「現代心理学とは?」◆HSPさんにもおススメです◎現代のカウンセリング業界に影響を与えた3つの学派を紹介します◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「現代心理学」◆現代のカウンセリング業界に影響を与えた3つの学派を紹介◆についてお話していきますね。
あなたは「心理カウンセリング」や「心理療法」という言葉を聴いたことがありますかは?
最近ではコロナ鬱などが話題になって、メディアにもカウンセラーが登壇して、メンタルケアについて話されたりしていますよね。
そのような時代背景にも、心理カウンセリングについて最近さらに関心が高まっているように感じます。
今の心理カウンセリングはどんな理論をベースに考えているものなのかな?とか、心理カウンセリングに興味がある方にとって、今現代のカウンセリングのベースとなっている部分を知ることが出来る内容のお話をしていきたいと思います。
今回は現代のカウンセリング業界にとても大きく貢献したとされる3つの学派の特徴についてお話していきたいとおもいます。
1.認知心理学
人間の認知の過程に注目する認知心理学。
◆認知心理学◆
・人間の認知の過程に着目した心理学
・認知に至るまでの過程を段階的に理解していく
認知心理学は知識や認識などの高度な知的活動だけを対象にするのではなくて、「感情」にも目を向けた広い範囲の認知一般を対象としている心理学です。
1967年に「認知心理学」という題名の本が出版されて認知心理学という言葉が一般的に使われるようになりました。
私たち人間がある物事をはっきりと認める・認知するまでには様々なプロセスがありますよね。
例えば家族のお母さんが「今晩の献立は何にしよう?」と考える過程を想像してみてください。
家族の健康に気を使っているお母さんは旦那さんの健康、お子さんの好きなもの、昨日の夕食は何だったかな?とかメニューの振り返り、家計費を抑えるためにどんな食材を選ぶかなど様々な情報から献立を決定していますよね。
このように私たちが物事を決める背景には様々な情報と段階が存在しているんですよね。
この情報処理の段階に注目して人の認知の仕方・プロセスがどのようなものなのかを研究したのが認知心理学なんですね。
2.人間性心理学
人間の本質的な成長に目を向ける人間性心理学。
◆人間性心理学◆
・自分で問題解決できるように成長を支える心理学派
・個人の成長を最大限に信じ、共感的な関りを重視する
・「来談者中心療法」受容・共感的理解・自己一致
人間性心理学とは個人の独自性に注目して、人間の自由で健康的な側面を強調して共感的な寛容を重要視する学派です。
人間の一部分や一方の側面に着目するのではなくて、人間全体をそのままを認めて、問題を自分で解決していけるように人間の成長を支えていく学派で、現代のカウンセリング業界に大きな影響を与えたと言えます。
人間性心理学が影響を与えた最も有名な心理療法は心理学者カール・ロジャーズの「来談者中心療法」という心理療法です。
◆ロジャーズについてこちらの記事で詳しくお話しています◆こちらから↓
ロジャーズは人間がもともと持っている成長力を信じてクライエントの語りに真剣に耳を傾け、共感(クライアントが感じるように自分も感じる)ことをする姿勢を重要視したんですね。他に受容(相手をありのまま受け入れる)と自己一致(カウンセラーがありのままの自分を受け入れていること)があります。
この心理療法は「個人を信じる」という傾向の強い人間性心理学の影響を強く受けた心理療法の一つで、現代のカウンセリングの発展に大きな貢献をしています。
心理学を学ぶ人必ずといっていいほどにこのロジャーズの事を学んでいます。
「人間の問題を解決する力」「問題に気付く力」を信じ、自ら人が成長することで問題を解決できるように支える姿勢はとっても長い道のりになります。
しかし、この過程が人の本質的な成長を促す効果があることから、人間性心理学の考え方は多くのカウンセラーに支持されてきています。
3.新行動主義心理学
人間の行動に着目した新行動主義心理学。
◆新行動主義心理学◆
・人間の「行動」に着目した心理学派
・人間の心理をついた「S-O-R理論」の提唱
・SOR理論…刺激(S)→欲求(O)→反応(R)
(Stimulus-Organism-Response Theory)
新行動主義心理学は心理学者のジョン・ワトソンの行動主義心理学から発展してきたものです。
目に見えない心や感情に着目するのではなく目に見える人間の「行動」に着目した心理学で、ワトソンは、すべての心理的現象を「刺激(S)と反応(R)」から探求していきました。有名なものだとパブロフの犬の条件反射などがあります。
人間の行動として現れる反応を(R )には何らかの刺激(S)が起因となっていると考えたんですね。
例えば人間の「頑張る」という反応について新行動主義心理学に考えてみると、私たちがどのような刺激(S)があって頑張る行動に出るのかを考えると、他者から「褒められる」という刺激が思い浮かびます。
例…褒められる(S)→頑張る(R)
このように人間の行動の起因となる刺激を明確にしていくプロセスが人間の問題行動を修正していくときに非常に役立つんですね。
この理論をさらに発展させたのが心理学者クラーク・ハルという人です。
刺激(S)と反応(R)の間に反応の強弱に影響を与える仲介変数があるという「強化説」を唱えました。
この強化説は「褒められる→頑張る」という刺激(S)と反応(R)の間には欲求(O)が行動に大きな影響を与えると捉えていきます。
・例…褒められる(S)→嬉しい(O)→頑張る(R)
例えば、同じ褒められるという刺激を与えても間にある欲求の段階で「○○をしたい!」と積極的に思うか「したくないけど、とりあえずやろうかな…」と消極的なものなのか。
その要因の影響で最後の「頑張る」という反応(R)に大きな差が出てくるというような考え方です。
現代のカウンセリング業界に新行動主義心理学は非常に大きな影響を与えたと言えます。
4.まとめ
今回は簡単ではありましたが、現代のカウンセリング業界にとても大きく貢献したとされる3つの学派の特徴についてお話してきました。
「認知心理学」は認知に至るまでの過程を理解していくことに注目しました。「人間性心理学」は個人の成長を信じて、共感的な関りを大切にしています。「新行動主義心理学」は人間の心理を目に見える行動に注目しました。
この3つの心理学派はの現代のカウンセリングのベースとなっています。そして、これからも心理学は批判や影響を繰り返して、発展していくことと思います。
今回は心理カウンセリングはどんな理論をベースに考えているものなのかな?とかカウンセリングに興味があるけど、カウンセラーはどんなことを学んでいるのかな?などを知っていけるようなお話をしていきました。
なにかあなたにとって1つでもためになることがあったのならばうれしいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
私は現在、心理カウンセラーとして活動しています。
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それではまた次回の記事でお逢いしましょう。
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