あんじぇりかがこどものころ:ll
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大事な事なので二度言いました。以下、第六話です。
船は東京湾に入った。東京とはどう云う呼称なのだろう。※亡命政府という事かな。
今では、欣求穢土欣求浄土みたいな言葉の方が合いそうな場所だ。
国の根幹と弱点を一箇所に纏めて、いる振り。
だがそんな予想は、歳を経て覆されていく。
親切な人々、世界で例を見ない規律の堅い軍隊、そして
他の植民地の同胞を救おうという思い上がり。
結局、人種問題ではない。皆こうなるのだ。
性差別でもない。皆本来愛し合っているのに。
身分や財産、地位など、乱世では意味がない。
そしてまた始まった。
散々西の果てに学んだはずの愚行。これが人間の本質。