「訪問リハビリ」へ転職するあなたに
4月1日です。
年度を新たに、ステージを変える方もおられるでしょう。
ウキウキ、ワクワク、する気持ちとソワソワする不安の入り混じる季節。
ふと、ある方から、ご質問を受けた。
訪問リハビリ(訪問看護ステーション)に転職される方からの質問。
わたしは人見知りなので、こういったダイレクトな質問は「・・・・。」沈黙を保つようにしています。
しかし、私たちの同志!
そんな方々が、訪問リハビリにまつわる不安であれば、出来るだけ力にもなりたい!という気持ちがあり、質問に回答をしました。
それを、今回はnoteします。
もし、この年度で訪問リハビリへ転職された方、どの方へも意味のある質問をしてくださったので、ぜひ読んでいただきたいです。
▼質問はコチラ
▼以下、わたしの回答となります。
在宅分野への転職で、不安がおありなのですね。
同志の方が増えることを、とても嬉しく思っております。
本題ですが、医療機関からの訪問リハビリか?訪問看護ステーションからのリハビリか?によって、立ち回りは少し変わります。
「急性期とは違う考えや視点があると思い、それらをもう一度勉強」と書いておられる通り、急性期と生活期は全く別物だと思っています。
10年以上、訪問リハビリを経験したなかでお伝えできることを質問に沿って、回答いたしますね。
・急変時対応やリスク管理について(病院と在宅での対応や考え方の違いについて)
→そもそも、患者さんは訪問リハビリを利用されるプロセスが2つに分けられます。
①病院から急・回復期リハビリ等を経験して退院された
②目立った入院などは少なく、在宅の訪問リハビリから開始した
この2つは全く別物の利用者さんになります。
①は情報が「それなり」に退院サマリーなどで過去情報が記載されており、比較的道筋がある
②は情報がほとんど無い中で自己判断で道筋を作る
ただ、恐れないでください。
在宅に帰ってきている時点で「症状が安定している」ことは大前提の患者さんです。
一つ、臨床的にお話すると「いつもの○○さんと違う」を探してください。 それは「顔がむくんでいる」かもしれませんし、「口臭」かもしれません。
いつもと違う「ワケ」がそこに潜んでいます。
あなたが違和感を感じた時に、徹底的に考えてください。
問題ありと、感じた時、すぐに管理者もしくは医師に報告することをオススメします。
緊急では「電話」
まぁ知っておいて貰いたいよね?だったら「FAX」
でまずはそれでOKです。
「芳しく無いのに、まぁ大丈夫だろうと見逃した」これが-100点です。
細かい在宅での評価方法については、色々とありすぎて、書ききれません。
・生理学、運動学、解剖学など基礎的な知識の復習
これは非常に大切な事は言うまでもありませんが、受け持った「担当患者さんに合わせて復習」で良いかと思います。
理由は「私たちはどんな方でもリハビリをしに家へ」がコンセプトだからです。
運動器から、脳卒中、呼吸器、循環器はたまた神経難病、ガン末と、種々です。
復習は絶対的正義ですが、受け持ってからの方が大切だと個人的見解を持ちます。
・介護や在宅分野に関する診療報酬などの勉強
→制度的な勉強を挙げられる時点で、聡明な方だと思います。
大部分のセラピストが、制度のことは「あやふや」です。
主任級になって勉強をし始める程度でしょう。
ひとつ、アドバイスするとすれば、杉浦良介さんのYouTubeチャンネルを登録してください。
これで75%はカバーできます。
あとの20%はローカルルール(地域によって、制度の解釈)が変わること、 細かすぎて良く分からない制度があります。
分からない時は、地域の役所「介護保険課」、神経難病では「難病センター」、医療制度、レセプト等では「地方厚生局」へ電話してください。
対応をしてくださいます。
ここまででで総合95%まで、理解することができます。
あとの5%は何かって?
職場のルールが存在するはずです。
職場ルールを尊守しましょう。
ばばばばばと書きましたが、これぐらいでしょうか?
まぁ、これを一人の訪問療法士の独り言を言ってんなーぐらいで飲み込んでいただけましたら幸いです。
今回は、訪問リハビリへ入職するセラピストさんからの質問でした。
まぁ、それぞれの考え方で、「何を勉強するか?」を自分で探せよ‥‥みたいな冷たいやりとりを先輩としてしまう場面を見かけることがあります。
私は、そんな対応をする人に「愛が足りないなぁ」なんて思いながら、細い目で眺めています。
同志になる方へは、最大限の期待を持って、わたしが思う入職の時に知っておけば良い情報をお届けしたいと思ってるんですよね。
どんな質問でも受け付けている訳ではありませんが、私にとっても良い機会となりました。
今年度もしっかり、訪問療法士として、成長するように私も、努めてまいります!
質問者さん、ありがとう!
※
コチラのnoteもオススメです。