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【親子ポケカ】大型大会やシティリーグで同伴保護者が気を付けたいこと

初版作成:CL2025東京後
最終更新:CL2025大阪前

こんにちは、へるしー(@healthy_pokeca)です。

ジュニアリーグ同伴保護者2年目です!ポケモンカードのイベントオーガナイザーもしております。

この1年でポケカブームも一段落してパックがかなり気軽に買えるようになりました。新たにプレイを始めた子供達も増えてきており、私が親子ポケカのイベントを主催していることもあって「保護者のマナー」や「子供のマナー」について、色々な方から「こんなことがありました」と話を聞く機会も増えてきました。

本記事では、主に同伴保護者経験がまだ浅い(特に昨シーズンや今シーズンから同伴保護者を始めたくらいの)保護者の方向けに、チャンピオンズリーグやシティリーグに同伴保護者として参加する際に気を付けた方がよいことや、普段から子供に伝えておいてほしいことをまとめてみました。

はじめに

書いてる人は、ジュニアリーグ同伴保護者2年目、大型大会(CL/JCS)同伴7回、シティリーグ同伴6回です。

同伴保護者は歴5年6年という方々がゴロゴロいる世界ですので、ジュニアリーグ後方腕組みおじさんとしての経歴はまだまだ浅いです。自分がこの1年で知った知識で書きましたので、もし先輩保護者の方々からご指摘があればお願いします!


イベントオーガナイザーとして、主にジムバトルでまだ入賞できていないレベルの子とその親御さんを想定した初心者親子向けのポケカ交流会「親子でポケカアカデミー」を主催しております。

そのうちレベルを上げたジュニア・親子向け交流会も別名義で開催したいと構想しております。どうぞよろしくお願いします。

保護者が気を付けたいこと

【基本ルール】運営側が決めたルール、一般常識をちゃんと守る

大会には、運営側が決めたルールがあります。

CL2025東京の場合

例えば、チャンピオンズリーグ(CL)では同伴保護者の立ち見は禁止行為とされています。

このルールが決められているのは、なぜでしょうか?
・前方の保護者が立つことで壁ができてしまい、後ろの保護者の方から子供達の様子が見えなくなる
・立っている保護者と子供の間でアイコンタクトやサイン等で情報をやりとりができるなどの不正を防ぐ意図がある
など、様々な理由が考えられます。もっといろいろあると思います。

また、保護者席に大会に参加している選手が座ってはいけないのは、そもそも同伴保護者席は同伴保護者の人数をベースに決めているため、大会に参加している選手が座るとその分座席が足りなくなって座れなくなる保護者が出るから、といった理由が考えられます。

上記はすべて私が想像した理由ですが、ルールが決められているのには過去のトラブルやクレームなどの経緯や理由があります。主催者がルールを制定した理由や、そのルールを破ることによりどんな不利益が発生するのかを想像することは、とても重要だと思っています。

シティリーグでも、開催されている会場の商業施設に設置されている共有のイスを荷物で場所取りされてずっと席を離れる・立ったまま会話されている保護者の方を毎回のように見かけますが、一般常識として褒められた行為でないと思いますので、席に座らないのであれば他の方に譲りましょう。

シティリーグでは会場ごと・店舗ごとのルールも定められています。店舗によって若干異なるようですが、掲示されているルールやスタッフの指示、一般常識は守りましょう。

ポケモンカードゲームを遊ぶ子供に対してゲームのルールを守ることや一般的なマナーを守ることを要求するのですから、保護者もルールやマナーを守る姿を見せていく必要があると思います。

(なお、ルールを守っていない保護者のほとんどは、そもそも配布・掲示されているルールを読んでないと思うので、それよりもずっと長い私のnote等、当然読んでいないだろうということは理解しております!)

大会中は、子供のデッキには触らない

大型大会やシティリーグに出るようになって、知らないと一番やってしまいがちなのが、これだと思います。やってはいけない行為として張り出されているわけではなく、私も同伴保護者初期の頃に知らずにやってしまっていたからです!

大会中、デッキには参加者本人とジャッジ以外は基本的に触ってはいけません。

特に、カード表向きにして特定のカードの順番を並び替える行為は、その後に十分なシャッフルが行わなければ「積み込み行為」に該当する可能性があります。

また、デッキを触っている時点で対戦間でカードを入れ替えているのではないか、という疑惑のタネにもなってしまいます。

ちなみに私は子供が大型大会3回目くらいまでは「対戦後にちゃんと60枚カードがあるか」「デッキシールドからカードが飛びてていないか」という観点で対戦間で子供のデッキをチェックしていて、保護者の方のポストでこれがダメだと知りました。

今でも、大型大会会場では毎回のように保護者席で子供のデッキをチェック・シャッフルしている方を見かけます。

子供主体の大会である以上、本来的にはカードの管理も本人が行うべきことですので、もし心配であれば対戦終了後に本人に裏向きのまま枚数を確認させるように指示しましょう。その際、保護者席でやるとカードの入れ替えも疑われてしまう可能性がありますので、できるだけ対戦が終わった後、対戦卓で、裏向きのまま、本人が枚数を数えるように普段から習慣化しておくのが良いと思います。

また「シャッフルをきちんと子供ができているか不安だから…」という理由で親が毎試合間に代わりに念入りにシャッフルしているケースもあると思いますが、その場合、そもそも対戦準備・対戦中に子供本人がちゃんとシャッフルできているかが怪しいということになります。

ジムバトルや交流会等では主催者の許可があれば保護者がシャッフル等の対戦補助することもできます。しかし、チャンピオンズリーグやシティリーグでは親と子が完全に離れた状態で対戦する必要があります。実際に、昨年のシティリーグで当日1回戦開始前に「親と離れて対戦できないから」と言う理由でドロップされた子もいたそうです。

無用なトラブルや指摘を避けるためにも、大型大会やシティリーグに挑戦するのは最低限のシャッフルやダメージ計算について子供が自分一人でできるようになってからにした方がよいと思います。
※ポケモンカードゲームの対象年齢は、9歳です。


大会中に、対戦相手のデッキについて情報拡散しない

これも、知らないとつい保護者がやってしまいがちな行為です。

大会中、優勝者が決定するまで(本来はイベント結果が公式サイトに載るまで)、参加選手のデッキは当日の対戦相手にしか開示されていない情報です。

Xなどで「シティリーグ1回戦 勝ち 相手リザードン」など、対戦の進行状況と相手のデッキをリアルタイムで投稿してしまうと、対戦相手のデッキが当日大会に参加中の他の参加者に特定されてしまうことがあります。

特にシティリーグの予選敗退した際にその日を試合結果をまとめてポストされているケースをよく見かけますが、予選5戦は昼過ぎに終わっていても、決勝トーナメントはそこから休憩・デッキチェック後に3戦あり、夕方まで行われています。

大会中にポストしてしまうと、参加者のプロフィールや過去のポストからプレイヤーネームが特定され、ペアリング情報から相手のデッキまで追うこともできてしまいます。

対戦前にデッキが特定されてしまうと、じゃんけんで勝った際に先攻をとるか後攻をとるか、1ターン目でどこまでポケモンを展開するかといった対戦内容に少なからず影響が出てしまい、不利益を被ることがあります。

なお、たまたま隣の卓や近くの卓でバトルしていた人と後の対戦で当たるケースもありますが、これは物理的に仕方ないことかなと思っています。

「無意識に情報拡散してしまうこと」が問題です。注意しましょう。

子供の勝敗よりも「楽しめたかどうか」を意識する

あなたの子供がポケモンカードを始めた時、どんなことを思っていたでしょうか?

「ポケモンカードで大型大会に出場して勝利賞のプロモカードをゲットするぞ!世界大会にも出場することを目指すぞ!!」と最初から思っていた人など、ほとんどいないのではないでしょうか。

きっと最初は「子供がポケモンカードを欲しがったから」「子供と一緒に遊ぶと楽しそうだったから」から始まり、そこから「え?大会に出るの?本当に?大丈夫?」となり、その延長線上で「大会に連れて行くんだし、せっかく出るなら勝ってほしいなぁ」となったきたはずです。

最初は楽しんでくれたらいいなと思っていただけなのに、気づくと子供が対戦から戻ってきた時の一言目が、ついつい「勝った?」となってしまいがちです。

ポケモンカードゲームは運要素が強いゲームのため、どんなに実力があっても毎回勝つことはできません。でも、もともとは楽しむために始めたのですから、本人自身が楽しめたのなら勝っても負けてもいいはずです。もし本人が負けて悔しかったのなら悔しかった分だけ練習して、また挑戦すればいいのです。(運要素が強いため、子供が勝ちたいと願っていて親がそれをサポートするのであれば挑戦する場数自体をできるだけ増やしてあげることも、とても重要だと思っています。)

なので、子供にはぜひ「勝った?」ではなく「どうだった?」と声がけしてあげてほしいと思っています。「やりかったことはできたけど、相手にトップでボスの指令引かれて負けた!」とか「勝ったんだけど、相手が事故っててこっちもかわいそうだった!」とか、きっといろいろなエピソードが出てきます。

負けた子供を怒るのは論外ですが、私も一度シティリーグの会場で見たことがありますし、人からも親が負けた子供を怒って泣かせていたという話を聞いたこともあります。おそろしい。これは、絶対にやめてほしいです。

子供は基本的に親が嬉しいことや喜ぶことをしたがり、親が悲しむことや怒ることはしたがらないものです。親が勝ちにこだわり、子供が勝ったらものすごく褒める・負けたら怒るという状況を作ってしまうと、子供の勝ちたい・勝たなきゃという気持ちがどんどん強くなります。それが、最終的にイカサマに手を染めてしまうことに繋がってしまうかもしれません。

保護者が子供に伝えておいてほしいこと

【基本ルール】「自分がされてイヤなこと、周りに迷惑のかかることをしない」

これは基本だと思っていますが、最近は「自分がされてイヤなことが、相手もイヤなことは限らない」という考え方もあるようです。多様性の時代…むずかしい。

しかし、多くの人が迷惑だと思うようなことはいわゆる"一般常識"であり、子供がそれを守れているかどうか、親は注視するべきだと思います。

たとえば、カードショップで走り回ったり、大きな声で騒いだりすることは、本人達は楽しくても、対戦に集中したい人にとっては迷惑です。店員さんに注意されても放っておくと、最悪な場合、お店を出禁になることもあるそうです。

親が注意せず、周りの大人が注意するというケースも見られるようですが、そもそも子供が迷惑をかけてしまった場合、それを注意するのはその場に連れてきた大人の役割だと思います。

注意すべきところはしっかり注意して、マナーを守って楽しくポケカをしましょう!

「イカサマは絶対にしてはいけない」ということを、定期的に確認する

こんなことは言われるまでもない、という方が多いと思います。

では、子供と「イカサマは、絶対にしたらダメだよね!」「そうだよね!」と直近で認識を合わせたのは、いつでしょうか?

「ちゃんと伝えていたつもり」「相手は理解していると思っていた」でも、実際は違っていた・・・といったことは、大人同士のやりとりや、お互いの共通言語が多いはずの仕事ですら、頻繁に起こります。

「なぜイカサマをしたらダメなのか」「もしやってしまった場合、どんな不利益やペナルティがあるのか」といったことまで、子供ときちんと認識合わせできているでしょうか?

私は少なくとも、1シーズンに1回は、イカサマは絶対にしてはいけないものということを改めて子供と確認しておくべきだと考えています。

そもそも、オフラインのカードゲームはお互いに不正をしないという前提の上でゲームが成り立っています。しかし、ポケモンカードゲームは相手の番に妨害などをできる要素もほぼないため、特にジュニアリーグにおいては相手の行動を注視できていない小さい子も多いです。極論、意図的にやろうと思えば、イカサマして簡単に勝つことができてしまう場面も多いと思われます。

実際にジュニアリーグでもイカサマは起きており、大型大会でもほぼ毎回のように「今回はこんなイカサマがあったらしい・・・」といった報告が見られます。

イカサマがダメなことであり、イカサマしてゲームに勝っても何の意味もないということは、大人なら誰でもわかっていることで、ほとんどの親が子供にも一度は伝えたことはあると思います。

それなのに、なぜイカサマは起きてしまうのか。
一言でいうと「子供は勝ちたいから」です。

何もかかっていないトランプの大富豪ですら、勝ちたいがゆえにバレバレの積み込みを試みる子供もいるのです。

景品やプロモカード、世界大会の権利等がかかっていて「あのカードがあと1枚あれば勝てる・・・」というような状況になったとき、自分の子供がイカサマしてしまう可能性が100%絶対にないと言い切れるでしょうか?自信があるという方、そこにはどんな抑止力が働いているのでしょうか?

そういった場面で最終的にイカサマをしてしまう子とやらない子の差は、親を含む周りの大人が過去にどれだけイカサマがダメな行為なのか、子供と認識共有を積み重ねてきたかにあると考えています。

ちなみにうちの場合は「イカサマで勝つのは何の意味もなく、相手の子の努力・ポケカの楽しみを奪う行為で、お父さんもお母さんも悲しくなる。一度でも発覚したら、少なくとも現場を見ていた人からはずっと"あの子はイカサマした子"だと言われ続ける。もしやってしまった場合、ペナルティとして少なくともそのシーズンは家庭外でのポケカとSwitchは両方禁止になる。」と息子に伝えています。

ここまで言っておくことの是非はあるでしょうし、抑止力の多寡は家庭の事情によっても異なるものだと思います。少なくとも息子は「ルールを間違えて相手にイカサマしたと思われちゃったらイヤだから、自分が使わないカードのルールについてもちゃんと覚えておかないと・・・」という発想になっています。

イカサマについては、是非こちらの先人の方々の記事やポストも一度読んでみて下さい。


人のモノは丁寧に扱う

カードゲームはデッキがなければ対戦できません。

相手のデッキにはレアなカードや入っていることもあるし、VSTARマーカーにはとても思い入れのあるカードが入れられているケースもあります。

そのため、自分のモノ以上に、相手のモノは丁寧に扱う必要があり、子供にもそのように伝えておく必要があります。

・相手のカードのシャッフルは丁寧に行う
(相手のカードをシャッフルするたびに、デッキを「バンッ!!」という感じで机に叩きつけて返す子がいます)

・相手のカードやトラッシュを見せてもらうときは、相手に一声かける
(無言で相手のカードに突然触る子や、観戦していた卓のトラッシュを断りなく勝手に触る子がいます)

私も子供達の対戦を見ていて気になった時は随時注意していますが、家で対戦する時から、対戦相手のモノを丁寧に扱うように注意・習慣付けた方がよいと思います。

対戦相手に敬意を持って接する

カードゲームは、対戦相手がいないと遊ぶことができません。
私も中学生の頃に旧裏でポケカを同級生と楽しんでいましたが、高校進学で友達が散り散りになって遊ぶ相手がいなくなって辞めました。

オープンリーグのシティリーグでジャッジの方がよく話される定番ネタの1つに「対戦相手は敵でなくて、一緒にポケモンカードゲームを遊ぶ仲間です」という話があります。

特に子供は幼いため、対戦相手を必要以上に煽ってしまう光景がよく見られます。

「事故っててラッキー」「プレミしてくれてありがとう」など、もともと友達同士の間柄で盛り上がるならわかりますが、一期一会かもしれない初対面の対戦相手にやられて気持ちのいいと言えるものではないと思います。

これはある程度対戦に慣れてる子にも見られることですので、ぜひ今一度子供が対戦相手とどんな会話をしているのか、たまには耳を傾けて、気になることがあれば伝えてあげてほしいと思います。

おわりに

この記事は、他にも思いついたことや見聞きしたことがあれば随時追記していくつもりです。

私自身、当初知らなかったこともあり、先輩同伴保護者の方々に教えて頂いて気づいたことも沢山ありますので、そうした知見を今後もまとめていけたらよいなと思っております。

同伴保護者は、親も自分の予定を1日(遠征だったら2日以上)潰して子供を会場に連れて行く必要があります。

正直、保護者の知り合いがいない頃は子供を送り出した後は暇だな〜シティだと座る場所なくて立ってるのつらいな〜と思っていましたが、回数を重ねて保護者の知り合いが増えてくると保護者同士で色々と喋りながら過ごすこともできるようになり、別の楽しみも増えました。

対戦間に戻ってきて「さっきの対戦でこんなことがあったんだ!すごくない?」とキラキラした目で語る子供を見たり、大会が1日終わって勝っても負けても子供から「今日は楽しかったよ!連れて行ってくれてありがとね!」と言われるのは、自分が大会に出た時とはまた違った気持ちを感じます。

子供が「大会に行きたい」と言ってる限りは、できる限り同伴保護者をがんばりたいと思っていますので、大型大会やシティリーグの会場で見かけた際はお気軽にお声がけ下さい!

ポケモンカードって楽しいね!!

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主にジュニアリーグについていろいろ書いてます!同伴保護者時に子供を対戦に送り出し後の暇つぶし等にどうぞ!!

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