応援のうた(歌詞の魅力)

みなさま、こんにちは

今朝の「音楽の絵本(74)」(音楽瞑想会)ありがとうございました。
今回は「応援のうた」というエッセイを演奏とともにお送りいたしました。

アーカイブは以下でご覧いただけます。
https://youtu.be/-8uMESamK_U

KABUTO 音楽の絵本
Story-74 応援のうた

「目を閉じます。今朝は、「応援のうた」というテーマでお送りしたいと思います。私は20代から通信教育の会社で作詞の講師をしてきました。最近もオンラインで行っています。
そのお一人から「聴いている人を応援する歌を作りたいと思っています。昔からこの2曲が好きですが、この曲の魅力を教えてください。」というお話がありました。

その2曲は、岡村孝子の「夢をあきらめないで」とZARDの「負けないで」でした。「あくまでも私なりの分析ですので、参考にされてください。」という前提でお話しました。

「2つの曲の魅力は、リスナーである自分を応援してくれているように思えてくることです。その理由は2つあると思います。

2つの曲、両方とも、主人公と恋人は、現在別れているか、またはそばに一緒にいず、遠く離れてしまっている設定です。この主人公と、がんばって夢を実現しようとしている相手の恋人との「距離」が、実は主人公と、この曲を聴くリスナーとの「距離」にとても似ています。潜在的ではありますが、この似た距離感が、自然と自分を応援してくれているように思えてくる一因であると思います。

また、2つの曲とも主人公が自身の恋人に「夢に向かってがんばって欲しい」というメッセージを送っている内容で、そのメッセージはリスナーに向けられたものではありません。
しかし、その「恋人」が二人称の「あなた」で描かれているため「あなたの夢を実現してほしい」という「あなた」は、主人公の恋人でありながら、あたかもリスナー自身を応援しているように思えてきます。これも自分を応援してくれているように聞こえる一因になっています。

2つの曲の魅力はほかにもあります。

「夢をあきらめないで」はサビに入る前の前半、とにかく二人の距離をできるだけ遠く離していきます。それは物理的な距離もあり、時の経過で心の傷が癒えていくという心的距離もあります。
しかし、サビに入ると、恋人は目の前に現れます。「夢をこれからもあきらめずに、がんばって欲しい」と今の思いを今の相手に語りかけていきます。この落差が聴き手の気持ちを一気に引き込む魅力になっています。

「負けないで」のサビに入る前の前半は、夢に向かっている世界を描くのではなく、恋人同士に起きるふとした思いや行動をスナップ写真のように提示し、二人がとても仲が良い、または仲が良かったことを伝えています。
しかし、サビに入ったとたん「負けないで」という主人公の真剣で、強烈な思いが語られ始めます。こちらもこの落差が聴き手の気持ちを一気に引き込む魅力になっています。

2つの歌詞は、どちらもすばらしい作品で、聴き手を勇気づけ、夢の実現に背中を押してくれています。」

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

歌は、どんな歌も、私たちを応援してくれているように思います。
ふと、知っている歌を口ずさんでいることがあります。そのとき自然と笑顔になったり、嬉しくなったりします。そんなときには良いアイデアも浮かんできます。歌が応援してくれています。

みんなで歌うこともあります。一緒に歌っていると、心と心が通じ合って楽しくなります。そのとき全身から出る響きが、お互い共鳴し合ってひとつになっています。すべてがひとつという思いで結ばれています。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「世界中、どこにでも歌があり、喜びがある。歌っているとき、歌を聴いているとき、たくさんの愛に包まれ、その応援に気づける。」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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