「フォーカシング」◆HSPさんにもおススメです◎フォーカシングとは?心理療法のフォーカシングをくわしく紹介します◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「フォーカシング」◆フォーカシングとは?心理療法のフォーカシングをくわしく解説◆についてお話していきますね。
今回は私が普段の心理カウンセリングで取り入れているフォーカシングという技法についてお話していきたいとおもいます。
1.フォーカシングとは?
◆フォーカシング◆
身体に意識を向けて自分自身の気づきを促し心を癒していく独特のプロセス
1960年代の初め、来談者中心療法の創始者であるカール・ロジャースと共に研究していた、アメリカの哲学者で臨床心理学者のユージン・ジェンドリンが体系化したものです。
ジェンドリンは「なぜ心理療法で効果がある人と効果のない人がいるのか?」という疑問から実証的研究を始めたんですね。
そして、 カウンセリングが成功した事例と成功しなかった事例の二つのグループに分けてカウンセリングを録音して、そのテープを比較しました。
成功と失敗の違いを決定づけるものが何なのか調べて行きました。
まずセラピストの部分を聴いていきました。常識ではセラピストのやり方次第で治療が成功するかしないかが決まると考えられていますよね。
ただ 、この実験ではセラピストの行為からはなんら、成功と失敗の差は見られていなかったんですね。
どのテープでもセラピスト達は、 似たようなカウンセリングをしていたんです。
そして、次にクライアントの方のテープも聞いていきます。
ここでとても重要な発見をするんですね。
治療が成功したクライアントと失敗してしまったクライアントには違いがあったのです。
その違いは最初の1、2回のカウンセリングですでに分かってくる部分だったんですね。
治療が成功したクライアントは、 面接中のどこかで話し方がゆっくりになったり、言葉の歯切れが悪くなったり、 その時に感じていることを表す言葉を探し始めたり。
そんなクライアントの動きが共通して見られていたんですね。
「どう言ったらいいのかわからないけどちょうどこの胸の辺りにもやもやしたものが…」とか。「何か胃の辺りが変な感じがするんです…」。というような発言が共通して見られたんですね。
つまり、成功したセラピーのクライアント達は、面接の過程で直接、身体で感じている漠然とした言葉では、表現しにくい「身体的な気づき」があったんです。
それとは逆にセラピーがうまくいかなかったクライエントたちは、 面接の間ずっと言いよどむこともなく、スラスラと話されていたそうです。
これは頭で考えるということに留まっていて、「身体で感じる」ことということが少なかったのかもしれません。
このことからジェンドリンは、 治療を成功と失敗とに分けることになったこの違いをなんとかして、教える方法を見つけたいと考えたんですね。
そして彼がこれを「フォーカシング」と名付けました。
2.フェルトセンスとは?
◆フェルトセンス◆
まだ言葉やイメージとなっていない「身体感覚」
このフォーカシングは「人々が自然に身につけている機能なので発見されたのであって開発されたものではない」のですね。
これは人が好ましい方向に変化している時に、 自然としていることを観察することで発見されたんですね。
フォーカシングをする能力は、誰もが生まれながらに備えているものとしています。
私たちはその瞬間、瞬間に自分がどう感じているかが分かる能力を持って生まれていると言われています。
しかし、ほとんどは子供時代や文化などの影響で、 身体や感情への信頼を失くしてきていると言われています。
このことからこのフォーカシングを行うことで失ってしまった感覚などを取り戻していくことが可能だと言われています。
フォーカシングとは、身体を使って自分自身の気づきを促し、 心を癒していく独特のプロセスです。
これはあなたがどんな風に感じているかに注意を向けて、 その感じ取った感じと対話をするのです。
その対話ではあなた自身はほとんど聴き役に回ります 。
身体の内側で何かを感じるとか。 胃の辺りがざわざわする感じとか、胸がキュッと締め付けられる感じ。
これらをまだ言語化されていない感覚を「フェルトセンス」意味を持った身体感覚と呼んでいます。
何らかの意味を持っている身体感覚ということですが、 これはあなたは既に経験したことはあるはずです。この内なる声に耳を傾けていくことで、 心も体も全部ひっくるめた自分全体の感じ。
自分という全存在に備わっている、深く豊かな部分が開かれていくということができます。
そしてさらにそのフェルトセンスに耳を傾けるならば、心身が楽な感じにほぐれてきて、あなたがしていることをもっとはっきりさせ、 迷わずまっすぐ進めるようにしてくれます。
フォーカシングはこのように優しく、思いやりを込めて心から受け止めてあげる姿勢で身体に耳を傾け、内なる自己があなたに伝えるメッセージを聞いていく独特のプロセスです。
このことから、 あなたは自分のことをもっとよくわかるようになり。
もっと快適になってそして生活をもっと自分が望むように創造していくよう行動できるようになると思います。
3.フォーカシングはどのような人に役立つのか?
◆フォーカシングの効用◆
①心理療法を受けていて行き詰まった感じがする時
②自分が今どう感じているか?何を思っているのか?知りたい時
③抑えきれない感情や心を感じて悩んでいる時
④無気力感や依存的状態にある時
⑤何かをはっきりと納得したり決断したい時
①心理療法を受けていて行き詰まった感じがする時
しばらくは順調に進んでいたのに、そのうちどういうわけか停滞してしまって、進まなくなってしまった時。そのような時に、 このフォーカシングを行うと、新しい気づきが得られることがあると思います。
②自分がどう感じているか?何を思っているのか?知りたい時
自分の感情や欲求にあまり意識を向けれない人が多いようです。自分がどう感じているのか。 何が欲しいのかさえ分からなくなっているかたが多いです。
そんな感情を知るための情報源である身体から切り離されているからです。
フォーカシングは私たちを自分の体に引き戻してくれます。そして私たちにとって本当のこと。感情や欲求や要求に、実感として触れられるようにしてくれます。
③抑えきれない感情や心を感じて悩んでいる時
悲しみ・恐怖・怒り。そういった激しい感情は時には自分自身ではどうしようもなくなることがあります。
それらは私たちに覆い被さり、私達を揺さぶってそれに巻き込まれてどうすることもできなくなってしまう時がありますよね。
ただ感情がそのようになるのは、それなりの理由があるということです。大事な話を伝えたいからなのですね。フォーカシングはそのような感情が伝える物語を聴くように、そしてそれを受け取れるようにしてくれます。
フォーカシングをすることで感情に溺れてしまわないで、その激しい感情との間に気持ちのよい関係を創ること。
感情を認めて感情が伝える話に耳を傾けることを学ぶことができます。
④無気力感や依存的状態にある時
日常生活で何かをしたいと思っているのに、どうしてもできないという状態の時のことです 。
「片付けなきゃいけないのに片付けられない。」
「意欲が湧かなくて、やりたいことを先延ばししてしまう。」
そんな時にフォーカシングは、 そこから抜け出すのに役立ちます。
その無気力感や依存的状態の原因になっている部分に、思いやりのある態度で耳を傾けてあげられるようになり。
その部分に協力してもらえるようになります。
そして、自己批判からの解放を求める時や自己受容を高めたい時。
「また失敗しちゃった。 」
「もう諦めた方がいいんじゃないか。 」
「私はどこか根本的におかしい。」
「私は出来損ないだ。 私は変だ」
「このことを人に気づかれない方がいい。」
それは、 自分自身が自分自身に投げかけている言葉なんですね。
私たちは普段、他人より自分自身に対してとても厳しく考えてしまいがちです。
フォーカシングは自己批判、その他自分を妨害する行為からあなたを解放するための技なのです。
そのような内なる批評家を見方や支持者に変えて行くことができます。 そして自分のことを受け入れることができるようになります。
フォーカシングをすることによって、 人生で変える必要がある部分がより深く、より早く変わることになると思います 。
⑤何かをはっきりと納得したり、決断したい時。
人は皆、毎日色々な決断をしています。
「今日のお昼ご飯は何を食べようかな?」という小さい決断もあれば、
「 この先の人生をどのように生きようか?」というような大きいものもあると思います。
難しい決断をする場合は特に。 混乱をしたり、疑ったり不安になったりすると思います。
例えば、進む道に迷っていて、 右と左どちらの道に進んでいいか悩んでいたとして、どちらにしようかと紙の上で右左の理由を書いて考えてみたとしても、 これは純粋に論理的なやり方ですよね。
これも1つの決断方法ですが、論理的に関わるのは私たちの一部分にすぎないということです。
決断する時には特に大切な決断ほど、自分自身まるごと全体のところで選択したいですよね。
フォーカシングはそのような決断の場でも役立つ、とても素晴らしい技として使えます。
自分自身まるごとという感覚であなたにとって納得した選択ができるようになるはずです 。
4.フォーカシングを実践してみましょう
◆フォーカシングの実践◆
①身体の内側に意識を向ける
②フェルトセンスを感じる
③フェルトセンスに挨拶しましょう
④フェルトセンスと一緒にいましょう
⑤フェルトセンスの声を聴いてみましょう
⑥フェルトセンスを尊重して終わりにする
①身体の内側に意識を向ける
特に喉・胸・胃・下腹部の辺りに注意を向けることから始めます。
「胸の辺りがキュっとする」
「喉のあたりがざわざわする」
「胃の辺りが少しずっしりする」
等何か反応があるのか意識を向けてみましょう。
②フェルトセンスを感じる
何か感じたことがなかったか?と、無理に見つけようとしたり、無理に何かを引き起こすようなことはしなくて大丈夫です。
「今自分に何か求めているものがあるかな?」
「何か話してみたいことはあるかな?」
等、やさしい気持ちで自由に答えられる形の質問をして何か感じる感覚が出てくるように誘ってみていきましょう。
その「何か」を感じたのであれば、それはフェルトセンスの可能性があります。
③フェルトセンスに挨拶しましょう
そのフェルトセンスに初めて気付いた時には、「こんにちは」と心の中で挨拶をしてみましょう。
そのフェルトセンスが「そこにある」ということを確かめて、 それからそれを描写したり、 名前を付けてみたりしてみましょう。
④フェルトセンスと一緒にいましょう
フォーカシングのこの段階ではその感じたことをもっとよくわかろうとして、「この感じは何だろう?」と好奇心を持った態度で接してみましょう。
そのフェルトセンスと一緒にいるようにしてみましょう。
ただ感じ取ったフェルトセンスと傍にいるような感じでいましょう。
⑤フェルトセンスの声を聴いてみましょう
感じた感覚から、早く声を聴いて改善しようとか、どうにかしようとかそのようなことは考えなくて大丈夫です。
ただそのフェルトセンスのメッセージに気づき、その言葉を聴いててあげるようにしましょう。
フェルトセンスの言葉を心から聴いてあげること。それだけで深い開放感を感じたりすることができます。
⑥フェルトセンスを尊重して終わりにする
フォーカシングが終わったのならば 、ゆっくりとその時の気持ちを十分尊重して終わりにします。
そして自分の身体に感謝して「またここに戻ってくるからね」ということを優しく伝えてみてください。
以上がフォーカシングの手順です。
実際に行ってすぐにフェルトセンスを感じる方もいれば、徐々に感じてくる方もいます。焦らずゆっくりと取り組んでいくことでフェルトセンスを感じることができるようになってきます。
5.まとめ
今回はフォーカシングについて説明させていただきました。
今回は私が普段の心理カウンセリングで取り入れているフォーカシングという技法についてお話してきました。
フォーカシングはどんなときでも安心して取り組めて、「今ここ」の感覚を味わうマインドフルネス的な側面をもった心理療法でもあります。
普段私達は外部の世界に視野を広げていて、自分自身の心の動きや身体の反応に対しては意識を向けようとしなくなっていることがあります。
そのことで気づかないうちにストレスをため込んだり、感情の行き場を失いそのことでさまざまな問題となって現れてきたりします。
意識的に自分自身の心と身体に意識を向ける時間を創れるのがフォーカシングです。
是非普段の生活に取り入れてみてくださいね。また、私のカウンセリングではフォーカシングについてもレクチャーしているので、気になった方はご連絡いただけるとよいと思います。
YouTubeやstand.fmで動画と音声でフォーカシングについて配信しています。
そちらを観ていただけるとより理解を深めることができると思いますので、気になった方は観ていただけると嬉しいです(^^)下に貼っておきます↓
今回は「フォーカシング」◆フォーカシングとは?心理療法のフォーカシングをくわしく解説◆についてお話してきました。
なにかあなたにとって一つでも参考になることがあったらとてもうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
私は現在、心理カウンセラーとして活動しています。
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