訪問リハビリの自主練はパーソナライズしよう
※Word/Pagesファイル(自主練習)を下記でダウンロードできます。
リハビリの効果を最大化するために、取り組むべき課題は「自主練習」です。
生活期のサービスは1週間単位で考えることが多い業界ですが、
「1週間」を「分」で換算すると10,080分になります。
この中で、介護保険でMAXリハビリできるのは何分でしょうか?
なんと120分だけです。
120/10,080 およそ1%なのです。
それだけの時間でリハビリテーションというサービスに価値を提供しなければなりません。
その視点に立ってみると、「実際に1 on 1」でリハビリする時間より「それ以外の時間」を有効活用することが、とっても大切なんですね。
病院でリハビリできる時間との比較
病院で受けれるリハビリ時間と比較してみましょう。
病院(回復期)に比べて、訪問リハビリは時間で考えると提供時間がとっても短いサービスです。
回復期病院(リハビリ病院)では1週間MAXで1,260分間受けることができます。
それに対して、訪問リハビリは1週間MAXで120分間です。
(退院後3ヶ月未満の訪問リハビリステーションは最大240分)
そうです。
最大時間で比較すると1/10以下の時間になってしまうんです。
わかりやすく例を出すと500mlのビールと、食器のおたま一杯ぶんぐらいの差になってしまいます。
だからといって、訪問リハビリでは体の動きを回復することができないのか?といえば、NOなのです。
効率的に動作を獲得するに鍵となるのはやはり自主練習だとわかってもらえるでしょうか?
しかし、自主練習ってなかなか進まないのが世の常。
宿題がみんな嫌いだったように、家での自主練主はイヤイヤ病の発症がつきものです。
そんな時はパーソナライズです。
1人ひとり(person)にあわせて、最適化をすることです。
「YOU!にこの自主練習をしてもらいたい!」と強くオススメするのです。
これによって、90歳近くの方も積極的に自主練習に取り組んでくださるようになりました。
もちろん、お声かけを続けていくことは大切ですが、効果が何倍にも跳ね上がったのは言うまでもありません。
どうやって自主練をパーソナライズするのか?
私が行っている自主練習をオススメする方法は1枚の紙をお渡しすることです。
ここで、ポイントとなるのは「あなただけのために作りました」と伝わるように作成します。
まず見出しにドーンとご利用者さんの「名前」を記載してしまいましょう。
そして、具体的な訓練を3つ選び、3つのイラストを入れてしまいます。
最後に、何の身体機能(数値)を上げたいと考えているのか?を
担当者のコメントとして記載をします。
実際にお渡ししたことがある「自主練習」を記載します。
わたしはMacですので、Wordファイルは文面にズレが出てしまいますが、よろしければ、ぜひ、ダウンロードをしてください。
このフォーマットを礎として、日々の臨床のお役立てになれば嬉しいです。
👇こちらからダウンロード
最後に
どうやったら自主練習をやってもらえるのか?に悩むセラピストやケアマネージャーさん、ご家族さんは多いのではないでしょうか?
わたしはパーソナライズする、という方法をもって効果を最大化することに取り組んでいます。
もし、他の良い方法があればぜひ教えてください♪
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