「日本の心理療法とは?」◆HSPさんにもおススメです◎世界に大きな影響を与えた森田療法と内観療法を紹介します◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「日本の心理療法」◆世界に大きな影響を与えた森田療法と内観療法を解説◆についてお話していきますね。
あなたは心理療法と聴くとどんなことを思い浮かべますか?
「認知行動療法は聴いたことがある」
「来談者中心療法かな」
「外国でできたものでしょ?」
など、どれも外国で生まれた心理療法を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、日本で生まれた心理療法で、世界に影響を与えた有名な2つの心理療法があります。
今回はそれらの日本で生まれた各心理療法の特徴を知っていくことができるような内容となっています。
1.「森田療法」
日本の心理学会の有名人。独自の理論を打ち立てた森田正馬(もりた まさたけ)。
森田正馬が確立した森田療法は日本独自の心理療法です。森田療法を打ち立てた森田正馬は、医学者で精神科神経科医として活躍していました。
幼い頃から虚弱体質だったものの、4歳頃から読み書きが達者で小学校での成績は常に上位だったようです。
父親が小学校の教員だったこともあり厳しく育てられ神経質に育ったということです。
14歳の頃中学校に入学し下宿をしたのですが成績が落ちて心臓病(後に神経症と判明)の治療を受け落第しています。
その後も肺結核症など様々な病にかかり苦しむこととなります。しかし彼は病に苦しみながらも勉学の道を極めて哲学を志し1895年に東京帝国大学医科大学に入学して1903年には大学副助手となって、病院で臨床活動を始めます。
そして1920年頃に神経質者に対する「森田療法」を確立しました。この当時はまだ神経症という概念は存在していませんでしたが、神経衰弱と呼ばれていた患者の大部分が神経症・神経質であることを明らかにするなど、偉大な功績を残しています。
森田療法の治療構造は全部で4期に分かれています。
◆森田療法◆
第1期:【絶対臥褥期】日常生活から離れ生理活動以外は一切しない
第2期:【軽作業期】臥辱時間を7~8時間に縮小し軽作業をする
第3期:【重作業期】睡眠時間以外は何かを指示し少しずつ重い作業をする
第4期:【退院準備期】日常生活に戻る生活リズムを整え自己洞察を深める
第1期・絶対臥褥期は日常生活から離れて、生理活動以外は一切の活動を制限し寝てるように促します。
第2期・軽作業期は臥辱時間を7時~8時間程度に縮小し、それ以外の時間は軽作業を促します。
第3期・重作業機は睡眠時間以外は必ず何かを行うように指示し少しずつ肉体的に重い作業に移していきます。
第4期・退院準備期は日常生活に戻れるように生活リズムを整え自己洞察を深めるようにしていきます。
森田療法は「生きることへの欲望を引き出す」ことに集中し、不安をあるがままに受け入れるように指導していくことが特徴的です。
現在森田療法は神経症、不安障害、うつ病などに適用されています。
森田は自身の治療のことを「自覚療法」「自然療法」「鍛錬療法」と呼んでおり、治療効果を得ることは患者自身が心から治りたいという意思が重要でこのような心構えがないと治療の過程で脱落しやすいと唱えています。
全治に至るまでの期間は個人差が大きいのが特徴です。数日~数年というかなり個人差がある事が考えられています。
2.「内観療法」
吉本伊信(よしもと いしん)が確立した内観療法(内観法)の創始者である吉本伊信は日本の心理学会を支える重要な人物です。
吉本は子供の頃から学業成績は素晴らしく、奈良県で育ちました。人間味あふれる人柄で、彼は母親から強い影響を受けており9歳で経典を暗唱できるほど浄土真宗への信仰が厚く、努力家でもありました。
青年時代には真実の信仰を得るために浄土真宗の一派に伝わる「身調べ」という修行法を体験しています。
「身調べ」とは、遮断され孤立した場所で過去の対人関係について徹底的に内省を促されるものなんですね。
この修行は数日間の断水・断食・断眠を行う厳しいもので、吉本は途中で断念し4度目で深い宗教体験を得ることができたと言われています。
吉本は身調べを達成して得られた喜びを世界中の人に伝えたいと考え身調べの条件を緩和したものを「内観」と名付け1941年頃に「内観法」の基礎を作りました。
江戸時代の禅僧の白隠が考えた内観法(丹田(腹)で呼吸しつつ、気持ちを鎮める呼吸法)と区別して「吉本内観法」と呼ばれることもあります。
◆内観法◆
「集中内観」
・静かな部屋に一週間こもる。外界とのやりとりを制限し、自分との関りの深い他者に対して自分はどうあったかを調べる
・①してもらったこと②して返したこと③迷惑をかけたことの3つの観点から調べる
「日常内観」
・集中内観終了後、日常生活の中で、毎日一定時間自分で調べていき、集中内観で得られた効果を持続させていく
内観法は「集中内観」と「日常内観」の2つの段階に分けられています。
「集中内観」は研修所や病院など静かな部屋に一週間こもり、外界とのやり取りを制限し自分との関わりの深い他者に対して、自分がどうだったかを
①してもらったこと
②して返したこと
③迷惑をかけたこと
これら3つの観点から調べるものです。
この3つの観点について内観者(クライアント)のもとに指導者(カウンセラー)が訪れて、面接を行います。
一週間の集中的な内観は精神的苦痛が強く、途中で断念してしまう人もいますが乗り越えた人は劇的な人生観や世界観の転換が起こることがあります。
集中内観が終わった後に行う「日常内観」は日常生活の中で毎日一定時間自分を調べていき、集中内観で得られた効果を維持させて行きます。
内観法は1953年に内観道場が開かれ一般の人々にも実践されるようになり、その後は宗教的色彩を取り除いた「自己探求法」として刑務所や少年院での矯正教育の分野へ導入されていきました。
このような努力の結果、内観法は宗教から発展し独立した「自己探求法」「自己啓発法」として学校教育、医療現場、社員教育にも広がりました。
そして最近では集中内観で得られる劇的な変化が世界的に注目されて評価され始めています。
3.まとめ
今回は日本で生まれた心理療法で、世界に影響を与えた有名な2つの心理療法を紹介してきました。
少し振り返りますと、森田療法は「生きることへの欲望を引き出す」ことに集中し、不安をあるがままに受け入れるように指導していくことが特徴的です。
内観法は「集中内観」と「日常内観」の2つの段階に分けられています。
「集中内観」は研修所や病院など静かな部屋に一週間こもり、外界とのやり取りを制限し自分との関わりの深い他者に対して、自分がどうだったかを調べていきます。
「日常内観」は集中内観終了後、日常生活の中で、毎日一定時間自分で調べていき、集中内観で得られた効果を持続させていくようにします。
①してもらったこと②して返したこと③迷惑をかけたこと
これら3つの観点から調べるものです。
1週間の集中内観に参加することはハードルが高いものですが、日常でも実践してみることは可能です。
休みの日や1日の終わりに落ち着いた時間と場所を確保して、3つのテーマに沿って考えてみる時間を作り、内観を少し体験してみるのもよいかもしれません。
今回の記事があなたにとって何か一つでもためになったと感じることがあれば嬉しいです。
今回は「日本の心理療法」◆世界に大きな影響を与えた森田療法と内観療法を解説◆についてお話しました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
私は現在、心理カウンセラーとして活動しています。
何かご質問やご相談したいことがあれば、下記のホームページかLINEよりご連絡いただければと思います(^^)
それではまた次回の記事でお逢いしましょう。
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