ひざアクティブが、健康食品の概念をアップデートしてくれた話
ヤクルト1000売ってないかなぁと思って探してると、最近売り切れていることが多いのが「日清ヨーク ひざアクティブ」です。
ひざアクティブがどんな商品かというと、グルコサミンの入った乳酸菌飲料。公式HPには、以下のような説明があります。
ひざアクティブの販路は、ドラッグストアー・ネット通販ではなくスーパーがメインです。
実はこれ結構すごいことなんです。健康食品の売り方が変わってきたなぁと感じました。
健康食品の売り方は、広告をジャブジャブ売るのが普通
健康食品の売り方といえば、ネット通販での販売が多くを占めます。
1万円の広告費をかけて5000円のサプリを買ってもらうビジネスモデルが通例です。
購入したユーザーは悩みが深いので、数ヶ月〜数年とずっと長く使ってくれるので、企業は広告費をジャブジャブ使えます。
一方で、「日清ヨーク ひざアクティブ」の売り方を見てると、発売当初はCMもあったようですが、最近は店頭のポップ・増量したりすることで認知を獲得する戦略のようです。
製品の単価も安く194円/6本なので、広告費をかけるよりも店頭で手に取ってもらうのが大切なんでしょう。
こういった販売戦略をとっている理由の1つに、「グルコサミン」という素材の認知度の高さも一因だと思います。
サントリー、世田谷食品といった企業はCMで「グルコサミン=膝に良い」という認知を大量に獲得しており、わざわざ後発企業が「グルコサミン=膝に良い」と説明する必要もありません。
コバンザメのように、グルコサミンが入った商品をスーパーの棚に置いておくだけで、ある程度の売り上げになります。
グルコサミンのCMを見た後に、スーパーを訪れた消費者の中には、乳酸菌コーナーに立ち寄り「グルコサミン」の入ったピルクルを見つけたら手に取ってもらえる機会も多いのではないでしょうか。
また、グルコサミンを配合したサプリメントは1日6〜9粒といった量の錠剤を飲まないといけません。
若いうちは良いですが、高齢になると結構辛いです。
そんな人にグルコサミン入りの飲料は、かなり魅力的です。
健康食品は、どんどん食品よりに変わっていく?
ひざアクティブが売れている状況を見ると、「グルコサミン」のような認知度の高い素材は、色んな食品に配合されるようになっていきそうです。
機能性成分が入った食品がスーパーの棚にずらっと並ぶようになれば、健康と食の融合が進み、薬のような食品も生まれるかもしれないです。
日本は世界屈指の高齢大国に加えて、世界一の食文化があります。
美味しい健康食品が増えれば、ガンガン輸出でき外貨を稼ぐチャンスです。
数十年後には日本の貴重な輸出品になるように、ひざアクティブのような食品に近い製剤をどんどん作れるように知識をアップデートしていかないと感じます。