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シックハウス症候群対策 藺草の力

私が生まれたのが大阪市西淀川区。大阪の方しかわからないと思いますが、日本で一番空気の汚ない地域。ニュースでたまに見るかもしれませんが、
『尼崎・西淀川43号線公害訴訟』の街です。私が50年前に通っていた小学校では30人学級のクラスで約半分が公害病認定患者。教室には大きな空気清浄機が設置。50年前に公立中学校にもかかわらず、大気汚染で窓が明けれないという理由で空気清浄機とクーラーが設置され、近所の病院では、公害病科専門医療があるような街でした。

私は公害病認定患者になるほどひどくはありませんでしたが、気管支が弱く今でも咳が止まらなくなる時が度々あります。

この街も、私の子供の頃に在った小さな工場も環境基準が厳しくなり、廃業や移転などでどんどん減っていき、昔に比べると少しは空気も良くなったみたいです。

数年前に西淀川区に住んでいるお客様から「孫が公害病の疑いがあるから、宝塚に引越しをします」と告げられました。宝塚は大阪に比べると、閑静な住宅地で空気もきれいになるからということでこれを機に、息子さんは子供のために一戸建ての新築住宅を購入されました。

これでお孫さんの喘息もよくなるだろうと私も思っていましたし家族全員が、信じて疑わなかったのです。

しかし家族の願いもむなしく、お孫さんの喘息は良くなるところか悪くなるばかり

原因を調べてみると西淀川区に比べて、宝塚の方が空気は良くなってお孫さんにはよかったのですが、新築の住宅に住むことによって.
の一つ「シックハウス症候群」に罹ってしまいました。

シックハウス症候群は、壁紙や合板を張り合わす時に使う接着剤が原因で起き、今まで何にも症状が出ていなくても身体の化学物質の許容量が限界を超すと発症する病気。

シックハウス症候群症状

  • 目に刺激があり、チカチカする。

  • 鼻水、涙、咳が出る。

  • 頭痛、めまい、吐き気がする。

  • 鼻や喉が乾燥したり、刺激や痛みがある。

  • 疲れやすく、眠気がある。

  • 皮膚が乾燥する、赤くなる、痒くなる。

以上のような症状のほかにも自律神経失調症とよく似た症状を発症します。それゆえにまだまだシックハウス症候群の認識の少ない医師に診察を受けるとシックハウス症候群と自律神経失調症と間違えて診断をしてしまい治療が長引いているのも現実です。

数年前に化学物質過敏症に罹った小学生の男の子の特集をテレビで放送していました。私には衝撃的な映像でした。
授業には毎日出ているのですが、その児童は、午前中で下校します。学校の机やいすやドアが合板で出来ているためにそれを許容できるのが3時間程度で、それを越してしまうと倒れてしまうのです。そして身体が弱いから体育の授業を見学という話はよく聞きますが、この児童は体育の時間は普通に授業に参加をするのですが、図工の時間になると別メニューをするか下校をします。健常者(失礼な言い方ですが💦)にはわからないですが絵の具や接着剤が使えないのです。
その時は接着剤を使用できないのは理解しましたが、まさか絵の具のにおいまでもと思いました。(私には絵の具のにおいは解りません)その児童は別室で一人色鉛筆で絵画を描いていました。世の中にはこの様に苦しんでいる患者さんが多く居られます。

化学物質過敏症(シックハウス症候群)は、家の中ではどこに居ても罹るのです。特に台所が多く、台所には洗剤や漂白剤などの薬品も多くしかも他の部屋に比べ狭くて合板が多いのです。

合板の例としては、キッチンテーブル・ダッシュボード・システムキッチンなど相当高価なものでない限り合板で出来ているのです。合板を張り合わせる接着剤のほかに塗料も発作の原因となっています。

シックハウス症候群の原因は、家屋の欧米化が原因だと言われています。

日本は四季がはっきりとしていて『高温多湿』の環境。その為床が一段高くなって玄関で靴を脱ぐ生活。家の中に湿気が入ってこないように台所・風呂・トイレなど水回りが全て家の外にありました。家の素材も木・土・紙の家で部屋には畳が敷いてありました。

それが水回りは全て家の中、鉄筋コンクリートで出来た気密性の高い家。
畳がなくなりフローリングの部屋。快適そうに見えて病気の温床となってしまった今の建築。

かと言って簡単に引越しや建て替えが不可能なもの。ここで見直しをされているのが畳の素材の『藺草(イグサ)』です。

藺草は天然で湿気のを吸湿発散してくれて、しかもシックハウス症候群の原因である接着剤のホルムアルデヒトを吸着をしてくれて無毒化にしてくれるもです。
更には藺草は集中力を高めてくれたり、リラックスさせてくれるアロマ効果の働きがあるのです。ある学習塾では教室をフローリングの部屋から畳の部屋に変えたところ、ほとんどの生徒の成績が上がったそうです。

【藺草の4大効果】
アロマ効果
湿度の調整
空気清浄効果
消臭効果

このような効果が藺草にはあるのですが、厳密に言うと『本物の藺草』だけなのです。

皆様方が藺草の産地として思い浮かべるのが、たぶん岡山県だと思い浮かべると思いますが、今岡山では藺草は作られていないのです。国内生産をしているところは、熊本の八代市だけなのです。
八代市で全ての畳を賄っているのかというとほとんどが「中国産」です。
別に中国を悪く言うつもりはありませんが、畳は日本の文化なのです。

昔岡山の藺草農家は安い労働力を求めて中国人労働者を雇いました。技術を覚えた中国人が国に帰った時にこの技術を使って畳の製造を始めました。国内の藺草農家は中国の価格に敗れてしまいほとんどの農家が廃業してしまい残ったのが熊本の八代だけです。

女性には失礼な言葉ですが、昔から「女房と畳は新しい方が良い」
と言います。女房は別として新しさ=若さ=青いを表します。この若さを表し防虫・藺草の強化ために畳には蚊取り線香に使われている緑色の農薬兼染色料のマラカイトグリーンが使用されています。この薬は2004年に口に入れるものには禁止とされていますが、観賞用のペットの餌には抗菌剤として使用されています。だからこの薬を使用された新しい畳の上で寝て汗をかいたり、雑巾で水拭きをすると緑色の染料がつくのです。これがアレルギーや皮膚がんの原因になっているのです。
(マラカイトグリーンを使用していない畳を探す方が難しい)
又畳が汚れないようにプラスティック樹脂を塗っているものもあります。樹脂を塗ってしまうと藺草の4大効果は全く発揮しません。

熊本の八代には、ミカンや日本種のれんこんや藺草を無農薬有機農法で作っている生産者の集まりがあります。その会社を『水の子会』と言います。ここの藺草はマラカイトグリーンや防虫剤を一切使用していません。先ほど宝塚に引越しをされてシックハウス症候群になられたお孫さんも「水の子会」の畳をフローリングの上に敷かれて病気もでなくなりました。

余談ですが、私の同僚が水の子会の藺草の枕を買って帰りました。枕を部屋の中に置いていたら室内で飼っていた犬が枕をすべて知らないうちに食べてしまいました。犬は便通もよくなり健康的になったそうです。(他では、藺草のサプリも出しているそうです)

やはり自然には勝てないと思います。
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♯化学物質過敏症 #シックハウス症候群 #藺草


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