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For セラピスト

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理学療法、作業療法、言語療法、その他の医療従事者に携わる「専門職種」の方へ届けたいマガジン
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#訪問リハビリ

電動 車いすは、なぜ広まらないのか?

世の中は電動自転車が当たり前となり、今や電動キックボードが規制緩和になるなど、「電動を使って」便利に移動するのが当たり前の時代となりました。 さて、電動の移動手段で忘れ去られた機械があります。 「電動車いすが便利だとご存知ですか?」 最近はスタイリッシュな製品も世に出てきてるものの、まだまだ広まっているとは言い難い状況です。 きっかけは、あるTweetでした。 とても良い指摘だと感じました。 電動車いすって素晴らしい移動手段なんです。 わたしも理学療法士として、電

訪問リハビリ療法士へのよくわからない厳しい目は虚像でもあるのよ、なんて話

マイノリティは辛い。 少数派は肩身狭い思いをして過ごす。「みんなこう言っているよ」が最大火力を持つ日本では、特に辛い。 結論から書く。 「訪問リハビリ療法士のみんな、胸張って仕事しよう。」これだけだ。 そして、書きたい内容は以下になる ①マスコミの切り取り方はエグい ②人の脳内こびりつき方はエグい ③訪看リハの力の無さはエグい なぜそんな事を書きたいのか?始まりは「介護ニュースJoint」の5月19日ニュース「リハ職による訪問看護に引き続き厳しい声も 診療報酬・介護報酬

訪問リハビリの領収書は医療費控除につかえるの?なんて簡単な問題をあしらってほしくないnote

医療費は確定申告で「医療費控除制度」を使うことができます。 この制度は、医療費の支払いに応じた金額を所得から控除することで、所得税を減税しようという制度です。 医療費控除自体が分からない方は、Money Fowardさんを参考に読んでみてください。細かく説明しておられます。 ▽こちらより さて、ここからが本題です。 訪問リハビリは医療費控除の対象となるのか? なります!あぁそうなのね、フムフムとなったみなさん! ちょっとお待ちください🖐️! ええ、私も対象となる事

訪問看護ステーションからの訪問リハビリ と 病院・クリニック・老健からの訪問リハビリは併用できるのか?

まことしやかにささやかれる、あるルールをご存知でしょうか? 訪問リハビリって、2つの事業所が同時に入れるの? これです。 訪問リハビリテーションは大きく分けると2種類の事業所から提供されるサービスです。 その2種類とは、以下になります。 ①訪問看護ステーション ②病院・クリニック・老人保健施設 何が違うのか?と聞かれると、制度上の違い、歴史の違いがあります。 そのため、サービスの料金も違うんです。 今回はこの「違い」については置いておきます。 問題はこれら①②を同時

第14回 訪問リハビリテーションフォーラムに参加して面白かった部分/感想/嫌味など

2023年4月16日(日)に第14回 訪問リハビリテーションフォーラムが開催された。来年は介護保険、医療保険、障害福祉サービスの3つが改定となる「トリプル改定」の年となる。 そのため、注目度は高く、1,500名以上の参加があったそうだ。 また、ケアマネージャーも180名ほど参加があったらしい。 今年の夏に向けて、改定にまつわる議論がさらに活発になる。 医療・福祉分野は汗をダラダラ流しながら見守るだろう。 明日の飯がかかっている。 値上がり、値上がりのオンパレードに関連し

才能ってなんだろ?って話

わたし高校球児でした。 当時、履正社という地元で名のあるチームと練習試合をしました。 あるバッターが打った瞬間 サードから叫んだんです。 「ピッチャーライナー!」って。 そのボールは低い弾道で、ピッチャーの頭を超え、センターを超え、そのままホームランになりました。 「えぐい。」 その一言しか出なかった。見た事ない軌道だったんです。 そのバッターがT−岡田さん (現オリックスバッファローズ)でした。 1つ年下です。 当時はそこまで注目されてませんでした。 数年後、

「訪問リハビリ」へ転職するあなたに

4月1日です。 年度を新たに、ステージを変える方もおられるでしょう。 ウキウキ、ワクワク、する気持ちとソワソワする不安の入り混じる季節。 ふと、ある方から、ご質問を受けた。 訪問リハビリ(訪問看護ステーション)に転職される方からの質問。 わたしは人見知りなので、こういったダイレクトな質問は「・・・・。」沈黙を保つようにしています。 しかし、私たちの同志! そんな方々が、訪問リハビリにまつわる不安であれば、出来るだけ力にもなりたい!という気持ちがあり、質問に回答をしました。

リハビリやっても無駄 なんて思ったらポケモンセンターに行こう

今回はおもに生活期で働くリハビリ療法士さんへ向けて書きます。 「高齢者はリハビリやっても回復しない」 とても耳にする言葉です。 それは利用者さんからも、ケアマネージャーさんからも、ご家族さんからも、果てはリハビリ療法士からですら耳に入ってきます。 「いや、そんなことないですよ」と簡単に言いたいところ。 ただ、言いにくい理由は生活期だから、という理由です。 生活期はグングン身体機能がアップする「回復期という山場を超えた」状態なのです。 ただ、このイメージを持っているリ

リスクを判別しリスクを取れることこそが経験を積むってこと

仕事は経験年数では決まらない。 わたしはそのように考えています。 これは経験年数が多かったからといって、「必ず」良いとは限らないという意味です。 だからといって、やみくもに「経験年数=価値がない」としてしまうのはあまりにも煩雑すぎる解釈だとも思ってるんですね。 経験には大いに価値があります。 ただし、どんな経験を積んできたのか? ここが一番重要なのは言うまでもありません。 「これがグローバルスタンダードだよ」の一言は「留学経験者」の方が重みが増さないでしょうか?

訪問リハビリというリスクと隣り合わせの職務

今回は訪問リハビリは施設リハとは少し違ったリスクと共存しながら行う仕事だな、というお話。 訪問リハビリに従事してみたいな!という療法士の方へ、わたしは「良い仕事ですよ!」とオススメしたい気持ちでいっぱいです。 もちろん、病院やクリニックもリスクを管理しながらです。 しかし、訪問リハビリにはどんな特有のリスクがあるのか?それがわからない方もおられることでしょう。 一般的に訪問リハビリのお仕事は病院やクリニックなどの医療施設で働くよりも少し高めにお給料が設定されることが多い

訪問リハビリの自主練はパーソナライズしよう

※Word/Pagesファイル(自主練習)を下記でダウンロードできます。 リハビリの効果を最大化するために、取り組むべき課題は「自主練習」です。 生活期のサービスは1週間単位で考えることが多い業界ですが、 「1週間」を「分」で換算すると10,080分になります。 この中で、介護保険でMAXリハビリできるのは何分でしょうか? なんと120分だけです。 120/10,080 およそ1%なのです。 それだけの時間でリハビリテーションというサービスに価値を提供しなければなり

「ありがたく」いただいたクレーム集

失敗は成功のもと、とはいえるけれど、できれば受けたくないクレーム。 振り返ってみても、「何?そのクレーム」と思ってしまうものも。 しかし、やっぱりクレームは今のキャリアにとっても役立っています。 訪問リハビリというしごとをしている性質上、わたしたちがクライアントの生活フィールドに入っていきます。 そのときに、家の中のルールは「クライアントさんの中のルールに沿って提供する」が基本となります。 訪問リハビリ療法士はその各ご家庭の家訓を重んじ、家訓に準ずる。ともいえるでし

訪問リハビリの卒業(終了)について、わたしが思うこと

このnoteはhariさんの問題提起について、わたしが返信したコメントです。 hariさん、こんにちは いつも楽しみにnoteを拝読しております。 今回はわたしにとって、考えが変わりつつあるトピックであるため、個人の思いを綴ろうと考えました。 「終了」に関する議論・構造について個人的にながく考えてまいりました。 そして、私が立とうとする立場は「提供元によってかわるのでは?」という結論です。 要するに 「訪問リハビリは終了を選ぶ」 「看護ステーションは継続を選ぶ」 で良

訪問リハビリを医療保険で使えるのはどんな時?

訪問リハビリは原則、介護保険を使ってのリハビリです。 しかし、訪問リハビリを医療保険で使う時があります。これは患者さんにメリットとなる設計がされてるんです♪ 今回は ・医療保険を使えるのは患者さんにありがたい設計になっていること ・どんなケースで医療保険を使うのか? この2点についてnoteします。 医療保険を使うケースは「患者さんにメリット」医療保険を使えるとメリットなのか?を大きくまとめると、 ①介護給付上限額を気にせずに使える ②医療者が頻回に訪れることができる ③