「アドラー心理学からみる共依存」◆HSPさんにもおススメです◎3つの抜け出す方法を紹介します◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
あなたはスランプを感じたことありますか?
「ついこないだまで頑張ってきたのにパッタリとやる気がなくなってしまった…」
「突然調子が出なくなって…理由がよくわからない焦ってしまう…」
このように今までうまくいっていたのに何故だか突然そのスピードが出なくなって止まってしまった…そういった経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
私自身もそういったスランプに陥るときというのはよくあります。
実際に最近私は新しく取り組んでいることがうまく進まなくて、その「原因」ばかり意識していたことがありました。
そこで私は考え方を切り替えて「目的」は何だろうか?そのように考えてみました。
そこで私が導き出した私の目的は「何もしないこと」だったんです。
「何もできないことがいけないことだ。だからスランプになっている」
「スランプのせいで私は何もすることができない」
このように何もできない「原因」はスランプだと考えていました。
きっと多くの方がそのように感じると思います。
ただ、目的論で考えた場合は私は、「何もしないことを継続するためにスランプとなっていたのでは?」と考えることができます。
これは今日お話するアドラー心理学の目的論の考え方です。
「私は何もしたくなかった」という目的達成のために私が無意識にスランプを利用していたと考えることができてきます。
少し極端な例でお話しましたが、あなた自身は自分のスランプをどのようにとらえていましたか?(^^)
今回は「アドラー心理学からみる共依存」◆HSPさんにもおススメです◎3つの抜け出す方法を紹介します◆についてお話します。
あなたは依存的体質に悩んだことはありませんか?
「昔から特定の人に依存している…」
「パートナーに振り回されてしまう…」
「気づくと自分を見失っている気がする…」
と、他人に依存し過ぎるあまり、逆に自分が疲れてしまったり、パートナーのことを信頼したいのに、疑ってしまい思ってもいないようなひどい言葉を投げかけてしまう人は多いのではないでしょうか。
例えば恋愛では、自分ひとりでは抱えきれないくらいの重い悩みがつきものですよね。
最終的には共依存的な恋愛関係に陥って、関係が泥沼になってしまった…なんて経験をしたことがある方もいるはずです。
そんなときには「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学の考え方が役にたつこともあります。
「人は人だよね。自分は自分だよ」とアドラー心理学でいう課題の分離の考え方を実践すると、気持ちがぐっと楽になります。
アルフレッド・アドラーは、19世紀生まれのユダヤ系オーストリア人の心理学者です。
心理学三大巨頭の一人として数えられ、フロイトとユングと共に、いまの心理学の基本を築き上げた人物です。
彼のアドラー心理学は、「個人心理学」とも呼ばれています。
アドラーは、フロイトともユングとも大きく異なった考え方を提唱していました。
例えばここに過去に人から裏切られてしまい、人間を信じられなくなっている人がいたとします。
この場合、フロイトだったら「過去に遭った裏切りがトラウマとなって人を信じられなくなっている」と考えます。
これを「原因論」といいます。
しかし、アドラー心理学では、その人は過去の裏切りが原因で人を信じることができなくなっているのではなく、
「対人関係の中でこれ以上、傷付きたくないという目的を達成しようとしている」と考えます。
これを「目的論」といいます。
これはつまり、アドラー心理学では過去のトラウマの存在自体を否定していることでもあります。
アドラー心理学に対して「それは極端に厳しい考え方ではないか?」と言われる理由の一つになっています。
ですが、近年アドラー心理学の考え方は自己啓発書にもたくさん取り入れられて注目を浴びています。
「なんだか○○心理学って聴くと怖いな…」と、感じる必要は全然なくて、誰でも実践でき、すごく実用的な考え方でもあります。
日常の人間関係の悩みを解決するのにも、十分に役立ちます。
今回は共依存体質の人の特徴・心理とアドラー心理学で共依存体質から抜け出す方法についてもお話していきますので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです(^^)
1.「共依存体質な人の特徴・心理」とは?
◆「共依存体質な人の特徴・心理」◆
①「他人に依存してしまう人」
②「相手を束縛してしまう人」
③「周囲の人によって考え方や行動を左右される人」
①「他人に依存してしまう人」
共依存体質な人の特徴・心理としては「他人に依存してしまう人」です。
毎回パートナーや他人に依存して相手に振り回されてしまう人は依存体質な人です。
カウンセリングでも多いお悩みにパートナーとの関係です。
「付き合うとお互い依存してしまう…」という人は多いです。
とくに「相手を何とか変えよう」と努力するケースが多く見られます。
「相手を変えて、自立を促すために自分ができることはなんですか?」
と言ったことを考えている方も多いですが、人が変わるのか変わらないのかは、その人の課題です。
他人が何を考えるのか、何をするのかは他人の課題と考えていきます。
まずは自分の課題ではないと割り切ってしまうことです。
これがいわゆるアドラー心理学の「課題の分離」という考え方です。
援助をする姿勢はもちらん大切ですが、その援助に過剰な自己犠牲が伴っては自分が潰れてしまいます。
パートナーや家族であっても他人です。
お互いの課題を混同せず、自分と他人の課題を冷静に区別するポイントとしては、
「ではその課題の結果を引き受けることになるのは最終的には誰なのか?」と自分に問いかけていくと、自然と答えは出てきます。
自分の課題に加えて、相手の課題まで背負いこむのはあまりにも過酷で辛いことだと感じますよね。
どうしても相手をサポートしたいのなら、自分を犠牲にしない程度に、無理をしない、あなたができる範囲に留めることです。
②「相手を束縛してしまう人」
共依存体質な人の特徴・心理としては「相手を束縛してしまう人」です。
相手を深く愛していることから、「相手を自分の思うようにしたい」と願い縛ってしまう人も共依存体質な人です。
束縛が強いことで相手を深く愛しているのに、その愛が相手にとっては重いとなり、相手に距離を置かれるようになることもあります。
そうなると「相手の望む自分でいよう」と考えるようになります。
自分を相手に合わせようとしてしまうのは「相手の求める自分の理想」を作り上げてしまうことになります。
もしその行為が自分を責めて、追い込んでしまうくらいに無理なことであれば注意が必要です。
「他人が自分をどう思うのか?」
「自分の振る舞いでどう変わるのか?」
は他人の課題であり、自分の課題ではありません。
たとえ大切なパートナーであろうと、家族であろうと他人の課題に介入することはできません。
もちろん、自分の事を良く相手に知ってもらう努力をしたり、相手の嫌がることをしないようにすることはできます。
ただ、他人の課題に介入することは他人の考え方や生き方をコントロールすることにもつながってしまいます。
先ほどもお話しましたが、束縛が強い人はまずは課題の分離を心がけていくことです。
相手のことはその人自身が決めることであり、自分には本質的に変えることはできないということです。
「もっとこうして欲しいな」「こうなってほしいな」と相手に求め過ぎないようにしましょう。
③「周囲の人によって考え方や行動を左右される人」
共依存体質な人の特徴・心理としては「周囲の人によって考え方や行動を左右される人」です。
パートナーにけなされて傷ついて落ち込んだり、完全に相手の言いなりになってしまう人も共依存体質の人に多いです。
ときにはDVを受けるケースもあります。その心理としては、
「言いなりになればなるほどつらい…でも好きだから…」
「でも言い返すのも怖い…本当はやさしい人だから…」
という心理ができあがっています。
アドラー心理学で考えていくと、言い返せないのではなく「自分という存在を保つ」という目的のためにそのようにしている。
「自ら進んで理不尽な扱いを受け入れてしまっているのでは?」と考えることもできます。
共依存になると、辛いと感じながらも相手の言いなりになることである種の「達成感」まで感じてしまっていることもあります。
暴力を振るわれても言いなりになる人の心理の背景には、
「私はこの人に必要とされている特別な人だ…」
「この人には私がいないとダメなんだ…」
という思い込みが働いていることがあります。
無意識にその思考回路が通常となり、共依存状態になっていることがあります。
「自分は何でこの人と付き合い始めたのだろうか?」
「本当は自分はどうなりたかったのだろうか?」
と自分に一度問いかけてあげてください。
本来はDVを受けるためでも、依存し合う関係になるためでもなかったことに気づくはずです。
「自分と相手が共に一緒に幸せに生きたい」と願っていたことを思い出していくことです。
共依存となってDVがある場合などでは、相手と距離を置くことが賢明でもあります。
2.「共依存体質から抜け出す3つの方法」とは?
◆「共依存体質から抜け出す3つの方法」◆
①「課題の分離を心がけていく」
②「感情を整えるエクササイズをする」
③「自分の思い込み癖を知っていく」
①「課題の分離を心がけていく」
共依存体質から抜け出す方法としては「課題の分離を心がけていく」ことです。
何度かお話してきましたが、本質的には他人のことは誰も変えられないことを知ることです。
ポイントとしてはあなた自身も、他人に自分の課題への介入をさせないようにすることです。
アドラー心理学の課題の分離としては、他人を自分の課題に介入させて、あなたが自分を犠牲にしてまで相手に尽くす責任も義務も無いということです。
自分の課題に介入させてしまうと、人は自分と他人の課題の区別ができなくなっていくと考えます。
自分軸と他人軸の考え方です。
介入を許すことで、人は自分の課題に加えて他人の課題まで同時に背負いこむことになります。
介入させてしまうと相手から「こうして欲しい」と過度な期待をされることが多いのです。
「相手の期待に応えないといけないような気もする…」
「本来の自分はこうしたい…」
という相反する気持ちの板挟みに合い、酷く悩まされます。
それが恋愛関係であれば、恋愛関係と依存関係は別物ととらえることです。
パートナーとの課題の分離をして、自分と他人を明確に区別するようにしましょう。
お付き合いした人によって、自分が大きく変わってしまう人は、そもそも他人によって左右されやすい人でもあります。
その場合何をするのが良いかと言うと「相手とよく話し合い、相互理解、相互尊重に努めること」が大切です。
例えば、あなたの行動や言動が、相手の負担になっている可能性があるとするならば、
「相手は自分のどこが負担だと思っているのか?」
「どの距離感が心地よいのか?」
を話し合いから聴き出し、伝えると良いでしょう。
相互理解が進むとお互いの認識を調整することができ、課題の分離が上手くできるようになります。
②「感情を整えるエクササイズをする」
共依存体質から抜け出す方法としては「感情を整えるエクササイズをする」ことです。
自分の感情を整えるエクササイズをすると、共依存体質から抜け出す一歩になります。
あなた自身、あなたの感情の起伏をコントロールするために、一番大事なことは何だと感じますか?
たとえば「怒り」という感情は自ら選んで使っている「ツールの1つ」であるとアドラー心理学では考えます。
少しイメージしてみてください。
例えばあなたのパートナーがそっけない態度をしていたとします。
あなたがその態度を見て、カッとなって怒ることがあったとします。
この「怒り」という感情の目的は、相手を自分の思い通りにしたい「支配」であることがあります。
言葉で説明すれば分かることをわざわざ「怒り」という感情を使って、感情的に問い詰めている時点で、それはついついカッとなってあなたは怒ってしまったのではないはずです。
自ら「怒る」ことをあなた自身が選択して使い、パートナーを「支配する目的」を達成しようとしているとアドラー心理学では考えます。
この「怒り」の感情をコントロールするには、怒りの目的となっているあなた自身の「支配欲」を別のことに置き換えることです。
アドラー心理学では「相互理解・相互尊重」に置き換えて達成するのが良いことになります。
もしくは課題の分離をして「人は人だよね。自分は自分だよ」とすることも効果的です。
感情を整えるエクササイズは紙に自分の悩み事を書いて、感情を毎日書き留めていくことです。
頭の中だけでモヤモヤしたことを考えて悩んでいると、悩み事がグルグルとずっと彷徨っているような錯覚に陥ってしまいます。
紙に書き出し、自分の悩みをアウトプットすると自分の悩み事は無限ではなく有限であり「思っていたほど圧倒される量ではない」と認識することができます。
何だかモヤモヤとした見えないことは、人はなかなか忘れられませんが、一度見えるようにして「これが嫌だったんだ◎」と納得できると、割り切ることもできます。
書くエクササイズを普段の日記として記録しておけば、「自分がどんな時にどのようにして感情的になってしまうのか?」を知ることができます。
「次回こういう時にはこうしよう◎」
「次は悩まなくて済むから安心◎」
と事前に対策を取ることができる為、過度な感情の起伏を避けることができ安心できていきます。
③「自分の思い込み癖を知っていく」
次に共依存体質から抜け出す方法としては「自分の思い込み癖を知っていく」ことです。
一度自分の思考癖を見つめ直すことで、新たな視点を獲得することもでき、共依存体質から抜け出すことができます。
私自身もこの思考癖にハマっていた時期が過去にあります。
「自分は不幸だ」と思い悩んで、かわいそうな自分を慰めようとしていたおとです。
かわいそうな自分は他人よりも苦労しているのだから、特別扱いされるべきなんだと深い所で思っていたことに気づきました。
その際に私が思考を整理して新たな一歩を踏み出すために一番大事なことは何だったかというと、「小さい一歩を踏み出す勇気を持つこと」でした。
ただ、ここまでの話を聴いて「アドラー心理学は少し厳しいよ…」と感じる方がいるのもわかります。
私も最初は何だか、根性論のように聴こえてしまったこともありました。
ただ今現在あなた自身が、
「私もそのような不幸を感じていたかも…」
「悲劇のヒロインのような思考になっていたかも…」
と感じることがあったのであれば、アドラー心理学の考え方は大きな効果を発揮することもあります。
自分が不幸であると思い込んでしまい、無意識にその立場を利用していて、健全な努力をすることから逃げようとしている可能性も考えられます。
この傾向を、アドラー心理学で表現すると「不健全な努力」によって自分の劣等感を穴埋めしようとする「安直な優越感の追求」に陥りかけている危険性があると言えます。
「無意識に思い込んでいる思い癖は私にあるのかな?」と、一度自分に問いかけてみることで気づくこともあります。
3.まとめ
今回は共依存体質の人の特徴・心理とアドラー心理学で共依存体質から抜け出す方法についてお話してきました。
今回は共依存をアドラー心理学でみてきました。
現代の人々に受け入れられているアドラー心理学ですが、あなた自身はどう感じましたか?
アドラーは次のような言葉を残しました。
「世話好きな人は、ただやさしい人なのではない。相手を自分に依存させ、自分が重要な人物であることを実感したいのだ」
この言葉は、まさに共依存状態の人の「目的」をあらわしているのではないでしょうか。
すこし厳しいように聴こえてしまうかもしれませんが、余計な世話ばかり焼いてくる人が、いつでもあなたの味方であるわけではないということでもあります。
アドラー心理学では世話焼きな人の目的とは「相手を依存させること」であり、自分が相手にとって「重要な人物だ」という満足感を得ようとしていると考えます。
またアドラーは次のような言葉も残しています。
「人は一人でも生きられる。それでも二人でいた方が、同じ経験を共有する喜びを持つことができるものだ」
つまり、お互いが「相互尊重」することができれば、お互いに依存関係ではない、理想的な愛情の形を持った関係を築けるということでもあります。
もちろん今回紹介したアドラー心理学の考え方が全て正しいとは限りませんし、目的論だけではなくて原因論も大切な視点です。
私自身もフロイトの説いた原因論も大切だと感じますし、過去を振り返り見つめていくことも今を実感できることに繋がっていくと感じます。
また現実が本当に辛ければ、ときにはその場所から今すぐ逃げることも必要になりますよね。
ただ、人は誰でもその人の望む幸せをもつ権利を持っていますよね。
あなた自身が幸せになる目的を持ち、他人と自分を比較するようなことはせずに、
「自分は小さい一歩を踏み出せているのか?」
「自分の小さい目標を持ちスモールステップを踏んでいるのか?」
「自分」を基準とすることで、他人と自分を比較して自己嫌悪になることも無くなり、前に進めている実感を感じていけば小さい勇気も持つことがきっとできます。
まずは今回紹介した3つの共依存体質から抜け出す方法を試してみて、勇気を持って一歩踏み出してはいかがでしょうか(^^)
今回は「アドラー心理学からみる共依存」◆HSPさんにもおススメです◎3つの抜け出す方法を紹介します◆についてお話しました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
私は現在、心理カウンセラーとして活動しています。
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