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For セラピスト

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理学療法、作業療法、言語療法、その他の医療従事者に携わる「専門職種」の方へ届けたいマガジン
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#さっとん

リハビリテーションをつたえる

リハビリ療法士として、1つちょっぴり残念なときがあります。 それは、リハビリが「目的化」してしまっているときです。 「リハビリって重要。やらないといけないよね。」 これは、他職種さんから投げかけてもらう嬉しい言葉の1つです。 でも、一歩立ち止まって考えてみる。 これって、どういう意味なんだろう? もしかして、まちがえて伝わってないか?と感じることがあります。 そう、リハビリは「手段」であって、「目的」では無いのです。 いちご狩りで考えてみましょう。 「いちごって、おい

多職種連携は「脳にしみこむことば」を届けよう

医療職から共有される文章ってわかりづらくありませんか? 会話ではつたえやすかったり、つかみやすいのですが「文字」になるとアレルギーが起こっちゃう、と他職種からささやかれることがあります。 しかし、文字でとどけることができれば、仕事の効率化に大きく貢献できちゃうんです。 だって、生活期の現場は電話をかけても「担当者が席を外しています」が、お決まりの多発問題だからです。 今回noteでは医療者側が文章作成で「脳にしみこむように理解」してもらえ、効率化にきっと役立つ方法をお伝

訪問リハビリを医療保険で使えるのはどんな時?

訪問リハビリは原則、介護保険を使ってのリハビリです。 しかし、訪問リハビリを医療保険で使う時があります。これは患者さんにメリットとなる設計がされてるんです♪ 今回は ・医療保険を使えるのは患者さんにありがたい設計になっていること ・どんなケースで医療保険を使うのか? この2点についてnoteします。 医療保険を使うケースは「患者さんにメリット」医療保険を使えるとメリットなのか?を大きくまとめると、 ①介護給付上限額を気にせずに使える ②医療者が頻回に訪れることができる ③

訪問リハビリは介護サービスの1/26でしかない

わたしが生活期リハビリテーションに10年以上たずさわり、気づいたことがあります。 それは、「リハビリのみでは何もできない」ということです。 わたしは自分のしごとはこれを選んでよかったと思ってます。だけど、好きであればあるほど「リハビリって重要」って思ってしまうんですよね。 どんな職業でも自分の業種は「必要」と判をおしたくなるものです。 ただ、この仕事もリハビリ療法士が増えてくるに伴って、残念なこともあります。強く競ってしまうんですよね。 ウチでリハビリやりませんか!

【回復期リハビリ病院】入院中はどのくらいの時間、リハビリするの?

骨折・脳卒中などにより入院を余儀なくされて、「回復期病院」とよばれるリハビリ病院に入ったらどれぐらいの時間、リハビリを受けれるものなのでしょうか? 後述で、全国のアンケート結果を掲載しますが、ズバッと答えると 1日あたり100分〜180分であることがわかります。 全国にリハビリ病院は90,000床があるといわれており、脳血管疾患や骨折・人工関節などの手術を受けた方が90%を占めます。 実はリハビリ病院といえども、その規模やマンパワーによって「リハビリ時間」には開きがある