
逃げずにぶつかっていったとしても、地面へたたきつけられるような失敗をしてしまいます。

キャリアの中でたくさん失敗を積み重ねてきました。

野球はミスをできるだけ「しない」スポーツ
いっぽうラグビーは、ミスをしても「かばいあう」スポーツ

ラグビーは倒されても、倒されても、また立ち上がって、屈強に鍛えられた壁に立ち向かっていく。泥くさいけど、勇気を持って、向かっていく。

その反復できる精神は「また起き上がればいい」があるからでしょう。

ファンであるレッドハリケーンズ大阪
(出典:https://docomo-rugby.jp/photo/game/detail.html?id=235)

仕事も同じ。
わたしは多くの失敗をします。
「クレーム」「スケジュールミス」「業務での伝え忘れ」「職員との軋轢」
「ケアマネージャーさんとの連携」

それを思い出した時、地面をえぐるようにして飛び出す「恥ずかしい」気持ち。

これをどうやって改善していくのがいいのだろうか?
と、悩む日々です。

しかし、それをカバーしてくれるスタッフやドクター、他事業所の仲間がいます。
時にはケアマネージャーさん、ヘルパーさん、福祉用具さんやデイサービススタッフさん。

いろんな挑戦や失敗をしながら、パスを繋いでいく面白さが地域医療にはあります。

多くの人が失敗をしたくなくて生きています。わたしもその1人。
ラグビーは単調なスポーツだけど、ミスはミスとして、フォローをしながらチームとして勝利にむかっていく。

倒れても、後ろの仲間に預けて、立ち上がり、また走り出せばいい

わたしはそんなラグビーのようなチームを会社の内側に、そして会社の外側に作りたい。

転がっても、ボールを後ろに追随してくれているチームメートに預ける。
その間にわたしは立ち上がって、また走りだす。

業務で辛いことがあって、立ち上がれなかったら後ろ(他スタッフ)へ預ければいい。
そして預け終わったら、起き上がって、また走りはじめればいい、と思うのです。

そんな、単純だけど奥の深いチームワークによって、地域医療で活躍したいと願っているのです。

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