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【回復期リハビリ病院】入院中はどのくらいの時間、リハビリするの?

骨折・脳卒中などにより入院を余儀なくされて、「回復期病院」とよばれるリハビリ病院に入ったらどれぐらいの時間、リハビリを受けれるものなのでしょうか?

後述で、全国のアンケート結果を掲載しますが、ズバッと答えると
1日あたり100分〜180分であることがわかります。

全国にリハビリ病院は90,000床があるといわれており、脳血管疾患や骨折・人工関節などの手術を受けた方が90%を占めます。

実はリハビリ病院といえども、その規模やマンパワーによって「リハビリ時間」には開きがあることが後述する資料で一目瞭然です。

2021年10月20日に読売新聞の独自アンケートによって、アンケートの回答があったリハビリ病院のデータが公表されていました。

このアンケートは1531施設を対象に(回答率17%)、2021年6月の治療実績を集計しております。また、回答があった中から45床以上の病院が掲載されています。

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読売新聞独自アンケート(2021年10月20日掲載)

ここで記載されている1単位は20分のことです。
5単位だとすると「100分」
8単位だと「160分」といった具合に
「どれぐらい1日のリハビリを平均して行なったのか?」を指しています。

回復期でアウトカム(結果)となる指標は「在宅復帰率」です。

これは「入院をしてから自宅・居住系介護施設(グループホーム・有料老人ホーム)に退院した」ことを指します。

この在宅復帰率が低いと病院としては「リハビリしたのに退院したのに結局病院もどり」と解釈されることも多く、病院の評価にも影響を及ぼす指標となります。

このデータを読売新聞からtwitterを介してデータを発表しました。

わたしはtwitterでフォロワーさんが150名という、少ないアカウントですがそれでも反響は非常に大きかったです。

ツイートしてから5日後の2021年10月25日のツイートアクティビティを公開します。

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すこし、引用リツイートの反応を共有します。

この意見は真っ当な意見だと思います。
そもそも脳血管疾患の場合はPT・OT・STさんの3種療法士が介入するため、1日の単位(リハビリ時間)は大きくなる傾向があります。(上限は9単位)

上限単位が9単位となると、1日でリハビリできる時間は180分(9単位×20分)となります。どの患者さんも「抜けなく」毎日8.0単位以上となると、リハビリ療法士からすれば驚異的です。

患者さんの体調不良でリハビリできなかった日や、療法士の欠員で単位上限まで取れないということはザラにあるからです。

また、いわゆる運動器疾患(骨・関節系)ではトータルのリハビリ時間は短くなる傾向があります。

その理由は骨関節疾患ではPTが介入機会が多く、OTさんはそこまで単位を取得しません。また、STさんは全く介入しません。そのため、単位数は「運動器」<「脳血管」となります。

それであるにもかかわらず、運動器疾患でも9.0に近い単位を取得しているとなると、違和感があります。

また、②③のデータに開きが無い場合もこのように読み取れるかもしれません。「セラピストが在籍しすぎ、マンパワー過剰問題」


必要なリハビリ時間の提供ではなく、とにかく「単位を取れ取れ」の利益優先となってしまっていないか?という解釈です。

これは東京・大阪・愛知・福岡などの大都市部にみられる傾向となっております。理学療法士の供給過剰となっていると解釈がなされるかもしれません。

そもそも、このアウトカム(在宅復帰率)について、苦言を呈されるかたもおられました。

在宅復帰率さえよければ=結果を出している
という解釈にはセラピスト目線ではなりにくいです。入院する時点で「退院後は自宅に戻らない」と決めている患者さんは入院するのを断ることすらあります。

また、重症であればあるほど、リハビリに時間がかかったり、退院後の選択肢を広く取らなければならないケースが出てきます。※ただ、一部に過ぎないことも一言添えておきます。

要するに重症度によって、重症の方を在宅へ復帰させた改善率が掲載されておらず、浅いデータということなんですね。

重症の方のほうがもちろんですが、在宅復帰が難しいです。それによって、在宅復帰率が下がってしまうなどの影響もあることから、これについてはブラックボックスと言わざるを得ないでしょう。

それを置いておいて復帰率という形で表出をしてしまうと、病院としてのリハビリスキルを判定することができなくなるのであれば、まったくアウトカムとしては面白みのないものになってしまいます。

しかし、一般の方からするとこのデータのように一目見て分かるアウトカムのほうが分かりやすいのではないかな?と個人的には思います。

このデータだけで、病院をカンタンに優劣つけることは出来ません。
しかし、地元の病院がどのように運営されているのか?を少しは垣間見えるデータにはなっているのではないでしょうか?

まとめ

リハビリで行っている平均時間のデータ・在宅復帰率を読売新聞アンケート調査から引用しました。
また、今回は2つのご意見をピックアップしてのご紹介となりました。

わたしが「良いリハビリ病院を紹介して」と言われたら、過去に掲載した以下のnoteをご覧いただければと思います。

在宅復帰率や、改善率の話がありましたが、個人的には「長い時間リハビリしてくれる病院」は知り合いへおすすめしやすいです。

セラピストの皆さんはいかがでしょうか?「どこのリハビリ病院がいいの?」と、親族に聞かれたら、とりあえず規模が大きくて、POSが潤沢に介入できる病院を紹介しないでしょうか?

もし、コメントがありましたら書いていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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