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For セラピスト

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理学療法、作業療法、言語療法、その他の医療従事者に携わる「専門職種」の方へ届けたいマガジン
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#リハビリ

訪問リハビリ療法士へのよくわからない厳しい目は虚像でもあるのよ、なんて話

マイノリティは辛い。 少数派は肩身狭い思いをして過ごす。「みんなこう言っているよ」が最大火力を持つ日本では、特に辛い。 結論から書く。 「訪問リハビリ療法士のみんな、胸張って仕事しよう。」これだけだ。 そして、書きたい内容は以下になる ①マスコミの切り取り方はエグい ②人の脳内こびりつき方はエグい ③訪看リハの力の無さはエグい なぜそんな事を書きたいのか?始まりは「介護ニュースJoint」の5月19日ニュース「リハ職による訪問看護に引き続き厳しい声も 診療報酬・介護報酬

訪問看護ステーションからの訪問リハビリ と 病院・クリニック・老健からの訪問リハビリは併用できるのか?

まことしやかにささやかれる、あるルールをご存知でしょうか? 訪問リハビリって、2つの事業所が同時に入れるの? これです。 訪問リハビリテーションは大きく分けると2種類の事業所から提供されるサービスです。 その2種類とは、以下になります。 ①訪問看護ステーション ②病院・クリニック・老人保健施設 何が違うのか?と聞かれると、制度上の違い、歴史の違いがあります。 そのため、サービスの料金も違うんです。 今回はこの「違い」については置いておきます。 問題はこれら①②を同時

「訪問リハビリ」へ転職するあなたに

4月1日です。 年度を新たに、ステージを変える方もおられるでしょう。 ウキウキ、ワクワク、する気持ちとソワソワする不安の入り混じる季節。 ふと、ある方から、ご質問を受けた。 訪問リハビリ(訪問看護ステーション)に転職される方からの質問。 わたしは人見知りなので、こういったダイレクトな質問は「・・・・。」沈黙を保つようにしています。 しかし、私たちの同志! そんな方々が、訪問リハビリにまつわる不安であれば、出来るだけ力にもなりたい!という気持ちがあり、質問に回答をしました。

リハビリやっても無駄 なんて思ったらポケモンセンターに行こう

今回はおもに生活期で働くリハビリ療法士さんへ向けて書きます。 「高齢者はリハビリやっても回復しない」 とても耳にする言葉です。 それは利用者さんからも、ケアマネージャーさんからも、ご家族さんからも、果てはリハビリ療法士からですら耳に入ってきます。 「いや、そんなことないですよ」と簡単に言いたいところ。 ただ、言いにくい理由は生活期だから、という理由です。 生活期はグングン身体機能がアップする「回復期という山場を超えた」状態なのです。 ただ、このイメージを持っているリ

パーキンソン病の症状を「つかむため」に知っておきたい3つのポイント(訪問リハビリ目線)

パーキンソン病をシリーズでお届けしているnote 今回は症状を「つかむため」に知っておきたいポイント編です。 パーキンソン病は「うごきの病気」ではあるものの、血圧や呼吸などを調節する「自律神経」にも影響があります。 書籍やインターネットで、パーキンソン病を検索すると、、、 「その他」の症状として、これも!あれも!のオンパレード。 結局、どんな病気なの?とぐちゃぐちゃになった方はおられませんか? それもそのはず。 パーキンソン病は「動きの病気」ではあるものの、それだけで完

訪問リハビリの自主練はパーソナライズしよう

※Word/Pagesファイル(自主練習)を下記でダウンロードできます。 リハビリの効果を最大化するために、取り組むべき課題は「自主練習」です。 生活期のサービスは1週間単位で考えることが多い業界ですが、 「1週間」を「分」で換算すると10,080分になります。 この中で、介護保険でMAXリハビリできるのは何分でしょうか? なんと120分だけです。 120/10,080 およそ1%なのです。 それだけの時間でリハビリテーションというサービスに価値を提供しなければなり

リハビリテーションをつたえる

リハビリ療法士として、1つちょっぴり残念なときがあります。 それは、リハビリが「目的化」してしまっているときです。 「リハビリって重要。やらないといけないよね。」 これは、他職種さんから投げかけてもらう嬉しい言葉の1つです。 でも、一歩立ち止まって考えてみる。 これって、どういう意味なんだろう? もしかして、まちがえて伝わってないか?と感じることがあります。 そう、リハビリは「手段」であって、「目的」では無いのです。 いちご狩りで考えてみましょう。 「いちごって、おい

多職種連携は「脳にしみこむことば」を届けよう

医療職から共有される文章ってわかりづらくありませんか? 会話ではつたえやすかったり、つかみやすいのですが「文字」になるとアレルギーが起こっちゃう、と他職種からささやかれることがあります。 しかし、文字でとどけることができれば、仕事の効率化に大きく貢献できちゃうんです。 だって、生活期の現場は電話をかけても「担当者が席を外しています」が、お決まりの多発問題だからです。 今回noteでは医療者側が文章作成で「脳にしみこむように理解」してもらえ、効率化にきっと役立つ方法をお伝

訪問リハビリの卒業(終了)について、わたしが思うこと

このnoteはhariさんの問題提起について、わたしが返信したコメントです。 hariさん、こんにちは いつも楽しみにnoteを拝読しております。 今回はわたしにとって、考えが変わりつつあるトピックであるため、個人の思いを綴ろうと考えました。 「終了」に関する議論・構造について個人的にながく考えてまいりました。 そして、私が立とうとする立場は「提供元によってかわるのでは?」という結論です。 要するに 「訪問リハビリは終了を選ぶ」 「看護ステーションは継続を選ぶ」 で良

訪問リハビリは介護サービスの1/26でしかない

わたしが生活期リハビリテーションに10年以上たずさわり、気づいたことがあります。 それは、「リハビリのみでは何もできない」ということです。 わたしは自分のしごとはこれを選んでよかったと思ってます。だけど、好きであればあるほど「リハビリって重要」って思ってしまうんですよね。 どんな職業でも自分の業種は「必要」と判をおしたくなるものです。 ただ、この仕事もリハビリ療法士が増えてくるに伴って、残念なこともあります。強く競ってしまうんですよね。 ウチでリハビリやりませんか!

【回復期リハビリ病院】入院中はどのくらいの時間、リハビリするの?

骨折・脳卒中などにより入院を余儀なくされて、「回復期病院」とよばれるリハビリ病院に入ったらどれぐらいの時間、リハビリを受けれるものなのでしょうか? 後述で、全国のアンケート結果を掲載しますが、ズバッと答えると 1日あたり100分〜180分であることがわかります。 全国にリハビリ病院は90,000床があるといわれており、脳血管疾患や骨折・人工関節などの手術を受けた方が90%を占めます。 実はリハビリ病院といえども、その規模やマンパワーによって「リハビリ時間」には開きがある

オサイフに優しい医療費助成をうけられる「特定疾病(難病)」の別表7

特定疾病!?難病!? 別表⑦!? なんじゃそりゃ!とアレルギーが出そうなタイトルをつけて申し訳ございませんでした。 しかし、誤った情報とならないために、このタイトルになりました。 ゆるしてくださいね。 ※このnoteは65歳以上で介護保険の認定も受けている方を前提にまとめています。 ズバリ!この記事の結論を先にまとめると ①別表7の難病をわずらわれた場合、 とってもオサイフに優しく医療サービスを受けられる。 ②訪問看護ステーション「訪問看護」と「訪問リハビリ」も医療費の

難病というコトバに負けない

わたしのおじいちゃん、孝太郎は84歳で他界しました。 そして、彼は脊髄小脳変性症という難病をわずらっていました。 おじいちゃんの症状は「失調」といって、カラダが酔っ払っているようにフラフラとカラダを動かしてしまう症状です。 ワンカップ大関が大好き。 孝太郎はアルコールが入ってなくてもフラフラ(失調)。 それはそれでハッピーだったのかもしれません(いや、そんなことないか笑)。 こんなところまで目を光らせるか?と、鍋奉行が大好き。 いつもすき焼きの砂糖と醤油のバランスだ

マスクをしてても「えがお」は伝わる

マスクをしてるから伝えたいことが「伝わらない!」と感じた経験はありませんか?わたしもその1人です。 1年と6ヶ月ほど新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、わたしたちの世界も大きく変わりました。 1番変わったことはマスクが必着になったこと。みなさんもそうですよね。 今までもインフルエンザ対策として、毎シーズンの冬は着用を義務にされていましたが、現在は夏も、もちろんマストです。 この期間、わたしが痛いほど学んだことの1つとして、コミュニケーション力が脆弱であることです。こん