貯蓄しない勇気
お金のストレスをなくし、心を癒しながら
幸せな生活を送るための応援をする、
ファイナンシャルプランナー×心理カウンセラー×宇宙とつながるセラピスト
野村光です。
私の尊敬する谷口たかひささんが、
以下のようなリールを投稿されていました。
曰く、
・貯蓄したことない
・1000万円残した状態で死んだら後悔する
わからなくもありませんが、
なかなかそこまで振り切って、
貯蓄しない選択をする勇気を持てる方も
そうそういないと思います(^^;)。
人はどちらかというとネガティブな生き物なので、
「貯蓄しないと将来困るかもしれない」
「仕事ができなくなって収入がなくなるかもしれない」
「年金の受給額が下がるかもしれない」
などと、あることないことを考えて、
不安になってしまうからです。
最近は貧困も問題になっているので、
貯蓄するゆとりが全くない、
という方ももちろんいらっしゃると思いますが、
貯蓄するゆとりが少しでもある方で、
貯蓄しないでいることに
全く罪悪感や不安感を持たない人はいないでしょう。
谷口さんほど振り切れる人は、
ある意味ビョーキ(失礼💦)か、
一生稼ぎ続ける自信のある方な気がします。
一生稼ぎ続ける、と考えた場合、
私は戦前の日本のことをよく思います。
きっと戦前の日本は、
庶民はそれほどお金のゆとりがなくて、
その日暮らしの人も大勢いて、
蓄えもできないから、一生働くのがデフォルトで、
もし病気等で働けなくなった場合には、
3世代同居、親戚兄弟が近くに住む、
というシステムの中で、
お互い助け合って生きてきた…。
現代は、そういったシステムがなくなって、
誰も家を継がないし、
親戚兄弟もてんでバラバラに住んでいるし、
こどもにさえ「迷惑をかけてはいけない」
と思って自分のことは自分でやろうとする。
なんか、ながーい人類の歴史を考えたときに、
これは結構不自然なことなんじゃないか、
と感じるんです。
人間は健全な依存関係にあるのが普通。
それを誰にも依存しないでずっと自立を貫こう
とするのは、なんか違うよなー、と。
だからといって、
そもそもだれかに寄り掛かるつもりで生きる、
というのも他責すぎると思いますが、
「お互い様」で、自分も親世代を世話して、
親と同じような年代になったら世話されて、
出来ることを提供しあっていく、
という循環があるのが理想かな…。
それから、一生稼ぐという意味においては、
これからは柔軟性や対応力が大事だと思います。
昔と違って大企業に勤めていれば安心、
何か手に職をつけておけば安心、
という時代ではなくなりました。
退職後の人生も長くなっているので、
一つのことをきわめて行くというよりも、
あれこれ様々なことが出来たほうがよかったり、
好奇心を持って異業種や新しい世界に首をつっこみ、
職種をシフトしていくことに抵抗感がない心理を
鍛えておくことが大事でしょう。
そして、最終的には、人間関係がモノをいう、
と私は思っています。
「あなたのためだったら力になるよ」
そう言ってもらえる人間関係をいかに構築できるか。
それが本当に大事だと思う。
どれだけ助け合える人がいるかは、
お金よりも大切な財産に違いない。
長々と書きましたが、何が言いたいかというと、
貯蓄しないでいられるような
精神力(!?)や、稼ぎ力がある人はそれほどいない
ので、少なくても少しは貯蓄しましょうよ、
ということです。
そのための第一歩は、自分の状況の棚卸ですかねー。
ご自身の大切にしていること、
譲れないもの、
お金に対する考え方を把握する。
そして、公的な制度でいくら給付があるか確認。
年金はいくら出るのか?
病気や障害の時の福祉制度はどのようなものがあるのか?
介護時にはどのくらいの給付があるのか?
わからないと計画できません。
それらを確認した上で、
「貯蓄しない」
という選択肢をとるなら、納得感もあるでしょう。
「貯蓄する」
という選択肢だとしても、自分の選択です。
深く考えず、何も確認しないままで、
誰かが言っていたから貯蓄しない、
という選択をすることだけは避けたいものです。
貯蓄の金額、
その方法、
制度の確認等々…、
一人ではできない方、お力になりますよ😊。
では、また♬