健康でもない、病気でもない 「未病」について語ろう
【GOAL 07】未病を定義づけて未病者を見つける
近年、西洋医学と東洋医学の解釈をもって現代未病として定義化するようになってきており、それをもとに、「未病対策」をヘルスプロモーションの要目に、「未病産業」をヘルスケアビジネスの中核に仕込むようになりました。
日本未病学会は、現代未病を[西洋医学的未病]と[東洋医学的未病]に分けて定義しています。西洋医学的未病とは、自覚症状はないが検査数値に異常がある状態、東洋医学的未病とは、自覚症状があるが検査数値に異常がない状態をいいます。
健康と病気の間をさまよう人のことを指して「未病者」
“ 健康だ”と思っていたけど、健康診断に行ったら異常な値を指摘されたり、
“ 病気のはずだ”と思って病院で診てもらったのに、特に異常はみつからなかったり。このような健康と病気の間をさまよう人のことを指して「未病者」とカテゴライズし、未病の普及啓発のもと、未病者を抽出し、未病対策が実施されます。
しかし、エビデンス・ベースドの未病対策プログラムは、医療・保健の専門職からみて《正しいもの》であっても、未病者の《いいもの》として機能しないのが現実です。
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